日暮れ村とは
・〇〇県〇〇市山間部に位置している村。
・特定のトンネルを通る必要があり、気軽に訪れることはできない。
・人口不明。
・小学校、中学校、高校がある。学習指導要領に沿った教育に加え、村に伝わる神話を語り継ぐ取り組みもされている。
・日暮れ神社という神社がある。
・村民の庭には必ず椿が植えてあり、全ての家の椿の花が一つ以上落ちたときに日暮れ村で祭りが行われる。
・日暮れ村では毎日午後四時四十四分にサイレンが鳴る。
・サイレンが鳴った後は、村にいる者はいかなる状況にあったとしても声を発してはならない。村にいる者は作業を中断し、下を向かなければならない。
・四時四十五分に、日暮れ村村民こども歌が流れる。歌が流れ終わった後、村民は活動を再開することができる。
村長へのインタビュー
(広報部)
村長、こんにちは。本日はインタビューということで。
(村長)
ああ、村のね、アピールということで。
(広報部)
はい。まあ、途中でサイレンが鳴るかもしれないんですけど。
(村長)
ああ、うん。
(広報部)
まず一つ目の質問です。日暮れ村の魅力とはなんでしょう?
(村長)
人じゃないかな。あとご飯と、この自然とか。神話も面白いし。
(広報部)
いっぱいありますね。
(村長)
うん。住んだらもう離れられないよね。
(広報部)
一つに絞れと言われたら?
(村長)
お祭り。僕も男だからね。お祭りは大好きなんだよ。
(広報部)
僕もあれは好きですけど、広報誌には乗せられませんよ(笑)
(村長)
仕方ないじゃない。三大欲求のうち二つを満たせるお祭りなんて、なかなかないんだし。これ以外に一位と言えるものはないね。
(広報部)
そうですか。じゃあ話題を変えましょう。好きな日暮れ村料理とか、ありませんか?
(村長)
ヤマノコ鍋かな。臭みもないし、出汁が効いてて美味いよ。
(広報部)
観光客が食えるのにしてくださいよ。
(村長)
そんなこと言われたってなあ。
ここでサイレンが鳴る。一分後インタビュー再開
(広報部)
美味い飯とかないんですか?って話でしたっけ。
(村長)
ああ、そうだね。でもねえ、ここは牛を飼っても持ってかれちゃうし、熊も鹿も猪も持ってかれちゃうから。ヤマノコ以外は美味しいのないね。
(広報部)
ああ、そうですか。
(村長)
そもそもこれって誰向けの記事な訳?
(広報部)
村の内部向けです。最近、皆ヤマノコにしか興味ないじゃないですか。
(村長)
なるほどねえ。でも他にいいとこある?
(広報部)
山の景色とか?
(村長)
あ、それいいな。みんなに行ってもらおう。
(広報部)
具体的にどのあたりですかね?
(村長)
奥(笑)
インタビュー終了
日暮れ村御法度 (12○○年制定、19○○年廃止)
・祠壊すべからず
・神社壊すべからず
・白き獣食うべからず
・椿の木植えるべからず
日暮れ村規則(19○○年制定、20〇〇年改訂)
・庭に椿を植えること。西の方角で栽培すること。
・山の動物を狩るべからず。
・ヤマビトに触れるべからず。(巫女様を除く)
・全ての家の椿が一つ以上落ちたとき、日暮れ神社にて祭りを催す。
・一番初めに椿が落ちた家と一番最後に椿が落ちた家に住む女が新たな巫女となる。
・村人以外は日暮れ村に入るべからず。
・〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇 (資料の文字がペンで消されていました。)
日暮れ村 村民こども歌 歌詞
おはよう こんにちは
げんきなあいさつひびいてる
にわにはつばき やまがみえるよ
蜘蛛もにっこりわらってる
たいようしずんで つばきがおちたら
みんなあつまれみこかこめ
にんげん ヤマビト ヤマノコ みこさま
みんなしあわせ ひぐれむら
加藤からのお知らせ
加藤です。
加藤〇〇くんの捜索をしております。
それらしきものを見つけた場合、連絡をください。
せっかくなので私の一日のスケジュールをお話しします。
朝6:00 起床
7:00 出発
8:00 大学到着
9:00~12:15 大学にて講義
12:20~13:10 昼食
13:15~19:00 村上先生の手伝い、自分の研究
私の電話番号は 〇○○-○○○○-○○○○
自宅の住所は ○○県○○市 ○-○-○○ コーポ○○ 部屋番号 ○○○
月曜から金曜日までこのスケジュールで動いています。昼食は学食で摂っています。土日は家にいます。
自宅
大学
○○書店
洋食屋○○
○○古本店
コンビニエンスストア○○
上記以外の店に外出することはありません。
どの場所にもいない場合、私に電話をしてください。