将棋観戦のすゝめ
こんにちは、観る将歴一年の如月 空です。
今日は将棋の日ということで、将棋を見る楽しさを普及出来たら良いなと思い筆を執りました。
観る将とは将棋の中継を観戦することを趣味とする人を言います。
スポーツの観戦が好きなファンと同じと考えて貰えれば大丈夫です。
さて、皆様は将棋の対局を見たことがありますか?
中にはそんな爺臭いものに興味無いという方や、動きの少ない映像を見ても面白くないと思う方もいらっしゃると思います。
ですが、そんな貴方も是非とも一度は将棋の対局を観て欲しい。
そして、エキサイティングで面白い展開に、今までの常識はあっさりと音を立てて崩れることを約束しましょう。
私が将棋の観戦を勧める要素は大きく分けて三つあります。
一つ目のポイントとして、超天才級の頭脳バトルが観られることです。
適切な例えではないかもしれませんが、プロの棋士の方というのは、東大生クラスの学力の人がひとつのゲームに人生の全てを打ち込んでいるようなものです。
プロの棋士になるには奨励会という養成機関を出なければならないのですが、この奨励会というのは入会するのもとても難しいです。
アマチュアのトップレベルで奨励会の一番下の六級と同じくらいの強さといえば難しさが伝わるでしょうか? そして、その厳しい環境の中で一級ずつ勝ち上がり、四段に達するとプロの棋士になれます。
ですが、プロの棋士になれるのは年間で三段の上位四名だけになります。
もちろん、三段にいるのはここまで勝ち上がった天才だけですし、上位に残ろうと死に物狂いで勉強し、将棋に人生を打ち込んできた者だけです。
そんな中で勝ち残るにはどれほどの努力と才能が必要なのか想像もつきません。
プロ棋士の方が天才の群を抜けた超天才であることが分かったと思います。
そして、そんな超天才達が全力で将棋を通して知恵比べをするのですから、面白くないわけがありません。
二つ目のポイントとして、棋士の方がとてもかっこいいです。
スーツをかっこよく着こなしている殿方が、真剣な眼差しで一つのことを深く考えてらっしゃる姿はとても胸に来るものがあります。
タイトル戦(大きな大会の決勝戦のようなもの)の際には、和服を着用されるのですが、これがまた堪りません。
スーツの時とは違う、ゆっくりとした上品な佇まいに視線と時間は奪われること間違いありません!
知性と美しさの上品なコラボレーションを心行くまで堪能しましょう。
三つ目のポイントとして、解説が面白いです。
将棋のルールなんてわからないという方や、難しそうだと敬遠される方もいらっしゃることでしょう。
ですが、安心してください。テレビなどで放映されている時はスポーツ番組のように解説者がついているのです。
この解説がとても面白い! 将棋や対局の内容も丁寧でわかりやすいのですが、余談も上品な漫才のようで笑いを誘ってくれます。
動画配信サイトでの対局中継の時は、対局者が考え込んでいるときなどに、視聴者からの質問も面白可笑しく回答をしてくれるので、テレビ中継とは違った楽しみがあります。
ここまで読んでくれた方なら、将棋の対局を見てみたい気持ちが沸いたことでしょう。
どうやって見たらいいのか? と思われているに違いありません。
テレビだと日曜日の午前中にNHKで放映していますし、インターネット環境があるなら、ニコニコ動画や、abemaTVなどの動画配信サイトで結構な頻度で放映しています。
今は羽生竜王のタイトル百期目への挑戦など歴史的なイベントもあります。
私と一緒に新たな歴史の一ページを見届けませんか?
これを読んだ貴方が少しでも将棋に興味を持ってくれたら嬉しく思います。