まさかの2周目?
目を覚ますと・・・見たことある天井と天蓋付きのベッド。
ずいぶん昔に見慣れた部屋・・・・・・
・・・あれ?これってまさか?
視線の先にある鏡台に視線を向ければずいぶん昔に見た小さな女の子が・・・
薄い青みのかかった金の髪、明るい碧の瞳に白い肌・・・ってこれ子供のころの私じゃない?!
あ、これ転生した?逆行?まさかの二週目?と考えてとりあえず状況を整理してみよう。
私は、マリアンローズ=リベルタ。公爵令嬢である。
某乙女ゲームの悪役令嬢でもある。前世、幼児期に思い出してヤバイこれヤバイ破滅するって考えてかなり挙動不審気味の行動をとって周りに心配かけた・・・と思う。
ゲームの世界のイベントフラグをへし折らなきゃと思っていたんだけどキャラの性格とかいろいろ違いがあって最終的にゲームの世界に似たような世界と理解した。
だって生きて生活してるんだからゲームの世界じゃないと理解できたからね。
痛みだってあるし無茶すれば死んだりするし病気だってしたからね。
それは置いておいて。
しかし・・・転生先?が同じ世界って・・・転生っていうより生まれ変わり?逆行っていうやつ?
考えても仕方ないけれど・・・まぁこれからやるべき事は大体分かっているから何とかなるかな・・・
だけど絶対はないから準備はしておかないとね。
それにしても・・・確かこれ位だったよね~前の時に前世思い出したの。
そう私には、前世と前々世の記憶がある。前世は言わずと知れた今と同じ世界。前々世は普通の知識欲が普通より強かった女子高生だった。
前世は前々世の知識をあまり活用する状況でもなかった。緊急性がそこまであった訳でもないし、ただ悪役令嬢の役割を放棄してれば破滅は回避できるんじゃ?という考えの元動いてただけでどうにでもなった。
ヒロインに当たる少女は普通に良い子だったし、もし好きな人が出来たら婚約破棄しますからおっしゃってくださいねと言っておいたらヒロインと恋仲になった婚約者に婚約破棄を願われてある意味円満に婚約破棄をした。
そのあと何でか隣国の皇太子に見初められて婚約結婚とすごい勢いと速さで気付いたら嫁いでたという。
まぁ幸せだったから良いんだけどね。
だがしかし・・・
「何だろう?前回とは何か違う気がするんだけど・・・?」
ぐるりと見渡せば何となく前世と違う気がする。
これと言ってここが違う!!と言える確かなものがあるわけじゃないんだけど・・・
「何が違うのかしら?」
考えても何も分からないのでそっとベッドから降りた所で侍女が部屋にやってきた。
その顔を見て・・・懐かしくなるが、服装を見て・・・
あれ?うちのお仕着せじゃないよね?あっれ~?何て言うかアレよねちょっと古く・・・げふん・・・古風な感じよね?それに少しばかり草臥れた感じが大いにするのはなんでかな?
そう思いながらも朝の挨拶をし身だしなみを整えた。
準備万端で部屋を出て散策した結果。知った情報・・・この世界のとんでもない状況を・・・そして私の人生ハードモードが開始される・・・。