漫才「修学旅行」
A=ツッコミ B=ボケ
2人「どーも!」
B「顔と名前だけでも覚えて帰ってください!」
A「早い早い!自己紹介してから言えよ。○○(コンビ名)ですよろしくお願いします」
B「いやー、あやうく顔だけ覚えられるところだった」
A「お前のせいだろ!」
B「ところで最近思うんだけどさ、修学旅行って楽しかったよね」
A「楽しかったね」
B「あの感じを味わいたいからさ、一回やらせてくれない?」
A「いいよ。楽しかったよな、京都に行っていろいろやって…」
(コントに入る)
B「(新幹線の車内アナウンスの口調で)この電車はのぞみ号、新大阪行きです…(口調を戻す)京都楽しみだなー!なぁ、トランプやろうぜ!」
A「行きの新幹線からやるの!?京都スタートでよくない?」
B「トランプどこだっけ?そうだ、東京ばな奈の袋の中だ(荷物棚を探る)」
A「何でもうお土産買ってるんだよ?京都で八ツ橋買えよ」
B「まぁトランプもいいけど、もっと盛り上がるのは恋バナだよな」
A「確かに。旅館で恋バナするの、修学旅行の醍醐味だもんな」
B「なぁ、お前好きな子いるの?」
A「いやいや、お前から言えよ」
B「俺が好きなのは、3号車のカナちゃん」
A「ってまだ新幹線!?」
B「あーテンション上がってきた!オレ、女子の車両行ってくる!(舞台袖に向かって走り出す)」
A「女子の部屋、みたいに言うな!ってか修学旅行の醍醐味を新幹線でやるなよ」
B「(マイク前に戻ってくる)先生に怒られちゃった」
A「早いよ!そういうのは京都着いてからやれって」
B「(車内アナウンスの口調で)まもなく、名古屋です」
A「京都に着けよ!いつになったら新幹線降りれるんだよ?」
B「なぁ、マクラ投げやろうぜ」
A「だから醍醐味を新幹線でやるな!だいたい、新幹線にマクラは無いだろ」
B「新幹線で寝る用の小さいマクラがあるだろ」
A「旅館で寝る用の大マクラを投げさせろ!」
B「うぇ~い(小さいマクラを投げる仕草)」
A「ちっちゃいマクラでやっても楽しくないよ!他の客にも迷惑だぞ、やめろ!」
B「(ケンカ腰で)は?何だよお前、ケンカ売ってんのか?あぁん?」
A「ケンカするヤツいたけど!そういうのは地元の不良とやれよ」
B「ケンカ売ってんのか?あぁん?」
A「…え?これ、オレが地元の不良役やらないと先に進まない感じ?…(ケンカ腰で)やるのか?あぁん?」
B「あぁん!?」
A「この辺じゃ見ない顔だな。お前、どこから来たんだよ?」
B「12番のCだよ!」
A「座席番号で答えんな!」
B「上等だよ!(他の生徒に語り掛ける)おいお前ら!木刀持ってこい!」
A「もう木刀買ってるのかよ!?」
B「木刀だよ!さっき“買わなきゃよかった”ってその辺に放り投げたやつだよ」
A「後悔するの早いな!家帰ってから後悔しろよ」
B「見当たらない?(Aの方を向く)なら素手で…やってやるよ!(殴りかかる)」
A「わっ(軽く手を出す)ポコッ」
B「痛っ!降参!」
A「弱っ!」
B「(口調を戻す)お前やるな(握手する)」
A「(口調を戻す)どこで友情芽生えてんだよ!?」
B「(車内アナウンスの口調で)まもなく、京都です」
A「やっと京都!?」
B「よっしゃ着いた!けど…やることなくてつまんねぇな」
A「ほら見ろ!醍醐味全部、新幹線でやっちゃうから」
B「結局、家が一番だな」
A「行きの新幹線で言うな!いい加減にしろ」
2人「どうも、ありがとうございました」