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関係者へのインタビュー

村長の話

「お前も食えよ、ヤマノコ鍋。え?いらない?なんでだよ、食えよ。これ食わないと村のもんじゃねえぞ。美味いよ、これ。え?気持ち悪い?確かに父ちゃんがヤマビトだからな。でもおっかさんはお前の大好きな〇〇ちゃんだぞ。興奮して来ないか?ああ、そう。ま、でも一口だけ。汁だけでもいいから。いらないのか?じゃあこれ食うのと俺がゲンコツ喰らわせるのどっちがいい?ゲンコツ?あー。じゃああれだ、食わないと村八分な。わかるか?村八分。母ちゃん連れて逃げようとしたって無駄だよ。お前の母ちゃんはもう鍋を食っちまったから。」


加藤氏

「何も話すことはありません。弟を返してください。」


某ニュース番組スタッフ

「放送事故って言われてるあの件ですよね?私に聞かれてもあまりわからないです。アナウンサーだって行方不明になっちゃったし。なんか、そういう専門家に相談もしたんですけど、吞み込まれかけてるとか言われちゃって。スタジオが日の出村にある以上仕方がないとか言われちゃって。え?ほかの番組でも変なことが起きてるんですか?あの番組でも?でもスタジオ、東京ですよね?村から遠いですし。なんでかって、私が知ってるわけないじゃないですか。」


さがしてる スタッフ

「何も話したくありません。会社から口止めもされているんです。元に戻れないってことだけは分かってます。最近社内に化け物が出るようになって、会社の近くもうろついているんです。日暮れ村に住んでいる人にどうにかならないか聞いてみたんですけど、殺す方法がわからないみたいなんです。やり過ごすしかないって。椿が身代わりになるけど時間稼ぎにしかならない。あなたもそうなりますよ、って言われました。」


八百万れいこ

「ああ、あの村についてですね。日の出村で化け物が発見されているとか噂で聞きましたよ。それで私のもとに来たんでしょ?村のことは忘れようと思ったのに。え?理由?化け物が出た理由?そもそもね、村から出ちゃってるわけじゃないと思うんです。村から化け物が脱出してるんじゃなくて、我々の世界が村に入り込んでいるんです。あの村はね、生きているんです。なんでこうなったのかはわかりませんけど。それでね、色々なところを呑み込もうとしているんです。触れたらだめです。名前を呼んではいけない。こちらを認識してしまうから。村を取り上げたテレビ番組でおかしなことが起こっているのも多分そのせい。それしか言えません。


村岡五郎

「見たこと?全部本当。ヤマノコを食う理由?村民にとってそれが復讐なんじゃないかな?そのために女犠牲にしているようじゃ、ざまあないけどな。もうあそこの村の奴らも頭おかしくなってるんだよ。祟りでも受けてるんじゃないのか?」


童話 桃姫様 作者

「私ですか?日の出村出身です。村の子供が○○山に生えている桃の木にイタズラしちゃって困ってるって聞いて、辞めてもらうために童話を作りました。何本かどうしようもなくなっちゃって病気になって、伐採しちゃったみたいですけどいたずらも止んでよかったです。

ホントに神社には神様が二柱いるかって?いないです。残念ながら。

桃姫様の元となった神様は死んじゃったみたいなんです。でもそんなのあんまりじゃないですか。だからハッピーエンドにして供養したんです。」

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