ウッドエルフ
ウッドエルフ
アストリア大陸に存在する種族。フォレストエルフとも言われる。
大陸中央部の森林地帯ウートレン出身であり、自然を愛し弓の名手として知られる。
彼らはほかのエルフ種に比べて小柄であり人間と同じくらいの背丈のものが普通である。そのような小柄な体格故に俊敏であり木々にあふれる森林であろうと自在に駆けることができる。
また彼らにとって弓は狩猟の女神ハイネットのもたらした神聖な武器であり、弓を扱うことは彼らの宗教的に重要な行為である。幼いころより弓を扱うウッドエルフたちは卓越した弓の使い手であり障害物の多い森の中でも正確に獲物を射抜けるほどである。
反面エルフの中では魔術に対する適正が低く、魔術師の数は少ない。
彼らは基本的に同族間の結束が強いが保守的であり、自分たちの集落からあまり出ない。
自分たち以外の種族に対して偏見を持つものが多い。
反面仲間と認めたら種族関係なく自分たちのコミュニティに招き入れることもある
元来陽気な種族であり刹那的かつ享楽的。
〔他種族の関係]
・ノルブエルフ、ハイエルフ
同じエルフであるとして一応仲間意識をもつが高慢で偉そうと感じる者が多い。
・ダークエルフ
あまり敵対意識を持たないもののやはり高慢かつ神々に敬意を持たないとして下に見る者も多い。
・ドワーフ
際限なく木を切り倒し、石を削り、鉄を作り出す彼らは自然を愛するウッドエルフにとって嫌悪の対象である。またドワーフにとって自然は利用するものであるが、ウッドエルフにとっては神聖なものであり、このような価値観の違いもあり両種族ともに仲が悪い。
・トレント
森の番人であり、自然の体現者とも言うべきトレントにはかなり好意的であり「木枝の賢者」とたたえている。トレントも同じ森の種族たるウッドエルフのことを好ましく思っており、過去にウートレンの地を守るため協力したこともある。
[文化]
・ウッドエルフにとって自然は神聖かつただありのままでその場にあるものという認識を持つ。
動物・植物問わず生きるために必要な分だけとり、必要以上にとることは禁忌とされる。
・石づくりの建物を作ることは少なく、もっぱら木を利用して建物を作る。巨木の中に魔術で穴をあけその中に住居を構えるいった生活をしているものもいる。
・古来より弓を扱ってきた彼らは狩猟の文化が大いに発展してきた。狩猟の女神ハイネット影響から狩人の人気が高い。
豊かな自然に囲まれているため農業・牧畜などを営むものも多い
・弓をうまく扱うことが一種のステータスになっているため「イストラム」といった弓技大会が頻繁に開催される。
信仰
・ハイネット
この女神の信仰が一般的である。
伝説によればハイネットとのかかわりはまだウッドエルフが誕生したばかりのころにまでさかのぼる。
そのころ世界は危険に満ち溢れ、ウッドエルフはそれらに対して身を守る術を持っていなかった。
そこに女神ハイネットが現れウッドエルフたちを森に導き、木や草に扮して身を隠す術を教えた。
そして彼らに弓を持たらすことで獣のきばから逃れる術を教えた。こうして身を守る術を教わったウッドエルフたちはハイネットを守護神としてあがめることになった。
・フィデルス
天空神にして主神。ハイネットにはおとるものの世界の創造者として信仰を集めている。
・ゲネア
地母神。自然の体現者として知られ、生物の守護者、豊穣の女神として農民などに崇拝されている。またハイネットはフィデルスとゲネアの娘とされる。
・ガドーナ
工芸神。木工が発達しているウートレンにおいて木工職人による信仰がなされている
・エルファン
ハイネットの従者。知恵が働きいたずら好きな神。
・イステリア
魔法神。魔術師の数が少ないためあまり信仰はされていないが大きな町では神殿も見られる。