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心象詩編  作者: 怜梨珀夜
12/18

生々流転の与太話

 ああ、何と悔しや、口惜しや。

 すべては移ろいゆくのでございます。



 華やかに咲き誇る桜の花も。

 耳を突く()に降り注ぐ蝉時雨も。

 闇夜に浮かぶ(くま)無き名月も。

 街を静寂で包み込む深雪も。


 永遠などは、何処にも無いのでございます。

 不変などは、何処にも無いのでございます。

 時か刃か、四季か災禍か。

 露命は奪われる運命にあるのでございます。


 ああ、何と哀しや、愛しきや。

 すべては移ろいゆくのでございます。

 変化を望むが、望むまいが、

 目から雫を散らそうが。


 世界はそれを(わら)うかの様に、

 時を刻み続く様で。

 すべては移ろいゆくのでございます。

 私も、あなたもいずれの日にかは。


 ああ、俗世は何と寂寥たるや。

 またそれどうして、これ程までに。


 詮無き身を焼く、大火となるや。


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