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心象詩編  作者: 怜梨珀夜
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月と人工衛星



 無骨な鉄塔を積み上げて

 造られたレールの上を

 寝台列車は辿っていく


 天上に散りばめられた恒星と

 地上を彩る人工衛星

 僕は今星空の中にいる


 耳をふさいで目を閉じて

 胸の鼓動に問いかける

 変わってしまったのは僕の方?

 それともこの世界の方?

 そうするうちにも電車は駆ける


 嫌われないよう取り繕って

 ずっと使ってた仮面は もはや

 涙に濡れて ぼろぼろで

 何も隠せやしないのに

 手放すことは できなくて


 どれだけ近づこうと手を伸ばしても

 僕らは互いに付かず離れず

 意地悪な世界に振り回される

 ああ、まるで逃げ水みたいだ

 君は確かに ここにいるのに


 どれだけ互いを求めても

 世界が僕らの間に距離を置く

 でも、それでいいんだろう


 僕らは電車と同じように

 等しく弧を描きながら

 レールの上を流転する



 初めは『僕の現代相対性理論』というタイトルで書いていたものです。ですが、内容が相対性理論とも相対性原理ともズレてしまったので改題しました。

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