一章 第一話「騒がしい初日 1 」
こんにちは。これから、第一章が始まります。まだ最初なので、変なことは起こりません(笑)
宜しくお願い致します。
「ねえ!君、オカルトって興味ある?」
「……は?」
俺の名前は光岡勉。今日から晴れて高校生だ。しかし、門をくぐる直前で変な奴に絡まれてしまった。
「え?知らないの?オカルトよ!お・か・る・と!」
「いや、それは知っているんですが……それより、あなたは誰ですか?」
さっきからオカルトオカルトうるさい女は、長い髪に黒ぶち丸眼鏡。そして、白衣をまとっている。見た感じ、学生ではなさそうだ。もしそうだったら、尚更危ない気もするが。
「私?私は神谷かえで、紫崎高校三年のぴちぴちギャルよ!!」
「は、はあ……」
学生だった。というか、同じ学校の先輩だった。
「ねえ、私の名前教えてあげたんだから、君も教えて!」
とりあえず、変な人だけどヤバい人ではないそうだ。
「光岡勉です」
「短っ!ええっと、新入生だよね?何組?」
「組?……あ、まだ確認してないです」
そういえば、まだクラス表確認してなかった。
「そっか!じゃあ、一緒に見に行こっ」
厄介な奴に絡まれたようだ。
-クラス表前
「いやー、今年も人多いねえ。で!光岡君の名前はどこかな~?見た目的には、中間のE、Fとみた!」
見た目が普通ってか?こいつ、喧嘩売ってるな?
「ん~……あれ?おかしいな……」
「どうかしましたか?」
神谷先輩は、何度も同じところを凝視しては、眼鏡を拭いてを繰り返す。
「いや、ね?何回見返しても光岡君の名前がね?」
「俺の名前が何ですか?」
こいつ、俺の名前まで馬鹿にする気か?
「A組の欄にあるんだよ!あれ~?」
「A組ですか。わかりました」
「……ちょ、待って!光岡君、正気?」
クラスが分かったので早速向かおうとすると、神谷先輩が俺の両腕をつかみ慌てた表情でそう言う。
「え?何言ってるんですか?」
「まさか、光岡君この学校のこと何も知らないの?」
「A組がどうかしたんですか?」
何も知りませんが、何か?と言うのを我慢し、聞く。
「ほんとに知らないの?じゃあ、紫崎高校の偏差値が、県内でもトップクラスって言われてるのはさすがに知ってるよね?」
「は、はい」
知らなかった。
「その中でも各学年のA組はね……頭一つ抜けた秀才たちの集まりなのよ!」
「へえ」
「な、なによその反応は!もっと驚きなさいよっ」
いや、驚きなさいといわれても……
「そんなバケモノみたいな集団に、あ、あなたが……」
「俺って、そんなに冴えないっすか?」
「うん!」
うわぁ……まじか。薄々は気づいていたけど、俺ってやっぱりそう見られているんだな。
「……あっ、さ、冴えないってそう意味じゃなくて。なんかこう……」
「じゃあ失礼します」
「あっ!光岡君っ……」
何か俺のことをフォローしようとしてくれていたっぽいが、それは逆に傷つく。なので俺は、早速クラスの方に行くことにした。
「神谷先輩……悪い人じゃあなさそうだったけどな。」
そんな独り言をしながら階段を上る。マップを見たところ、四号館という校舎に、一年生のクラスが密集しているらしい。……というか。
「広い……」
距離だけで高校を決めた、あの頃の自分にドロップキックをかましたくなる程に。
そうして数分後、"1ーA"と書かれた看板を見つける。教室の扉の前まで行くと、中から何人かの声が漏れているのが聞こえた。
「おい!今なんつった?」
「ん?何ですか?その言葉遣いは?」
「ま、まあ二人とも落ち着いて……」
「「てめェ(あなた)は黙れ(ってください)!!」」
どうやら喧嘩をしているようだ。
「はあ……なんで入学初日はこんなにも騒がしいんだ?」
俺は、そっとため息をつき、ゆっくりと教室に足を入れる。
お疲れ様です。次話もよろしくお願いします。




