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少女の幻想文学  作者: trinity
4/82

*消えない里程標3

お父さんは、手を引くマオリがついていける速さで、森の中を、走る。

夜の、冷たい空気が、マオリの頬をさす。

寝衣のままできたから、全身が段々冷えてくる。

走っていれば、温かくなるかもしれない。


どれくらい、走るのだろう。


森の奥の方の、一番大きくて、一番高い樹の前でお父さんは走るのをやめた。

マオリはいつも、長く走ることを、辛く感じていたが、何故か、今はそんなことは無く、心地よく感じていた。

この樹には過去に、訪れたことがあるような。

うっすらと、マオリが魔法に侵されたとき、お父さんが連れてきてくれたかもしれないと、非常に曖昧な記憶がある。

どんなことをしたのか、覚えていない、けれど、多分、マオリに治療のための魔法を使ったのかもしれない。

樹を見上げながら、ふとそんなことを思い出した。


ここに来たことがある、という記憶だけが、はっきりあった。



挿絵(By みてみん)



読んでくださってありがとうございますね。


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