表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
澄み渡る空に僕と彼女が目指すものー邂逅篇ー  作者: 小鳥遊箕生


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

20/43

僕と彼女と親友Ⅰ

いきなり携帯が喫茶店の外から投げ込まれた。

その音で我に返ったのか、琉さんはやや下にずれた眼鏡を掛けなおした。

「この携帯は誰のものか分かりますか?」

「し、知らない」

白衣のポケットから小さめなタブレットを取り出し操作すると、投げ入れられた携帯を見比べたあと耳元へ寄せた。

「もしもし、近くにいるのは分かっています。東島航大くん出て来なさい」

え!?あの携帯?!何で投げてきた…?どういうことか分かんないけど三人が戻ってきたんだ!ん?でも待って何で本人じゃなくて携帯なの?

『まさか喫茶店の中に入るとは思いませんでした!』

航大君の声だ!

「何のつもりです?」

『二人とも無事ですか!?』

「今まひるさんと話をしていました。なかなか充実した時間でしたよ」

さっきまで琉さんを包んでいた暗くて悲しい空気が消えた。

かみ合っているようなそうでないような会話が目の前で繰り広げられる。もしかしたら優太くんを逃がすチャンスがあるかもしれない。

『話がしたいんです、希世のお父さんと』

「正気ですか」

『僕は希世に見つけてもらえて、こうしてみんなと話せている』

「無駄ですよ、あの方には何を伝えようとご自身の研究に妥協はしない」

『何を研究しているかなんて僕には分かりません。ぶっちゃけどうでも良かったはずなんですけどね!でも希世が声を掛けてくれた事には感謝してるんです。』

「それを聞いて私が何か手を貸すと思ってるんですか」

『ヨーコ…葉介さんがアンタに用があるって』

微かに聞こえる声で今度は藍澤に代わったみたいだ。三人とも近くにいるのかな?

「…誰ですか?」

一瞬黙った後、琉さんは冷ややかな視線を下げながらこらえるように拳を胸のあたりに寄せる。

『アンタの元カレだってよ。』

「私はノーマルです」

『そんなん言い出した本人に言ェよ』

「知りませんよ、誰ですか」

手にしている携帯に向かって段々と声が大きくなる。

ボクがどうにかスキを作れたらいいんだけど今はなにも…

「…おねえさん、だれ?」

後ろから服の裾が軽く引っ張られる。まさかの優太くん起床―――――!!

でも琉さんは優太くんが目覚めたことに気づいてない。



こういう時ってチャンス到来っていうんだよね…?










評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ