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無能な俺が異世界で死なない為に頑張る  作者: トントン
第一章 星野英雄編 ついでにちょっと金田真男
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1-10話 魔法戦

仲間が凄いと、逃げる能力だけ上げればなんとかなりそうですなあ。

ダンジョンのいよいよ10階層に入る。俺、サポートでナギ、ジゼルさん+猫の順で奥に進む。

警戒するが何も出ない。

・・・

あれ間もなくダンジョン主じゃない?

「そこを曲がった奥の部屋が主のミノタウロスの部屋です。部屋の前で休みましょう。」

とジゼルさんが指示を出すと同時に猫が「にゃー」と鳴く。

曲がり角からミノタウロスが現れた。

「ミノタウロス?!なんで!」

ダンジョン主や階層主はそれぞれの部屋から出ない。しかし2mを超える大きな体格、牛の頭、人の体。間違いなくミノタウロスである。ミノタウロスでは無ければ、バッファローマンしかない。

両手で斧を持ち、大きく上から振り下ろし十字を切るように左から右へまた上から振り下ろし大きな動きなので比較的かわしやすいが、それでも今までの魔物と違い動きが早い。

俺が少し下がり過ぎるとミノタウロスの突進があるから下がるなとの指示がでる。ナギがミノタウロスの死角に回り込みショートソードを打ち込み離れ際にクナイを放つ。更にパンッと足音が鳴るように踏み込むと、ミノタウロスの視線がナギに向かう。

ナギ凄いなと感心。そのまま俺が思いっきりミノタウロスを攻撃。

ミノタウロスはまだ倒れない。走って今度はナギに攻撃を代える。追撃しようとミノタウロスを追いかけようとするとミノタウロスは滑り込むようにしながら態勢をこちらに向け突進した。

「「ヒデオ!!」」

ドンッ、俺はミノタウロスを飛び越えようとしたがそのまま頭を持ち上げられて空中に大きく飛んだ。

ジゼルが印を結び道いっぱいに光の輪ができる。指をミノタウロスに向けると光の輪が急速に小さくなりミノタウロスを拘束した。ナギが詰めてショートソードで斬り込む。

クラクラする。ああ、まだ生きている。ファイティング・オックスなんかと比べ物にならない位いてえ。ジゼルさんが光の矢を放っている。おっ効いているみたいだ。

「うわあああ!」

もう一度思いっきり一撃を食らわせる。・・・まだ消えない。

体が硬過ぎなんだよ!もう一発ジゼルさんに光の矢を撃ってもらい。ナギと俺とでなんとか倒した。

「よし!!俺が倒したー!!ナギ~俺が倒したぞ。」

「はい!!ヒデオ様、ナギは感服いたしました!」

ナギの方が凄いのは知っているのでお世辞とはわかる。しかし嬉しい事言うなあ。

チラチラとジゼルさんを見るが反応なし。よし、部屋を見て来ようと歩き出すと、ジゼルさんが

「まって!」と止めた


ジゼルはかなり悩んだ。取り敢えず2人に相談しよう。

「本来は部屋から出ないミノタウロスが部屋から出た。正直何故かわらない。目標のダンジョン主は倒したし、部屋を見ないで戻ろうか、部屋を覘くか迷ってる。」

「ジゼルさんは強いし、ヒデオさんは成長が早いので余程のことが無い限りは大丈夫と思います。」ナギが反応する。隣で自慢そうな顔をしているヒデオが少しうざい。

「ジゼルさんに任せます。」


2人には言ってないが、ジゼルはLV64の魔法使いだ。

光の魔法と水の魔法が使える。ただし水の魔法は初級程度。光の魔法を追求している。

いろんな属性と契約して魔法の種類増やす魔法使いが多い中、珍しいタイプの魔法使いだ。

ベテランの域に到達しLV60から能力の増減はなく成長の限界が見えてきたと考えている。

15歳から冒険者になり6年かけてランクEに到達。21歳になったジゼルはそろそろ結婚や第二の人生も考えだした。

かなり慎重派であるジゼルは普段なら一旦脱出の選択をしただろう。

ただ初級のダンジョンでミノタウロスがダンジョン主を外されたと仮定しても倍位の強さの魔物がいるだろう。それであれば問題ない。2人の戦闘をもう少しみてヒデオをある村に連れていきたい。

光の防御魔法を全員にかけた。

「先程のような戦いをしないように」

ヒデオに注意を促し、ダンジョン主の部屋に入る。


入るとガチャンとドアが閉まる。閉まる?!何かいる!!何もいなければミノタウロスがダンジョン主でドアは閉まらない。


人?小柄な人型の魔物が部屋の隅に座っている。

ゆっくりと立ち上がる。見たことがない魔物だ。ボロボロのローブをまとい左手には杖を持つ。杖を持つ左腕にはキラリと光るものが。

「そ、そんなばかな!」

腕には9つの魔石が見えた。やばい!ありえない危険な相手だ。

「≪悲運の奴隷」レイア姫!」

ジゼルは印を結び光の輪で足止めをする。

ナギが速攻で詰めて攻撃にでる。が、レイアは解の呪の印を結び輪を無効化し飛び込んだナギに蹴りを叩き込む。一歩出遅れたヒデオはその戦闘をみて下がりジゼルとレイアの間に入る。

「ナギ、私の後ろに下がって前衛系の者の召喚を!出来る?」

ナギはジゼルの後ろに素早く回り地面に陣を描く。

レイアが印を結ぶ。「くぅ」業火がくる!ヒデオの前にウォーターウォール出し業火を止める。

「あつ~い。」止めきれない分でヒデオがダメージを負う。

「厳しいけどヒデオ詰めて。」

このまま防戦はじり貧になる。攻守を逆転しなければ・・・無意味だがまた光の輪で拘束する。その時ジゼルの両脇からクナイが飛びレイアに刺さる。

「ナギー!貴方、最高だよ。」

ジゼルの前に魔法陣がでる。レイガン。光線が発射する。

がレイアは飛びかわす。

「うそ!?」

拘束を外し、レイアの前に魔法陣がでる。レイガン!?まずい!

「ヒデオ逃げて!」

盾で止めようとするが盾を破壊し避けるヒデオの肩に当たる。ヒデオが倒れる。

さらにレイアは業火の上位魔法、劫火を放つ。ジゼルは指3本を器用に動かしウォーターウォールを3枚かける。激突で爆風が起きる。

「「きゃあー」」

ジゼルとナギも爆風でダメージを負う。

「くぅ、行けユニコーン!」

ナギはユニコーンを召喚。

「ナギー貴方、何者!」

ミノタウロス並の攻撃力に魔法の防御力が高いユニコーン。ユニコーンがレイアに突進する。レイアは闇の魔法でユニコーンの視界を奪う。さらに魔界へ送る魔界転生の印を結び出す。

ジゼルは倒れながら呪文を唱える。

【光りの神よ 天も地も 神と精霊が 人の過去・現在 を照らし出す 

 ああ神よ 我が契約を今こそ示す時が来た 永遠の道を 迷いの道を 遠く照らせ

 レインボウ レイガン】

レイアの周りに多くの魔法陣がでる。最後にジゼルの前に魔法陣がでてレイガンが発射される。

レイガンはレイアの周りの魔法陣に当たりランダムに光の線が動く。

何度もレイアに当たり苦痛の表情を見せる。

ジゼルは「はは、もうMPが残り少ないわ」目が虚ろになりMP枯渇による精神ダウン手前だ。レイガンが消えた。しかしレイアはまだ立ち上がった。

ヒデオ・・・苦悶の表情で戦闘はかなり厳しい

ナギ・・・・精神ダウンか?倒れている

ユニコーン・不完全の魔界転生で体の多数の部分が転移負傷している

猫・・・・・うん、無事そう、もう逃がしてあげたい

ジゼルは絶望した。LV80オーバーとわかるレイア姫。魔物?魔獣?化によってさらに強いかも。レイアは火球を出す。

終わった。



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