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無能な俺が異世界で死なない為に頑張る  作者: トントン
第一章 星野英雄編 ついでにちょっと金田真男
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1-8話 金田真男登場

ジゼルさんの知識力はすごく助かる。

もしかすると、移転者のことも戻る方法も解るかもしれない。

「ジゼルさん。移転者って知ってますか?」

「知らない。」

はい!終了!まあ女神でも戻せないのに簡単じゃないよね。

「でも移転魔法があるということは聞いたことあるけど・・・」

「「マジですか~!」」

移転魔法がある!って、なんで隣のキノコみたいな髪型をした男が驚く!

「こんな町で突然、移転の情報が得られるなんて!あっ、初めまして私、移転者です」

スッと名刺を出してくる。


ビルメンテナンス業

〇〇ビル管理株式会社

 金田真男

   〇〇県〇〇市

   072-114-4545


いた!こんなに早く他の移転者に会えるなんて、どんな人かわからないが、嬉しい。

「えっと、キンタマ男さんですね。よろしくです」

「うおいっ!!!カネダ マオだ!!貴女もどうぞ」

さっと名刺を渡す。キノコ頭が公然わいせつに感じる。ジゼルさんに渡しても読めないと思うが。

「・・・ゴールデン・ボール=マン?」

店内の客が一斉に飲み物を吹き出す。

「うおいっ!わざとだろ!絶対!!」

悶えるキンタマ男。「御免なさい」と言いながら頭をヾ(・ω・*)なでなでしてあげるジゼルさん。巨大なチ〇ポに触るジゼルさん完成・・・

店内の客が一斉に前屈みになる。

「なあ君、私は今、探検者をやってます。私、日本に帰る為に情報を集めながらこの世界を旅してるんだ。戦闘はできないけど、頑張って探すよ。君も死なないようにね。」

「ヒデオって言います。お互い頑張りましょう。」


次の日、またダンジョンに潜る。

相変わらずゴブリン退治。なんだかそれでも心も体も軽い・

「昨日より動きがいいね。ゴールデン・ボールさんのおかげ?」

「かもしれません。地球の日本人が、生きてここにいる女神にほとんどいないと聞いていたので・・・」

「同郷が壊滅したの?」

「ちょっと違いますけどね。」

3階4階と、敵の人数が増えても攻撃パターンが変わらなければ苦戦はしない。

だが5階では苦戦した。ゴブリン、スライムしか出なかった1~4階だが5階はファイティング・オックスという体が赤い牛には苦戦した。

直線的な攻撃とゴブリンと違い上からではなく下から攻撃をする。この直線的というのが距離を詰められ体ごとぶつかってくる若しくはすくい上げる攻撃なのだがどちらにしても攻撃を受けると相当なダメージが残った。

俺の攻撃も何回斬るんだよ!という位攻撃しなければ勝てなかった。

それよりジゼルさんサポートはどうした?ここまで一度もサポートなし(-“-)


6階ではファイティング・オックスが複数になり

7階ではゴブリン+ファイティング・オックス

8階ではゴブリン+スライム+ファイティング・オックス

上から下から遅れてと攻撃くるのでもう慌ただしく攻撃と防御の繰り返し。

8階層にくるまで10日はダンジョンと町を行き来している。

ダンジョン入る→魔石集める→ポーション買う→休む→最初に戻る

苦しくて木の盾だけは購入した。


9階は8階の敵よりは、ちょっと体力があるみたい。

9階を探索していると猫が大騒ぎをする。

ジゼルさんが、押さえていた手からするりと抜けて走り出す。

「猫ちゃん~!!」とジゼルさんも追いかけ俺も後を追う。

時々ファイティング・オックスが出現するが指で印を結び光の矢が撃たれる。

まあ一撃です。強えぇぇぇ。猫が止まった先に人が倒れていた。

人の周りには丸く防御魔法陣が組まれていた。この子を守っているらしいがジゼルさんが言うには、あと数時間で切れるらしい。

おお、美少年?美少女?かわからんが綺麗な子だな。

「兎に角、放置してもかわいそうだし、今日はもう帰ろう。」ジゼルさんに提案してみた。

「そうね・・・。」

(この魔法陣、僧侶・・・がいた?・・・)

ジゼルは疑問を持ちながら猫を抱きかかえた。

「ヒデオとりあえず、その子おぶって。魔物が出たら私が殺るわ。」


猫が鳴く方を避けて上層階に戻ろうとする。


うんまったく魔物に合わなかった。

猫、魔物に会う前にいつも鳴いていたもんな。

ジゼルさんの魔法があまり見れなかったのは残念。でも印を結んで撃つの行動が早い。あれより早い前衛職って。今更ながら剣聖、本当に手をぬいたなあ。少し強くなるとあらためて八剣士の強さが遠くなるわ!


地上にでて町に戻る途中じーさんとばーさんが走ってくる。


「じじい、あんな初級のダンジョンでか?」

「ああ、ばばあ。間違いない。くそ、今度あの小僧にお仕置きしておくわ。」

年とっても、ダンジョン潜るのか、すげーなあ、と感心。

2人がこちらをみた。


「「あああああ!!!」」

「その子・・・は、どうした!」じーさんが話しかけてくる。

「ダンジョン内で拾った!知り合い?」

「まあ、な。ありがとう。」ばーさんが深々と頭を下げた。

「じゃあ、この子かえすよ。」と渡そうとすると

「あ、いや・・・お願いなんだが少しその子を見てやってほしいんだが。」

俺はジゼルの顔を見て、俺では判断が出来ないことを示す。

「僧侶は大丈夫?」

「僧侶?あっ、ああ大丈夫だ」

「・・・ハァ、見るっていっても本人次第だよ」

「ああ、かまわんよ。ありがとう。」ばーさんが何度も頭を下げて帰っていった。

「ヒデオ、うちらも帰ろう。」

(あんな、化け物2人も相手に出来ないわよっ。言う通りするしかないじゃん)ジゼルは心の中で叫ぶ。



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