ななめ
ほら、タイトル困った(笑)
爪痕のないまっさらな壁に
囲まれた部屋でひとりぼっちのあたし
かかえて座るには尖りすぎた膝に
すり傷とかさぶたを増やしてく
千とひとつの夜を数えるために
千とひとつの太陽にお別れしてきたけど
ありふれた顔と 場ちがいなつら
どっちをはりつけて生きるのが
あたしらしいかなんて 悩むまでもないから
公衆の面前で晒した醜態は
恥のかきすてにしちゃったら
うえ ななめ まえをむいて歩こう
あと腐れなくまっぴらでごめん
疎まれたままでひとりぼっちのあたし
つまんで捨てるには愛しすぎた夢は
つぎはぎとアップリケだらけだよ
万にひとつの空が拓けるまでと
万にひとつのはばたきを翼に願ったんだ
ありふれた顔と 場ちがいなつら
どっちをはりつけて生きてけば
あたし冥利に尽きる? わりとそれが大事で
聴衆のまんなかで呟く 悪態は
恥の上塗りになるからさ
した ななめ うしろに蹴り飛ばそう