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無能な俺が異世界で死なない為に頑張る  作者: トントン
第一章 星野英雄編 ついでにちょっと金田真男
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1-5話 兎人がロップイヤーとはねえ

食事を終えて1階に下りた。何故か賑やかだった店内が静かになっている。ジゼルさんが話に興奮して五月蠅かったかな。

「ジゼルさん激しすぎますよ。」

「おいしかった~。え~、ちょっと久しぶりで(大戦の話、したから)興奮しちゃった。」

うん?客がみんな真っ赤な顔だな。酔い過ぎたかな。」

ジゼルさんが会計をしようとすると、何故か今回は無料でと言われジゼルさんは戸惑っている。ホビットは神託も聞けたし本当にお代はいらないという。

俺が先に外に出て看板を見ると羊皮紙にケルベロスと書かれた店名に変わっていた。

ジゼルさんには見せられないな(汗。


ギルドに着くと直ぐにジゼルさんに引っ張られて登録所に立たされる。

「初めてかい。じゃあそこの玉に手をおきな」

取り敢えず手は置くが、登録所受付は普通女の子じゃない?ごついおっさんとは・・・

カードに数値が記入される。カードすべて記載後頂けるらしい。

LV.1  ランクJ

攻撃    100(+20)

守備    100(+1)

敏捷    100

知力    100

精神    100

運     2,000

MP    0/0

HP    100/100

スキル  無し

うんなんとなく普通ぽい数字。まあ才能あると思ってないし。でも魔法が使えないみたいのはわかる。

最後に職業選択らしいが一つしか書かれてない。【狂戦士】

じゃあそれで、と受付に伝えると受付は慌てた。ごついおっさんが慌てても可愛くない。

ジゼルさんが横にきて、どうしたかと聞いてきた。

狂戦士にしか選択肢がない事を告げるとジゼルさんも慌てた。

「大戦以前にあった狂王事件の影響で狂戦士は発見次第死刑に・・・」

おいっ!スタート切る前にゲームオーバーかよ!!

「狂戦士絶滅宣言が出て法は無くなったんだよね。昨日・・・」

あぶなっ!もう1日早いと死んでたわ。LUKのおかげかも。【依頼掲示板】看板が見えた。

依頼を覘きに行こうとすると、ジゼルさんに止められてダンジョンに入る準備をすると告げられた。

「依頼もついでに・・・」

「低ランクの仕事は今はやらない。今は兎に角、実践でどんどん鍛える方が先。」

ギルドを出ようとすると先程のごつい受付に呼び留められた。

「これ狂戦士が現れたら渡すようにと、剣聖様です」

小さなメダルを頂く。剣聖、なぜ狂戦士のことわかるんだよ!俺ですら今わかったのに。

俺宛じゃなく他の人にだったかもしれないが。


道具屋と武器/防具屋に寄って、今日は終了するとの事。

道具屋では回復用のポーション(劣)、毒消し草をそれぞれ3つ購入。

ジゼルさんに買ってもらう。いやいや俺がと言いたいところだがまだ懐が心許無い。

ジゼルさんには「恩を売るからその分は働け」と言われた。

あとは生友石も購入。なんでもこの石に念じると何故か石に名前がでる。

名前が載っている者同士のパーティーの同士討ちから身を守ってくれるらしい。

超便利道具だ。最大6人まで登録可能らしいので6人パーティーが主流らしい。

因みに俺の登録名はヒデオだった。ホシノ=ヒデオでもなくヒデオ=ホシノでもなくヒデオ。ジゼルさんもジゼルと登録されているがジゼルさんが、ファーストネームしかないのか、石にはファーストネームしか載らないのか。ラストネームは貴族用かもしれない。

わかるまでは、フルネームは気を付けなければいけない。


道具屋の隣が武器/防具屋。

今、俺が持っているのが片手剣。片手剣を両手で扱っているが取り敢えずはこのままで実践練習に入る。

最低限、頭と体を守る物を買うつもりだ。

店には客が2人だけ。でもこの2人が賑やかだ。

「なあピョン子。避ける自信があっても被弾したことを考えて防御力の高い物がいいんじゃないか?」

「ピョン子じゃなくてビヨンです、ご主人様。でも動き易い方がいいです。鉱石系のジャケットより革系のジャケットがいいんですが・・・」

「革系かあ。次のダンジョン向きじゃないけどストーンタートルのジャケットはどうだ。あっストーントータスのジャケットがあるじゃないか。こっちはどうだ?」

2人のやりとりを聞きながら青銅の鎧を見ていた。

「ピョ、ピョン子!!大変だ!」

「ビヨンです。どうしました、ご主人様?」

「おいっこの店・・・ビキニアーマーがあるぞ!!」

「は?」

「ピョン子、ちょっと試着してみろ。」

「ええっ、恥ずかしいです」

「村じゃみんな似た格好してんだろ?おーい店長。試着室借りますよ。あとビキニアーマー何の防御力プラスしてあるの?」

「防御力プラス20にノーダメージ1回です。」

「よし、ピョン子やっぱり試着しろ!」

「ええっ、命令ですか。」

「んー命令。」

ビヨンは試着室に入る。


・・・

「どうだ?」

男が試着室を開ける。うおーい、早すぎだろ!!

カーテンを背にしていたのでビヨンの後ろ姿が丸見えだった。お尻の方に丸いしっぽがある。

「ちょっ、ご主人様!」

「おっ♡ピョン子見てると地球よりやっぱりローレンツだな。最高~」

えっ地球?

そこの男性ちょっと・・・

と声をかけようとするとジゼルさんに引っ張られてた。

「奴隷の兎人の子ジロジロ見ないの!」

「奴隷?兎人?」

「試着室にいた子よ。」

「全然、奴隷か兎人かなんてわかりませんが?」

「・・・首に首輪がついていたでしょ。お尻のフワフワの尻尾がついていたし。」

「でもイメージからすると兎人というと兎みたいな長い耳がついているイメージが・・・」

「あったじゃない!垂れ下がっている耳が!」

「垂れ下がっているって?」

「あの子ロップイヤー族の兎人ね。」

ロップイヤーって・・・

耳と髪の違いが判り辛いわ!

あの2人に声を掛けたかったがジゼルさんが奴隷について説明を始めた。

ああ、ジゼルさんもやはり女性だな。おしゃべりが大好きなのか。




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