一章 第二話「騒がしい初日 2 」
こんにちは。教室での喧嘩(?)の続きです。お楽しみください。
「ガラララ……」
「……っ!?」
教室の扉を開けると、俺の方を見る3人組が居た。ゆっくり開けたはずなんだが。
ちなみにその3人組は、一人は、縦にも横にもデカいラガーマンみたいな男と、髪を赤く染めている女子、そして、黒くて腰ほどまで長い髪を携えた小柄な女子。どうやらさっき聞こえた会話は、この3人のものらしい。その証拠に、彼らの周りには、人だかりができている。
この瞬間、俺の中ではある仮説が出来た。おそらくだが、さっきの喧嘩は大男と赤髪の女子によるものだろう。なぜなら……なんか、怖そうだから。
そんなことを考えていると、大男がその巨体をずいっとこちらに寄せてきた。やばいな……俺、喧嘩なんかしたことないぞ?
すると、その大男が顔を近づけてくる。俺は、反射的に目をつぶってしまった。
「……あ、あのォ、もしかして……A組の子?」
あれ?この声は、さっきの喧嘩を止めようとしてた奴の声に……
「おい!デブ!さっきからワタシらの邪魔したり、今入ってきた奴にかまったり、何なんだよ!」
俺は、勘違いをしていたようだ。いま大男に対して怒鳴った女子生徒の声は、ハスキーでさっきの口の悪い奴の正体で間違いない。人は見た目で判断してはいけないな……
「で、デブ?」
大男は、アニメみたいなリアクションをとる。
この赤髪の女……口が悪い。ここは、一常識人としてガツンと言ってやろう!
「おいっ……」
「ちょっとあなた?さっきから殿方に対して失礼ではないですか?」
俺が勇気を込めて一言言ってやろうとするのに被せ、黒髪ロング女子が赤髪に問いただす。
「いい事?高校生にもなってそんなくだらないコト言ってるのは、あなたくらいよ?」
「っ……!」
黒髪ロングがそう言うと、赤髪は何も言い返せずにいた。確かに、彼女の言っていることは、正論だ。
それにしても、なんで喧嘩なんか起きてたんだ?
それから数秒沈黙が続き、大男はすっと彼女らの間に入り一言。
「じゃあ二人とも、お互い席を間違えたこと謝ろう?」
-こうして、入学初日を無事(?)終えることができた。
その場にいた他のクラスメートを含め、「小学生か!」というのを我慢したことだろう。
ちなみに、その日はそのくだらない茶番のせいで、クラスの誰とも挨拶することはなかった。
この先、どうなることやら……
お疲れ様です。喧嘩(笑)は無事、解決したようですね。次話もお楽しみに!
ではでは~




