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ななめ

作者: 歌川 詩季

 ほら、タイトル困った(笑)

 爪(あと)のないまっさらな壁に

 囲まれた部屋でひとりぼっちのあたし

 かかえて座るには(とが)りすぎた膝に

 すり傷とかさぶたを増やしてく


 千とひとつの夜を数えるために

 千とひとつの太陽にお別れしてきたけど


 ありふれた顔と 場ちがいなつら

 どっちをはりつけて生きるのが

 あたしらしいかなんて 悩むまでもないから

 公衆の面前で(さら)した醜態は

 恥のかきすてにしちゃったら

 うえ ななめ まえをむいて歩こう



 あと腐れなくまっぴらでごめん

 (うと)まれたままでひとりぼっちのあたし

 つまんで捨てるには(いと)しすぎた夢は

 つぎはぎとアップリケだらけだよ


 万にひとつの空が(ひら)けるまでと

 万にひとつのはばたきを翼に願ったんだ


 ありふれた顔と 場ちがいなつら

 どっちをはりつけて生きてけば

 あたし冥利(みょうり)に尽きる? わりとそれが大事で

 聴衆のまんなかで(つぶや)く 悪態は

 恥の上塗りになるからさ

 した ななめ うしろに蹴り飛ばそう

 サビを描くのに困ったやつは、たいてい、タイトルにも困る(汗)


挿絵(By みてみん)

制作:ひだまりのねこ先生

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― 新着の感想 ―
タイトル、凄く良いと思います! 「詩」というものをどう読み解けばいいのか、私は良くわかっていないのですけれど…… 今、介護実務者研修ってのに通ってまして、疲れて帰宅し、一人で袋詰め麺を作って食べた後の…
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