~出会い~
ねぇ、直人。私ね直人との思い出忘れないよ。
あれは今から2、3年前のこと。
高校生の夏、私は、図書館で夏休みの宿題をしていた。すると、私の隣にスッと知らない男子が座ってた。
「ココ、あいてる? 座ってもいい」
て、話しかけてきた。私は、「うん。いいよ」と言った。
この男子の制服を見てみると、私の桜咲高校と同じものだった。
この日私も制服を着ていたため、多分だけどこの子は私の制服を見て私の隣に座ったのだろう。
「君、佐々波咲羅って言うんだ」
なんで私の名前を知ってるんだろう・・・
しかも、よくこんな難しい漢字が読めたな
「え? なんで知ってるの」
と問いかけると男子は
「だって、教科書に書いてあるじゃん」
「あ・・・」
当たり前のように答えた。この男子の名前なんていうんだろう気になる。でも、あんたの名前は?なんて聞けないしまず、なんて言えばいいのよ。あんたはダメだよねやっぱ・・・
「俺、神原直人。桜咲高校の2年E組。よろしく」
神原直人か・・・カッコイイ名前だな。2年生か。じゃ、私と同じクラスだ。って、こんな子いたかな
転校生?夏休み中に?そんな分けないよ。なんかの間違いだよ
それにしても神原くん、爽やかだな。てか、私、好きになちゃったカモ・・・
「あ。やば」
忘れてた。明日から学校じゃん。どうしようまだ、宿題が終わってないよ・・・
「どうしたの」と優しいそうな神原くんは、声をかけた。
「なんでもないよ」とちょっと焦ったぎみに言うと神原くんは、「平気じゃないよね」とすぐに見抜かれた。意外とするどい。なんか、イイカモ・・・・
「咲羅ちゃんって呼んでもいい?」
咲羅ちゃんって、あんまり呼ばれたことないかも。
『ちゃん』っていうよりも『さん』とかかなそれか、呼び捨て。
まぁ、でもいっか
「うん。いいよ」
こんな話もいっぱいして、1日が終わる。
明日、神原くんに会うのが楽しみだな