1-9話 ネクロマンサー
ようやくネクロマンサーが登場です
本編でも書くつもりですが、この世界のネクロマンサーは
≪自分が倒した者、獣のみ召喚可能≫
です。
「呪い・・・じゃないね。MP0の精神ダウンにHPほとんどないかも。道具屋行ってMP回復剤、HP回復剤、買ってきて。」
「治癒士に見てもらったらどうです?」
「そこまでもたないかも。急いで!!」
急いで道具屋でポーション購入、帰って少しずつ口に注ぐ。
半日程経った夜。ようやく目を覚ました。
「ここは?」
「私の部屋よ。貴方はダンジョンで倒れていたの。」
「そうですか。ありがとうございます。あっ、仲間が・・・1人・・・」
「助けを呼びに外に出たらしいから生きてると思うよ。けど冒険は出来そうじゃないと。」
ジゼルは少し話を盛った。もう1人が元気というとその人を待ちそうで、じーさん、ばーさんに言われた面倒を見ることが出来なくなるかもしれないからだ。
まあ、面倒を見る=パーティーに加える ではないが。
「そうですか。でも、よかった。ウェスが生きてるなら。」
ウェスとは?僧侶だか言う子か?
「とりあえず、2~3日ゆっくり休んで。私達ダンジョン潜ってくるけど。」
「あそこのダンジョン潜るんですか!あの・・・僕も仲間に加えてほしいです。僕はナギといいます。ネクロマンサーですけど前衛もできます。LVは16です。」
16!おいっ、結局俺がまた下っ端じゃねーか。
「まあナギ今日は休んでね。」
後輩に負けられるかー!気合を入れてダンジョンに向かった!!
夕方
2人は返ってきた
「ばか!冷静さを欠いて突っ込み過ぎよ。」
ええ返す言葉がありません(´;ω;`)ウゥゥ
「どう動ける、ナギ君?」
「あっ、はい!僕なら大丈夫です!おかげで体力もMPもかなり回復しました。」
ジゼル、ヒデオ、ナギの3人はケルベロスへ食事に向かう。
店に入るとざわつく、そりゃ美少年が加わったからなあ。
あの男、美女と美少女を侍らせて凄いという陰口は無視しよう。
ケルベロス様が冴えない男と美少年を侍らせるんだよ。
ああ、その方がしっくりくるもんね。
「今日は2階空いてる?マーラついでに3つ持ってきて。」
店内が大きくざわついた。
「おい!今日はデフォーさんが王都に行っていないぞ」
ザワザワ ザワザワ
いつものようにクロークを脱ぎチューブトップ姿になるジゼルさん。
ケルベロスがすげえ。いつもより凄い。でもナギの目線は全然胸に向かない。ナギすげえ!
「は~い、マーラ3つお持ちしました~」
髭面の男が持ってきた。誰だよお前は!
「ナギ君カチカチだよ~♪もう焦りすぎ~」
!!!女神さま~!!エロエロです!!!
隣で髭面男もガン見している。
『よし、あの超乳左右逆になる位捏ねくり回せ。』突然、女神の声が聞こえた。
『隣の髭面でもいいぞ、捏ねくり回せ。出来たら神剣、エクスカリバーをくれてやる。』
髭面男と2人で『欲しいけど無理ですー!』
『チッ・・・!』
「で・・・ではごゆっくり~」髭面男は前屈みで出ていく。
「緊張しなくてもいいのよ。あそこに、ダンジョンに何かあるの。」
「色々調べものしてまして、僕、もう一度あそこに行きたいんです。」
「は~い、無料サービスデザートお持ちしました~」
禿頭の男が持ってきた。だから誰だよお前は!無料サービスデザートってなんだよ!!!!
「僕、ジゼルさん、ヒデオさんと、いきたいんです。3人でいけたら変われると」
!!!女神さま~!!エロエロです!!!
禿男も言葉にハアハアしている。
『よし、あの今度こそ超乳左右逆になる位捏ねくり回せ。』突然、女神の声が聞こえた。
『隣の禿男でもいいぞ、捏ねくり回せ。出来たら神剣、ムラサメブレードをくれてやる。』
禿男と2人で『欲しいけど無理ですー!』
『チッ・・・!』
「で・・・ではごゆっくり~」禿男は前屈みで出ていく。
「「3人でって。うちのパーティー、呪い猫もいるから4人目だよ。しかも僕ちゃんの本当の命の恩人?恩猫。」
少し口を挟む。更に俺が話す。
「枠が空いているからいいけど、俺初心者で、狂戦士何だけどいいの?」
「僕はOKです。狂戦士なんて心強いです。寧ろ、ネクロマンサーの方が発動の時間が長くてご迷惑になると思います。」
おおナギいい奴じゃん。ジゼルさんもニッコリしてる。
「あっ、食事も頼もうか。お腹すいたでしょ。先にデザート食べてよ。」
「「は~い、無料サービス食事お持ちしました~」
筋肉男が持ってきた。だから誰だよお前は!無料サービス食事ってなんだよ!!!!
「皮をスルッと剥いてパクッとするの」と筋肉男
「この巨根、皮をスルッと剥いてパクッとする。美味しい♡」とジゼル
!!!女神さま~!!エロエロです!!!
筋肉男も言葉にハアハアしている。
『よし、あの2人の乳首結んで縛れ。』突然、女神の声が聞こえた。
『隣の筋肉男でもいいぞ、結んで縛れ。出来たら神剣、ロロのつるぎをくれてやる。』
筋肉男と2人で『欲しいけど無理ですー!』
『チッ・・・!』
「で・・・ではごゆっくり~」筋肉男は前屈みで出ていく。
こんなに食えるか~!って食事がサービスで食べられた。ナギに「英雄並の人気ですね。」
と驚かれた。
店を出る時、【ケルベロスに餌を与えるバイト急募 銀貨5枚頂きます】の張り紙があった。
何故にバイトで逆に5枚取られる!と突っ込んだ。
店の奥でブーフーウーの人が「とんでもない売上だー」と狂喜乱舞してる。
次の日、完全復活したナギも加えてダンジョンに潜ってみる。
俺は様子見。ナギの前衛での実力を見せてもらう。
ゴブリン、スライムはショートソードでスパスパ。まあこの辺は誰でもできるわ。
ファイティング・オックス相手に紙一重で避けてショートソードを叩き込む。突進での勢いで行き過ぎたオックスを【クナイ】という武器で投げて刺す。最後は左斜め上から右下に斬り込みくるりと刃を上に持ち替えてV字になるようにさらに右上に向けて斬り込み、オックスは回り込もうと顔をナギに向けながら体を返すその顔面を綺麗に回し蹴りで終了。
「ふう、ジゼルさん。・・・ナギは俺よりすげえじゃないですか!後衛職?職、違えてるぞ!」
思わずギュッと抱きしめた。ナギは真っ赤になって照れた。
基本値、所謂才能というやつがかなり高いのだろう。才能がある奴はもともと基本値が高い。
誰でもオリンピック選手になれるわけでなく、才能に練習を重ねて強くなるのと同じで基本値が低い人間はどれだけ練習しても天才に及ばない事が多々ある。またLVは999まであるらしいが実際LVが上がっても能力の上昇が無い人もいる。どれだけ頑張っても能力の限界もある。ただLVは老獪さという評価と考えれば強さの証明になる。
しかし、ナギは・・・かなりの基本値の高さだろう。天才と呼べる者だ。
しかしなぜその豪奢が初級のダンジョンで瀕死になる?あの老人なぜこのパーティーに?
僧侶はどうした?ジゼルは自分の無恥に嘆いた。