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悲観主義バレット
見てくれだけの拳銃の
銃口自分の頭に当てて
引き金何度引いたって
世界は何も変わらない
雑音ばかりのこの空に
琥珀の夜が満ち満ちる
寝台列車に繋がる糸が
かたん、かたんと切れていく
愚かしき世にサヨナラを
素晴らしき世にハロ・ハウロー
どうせこの輪はみな盲目
しゃなり、しゃなりと堕ちていく
小さな自殺を繰り返し
僕らは生にしがみつく
レガート、アレグロ、アレグレット
駆けるような速さで
墜ちるような速さで
今日も狂気へ第何百歩
何も要らない、何も欲しくない
ただ、もしも救いがあったなら
死にたいって
殺してくれって
泣き叫んでるその左胸に
どうか、優しい終焉を