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澄み渡る空に僕と彼女が目指すものー邂逅篇ー  作者: 小鳥遊箕生


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僕と彼女と疑惑の瞳Ⅰ

登場人物 2020/10/03 編集


東島航大とうじま・こうだい

 主人公。基本的無関心。希世に声を掛けられてから意識が変わり始める。

希世きせい

 主人公が意識を取り戻して初めて会った人物。金髪のポニーテール。主人公より身体が華奢。父親の研究を疑い、チームを作り、真実を知りたいと協力を仰ぐ。

藍澤隆大あいざわ・たかひろ

 主人公と希世が二番目に会った生存者。弟が参加するはずだったものに代わりに参加することにした弟思いの派手な赤色が好きな屈強な男。全身好きな赤色で染めている。

〇小日向 まひる(こひなた・まひる)

 大きい眼鏡をしながら元気な性格でオーバーリアクションしがち。根が優しく頑張り屋。弟くんを守るために思い付きで助ける最善の方法を必死に考えたりする。研究のために拉致監禁され、主人公に保護・救出される。

齋田十四郎さいだ・とうしろう

 希世の父。ある研究のために娘をないがしろにしがち。妻の命を奪った災害を憎みすぎて自分で災害起こしてしまう大変な人。周りの人間は駒にしか思えない。

久坂琉くさか・りゅう

 希世の父の部下。希世の幼馴染でもある。研究に誰よりも熱心な人であり、家族を奪った十四郎を心の底から恨んでいる。復讐するために研究施設へ入社した。

皆口葉介みなぐち・ようすけ

 ライブハウス“フラワームーン”のオーナー。愛称はヨーコ。二人いる姉の影響でオネエ言葉を使うが恋愛対象は女性。第一印象はピンク好きな派手な人。


何とか僕たちはまひるさん、優太くんと合流できた。

「では、明日地下にてお待ちしてます」

「ありがとう、久坂」

「私は少し外しますので、」

「何だよォまだ何かあんのか?」

不敵な笑みを浮かべながら久坂さんは喫茶店を出ていくと、乾いたベルの音がこだました。

「クソ、何も言わねェで行きやがった。」

「お兄ちゃん、あの人誰~?」

「優太は何も気にしなくていい。俺がそばに居てやれなくて悪かったな」

「ううん、お姉ちゃんがいたからね、ぼく平気だったよ」

優太くんが人懐っこい笑顔で隆大くんの派手な赤色のズボンにしがみつく。

「う、あー…悪かったな、弟が世話になった」

「藍澤がお礼言った!!」

「うるせえな!俺は礼儀を重んじる文化を大事にしてえんだよ!」

二人が賑やかにやり取りしている間、やっとまひるさんに会えた安心もあって、僕は目頭を熱くしていた。

「うッ、よかったねえ~」

「ちょっと広大くんまで泣かないでよ!ボク優太くんのこと逃がそうとしてたのに、上手くいかなくて…思い付きで」

「大事な弟を投げ飛ばしたことは許さねェぞ、まひる」

「今は広大くんと話してるんだから入ってこないでよっ」

「はァ?!……たく、少しでもこいつに感謝を持った少し前の自分をぶっ飛ばしてやりてェ」

「うぅ……」

言葉はどうあれ、二人が会った時のようにやり取りが出来ている。ほっとしたのもつかの間、ふと疑問がまた蘇る。久坂さんは何が目的で僕達を連れ戻したかったんだろう。希世に尋ねてもまだ、明確な回答は得られないし…かと言って、そこまで気になるかと言われたら今までの僕だったら欠片も気にしなかっただろうな。

「そういえばさ」

「なに、広大くん」

「時計もないのに、明日って概念はあるのかな」

「あ、」

まひるさんも僕も首を傾げながら、隆大くんの方を見る。

隆大くんも同じ向きに首を傾げた。

「あるわよ、」

希世が何事もないように僕の腕の輪っかを指し示した。

「そういえばこれ時計だった!!」

「向こうも了承したってことは、向こうにも同じものがあるってこと?」

「いいえ。それは父が発明したものだから、初代の腕時計(クロック・バンド)があるはずよ」

「ねぇ希世、そろそろ詳しく教えて貰ってもいいかな?」

「そうね、やっと話せる時が来たわ」

僕達は壊れている椅子をどかして座れるスペースを作り、危ない木の欠片やガラスなどを避けつつ、希世の話に耳を傾けた。





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