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異世界で猫人になったが自由気ままに生きていく  作者: コレコ
第二章 未開拓地と王国の動乱
9/9

王国最後の日

紀伊はこの日特殊作戦部隊長の陽炎を呼び出していた。


「陽炎一つ任務をあたえるね」


「何なりとお申し付け下さい陛下」


「王国の収穫高が高い畑を燃やしてきてほしいな」


「畑を?」


「うんどこの国もあと一月ぐらいで収穫でしょだから今こそ燃やすんだよ」


紀伊は一定以上の量を育てている畑を燃やし王国の兵糧と国民の食べるものを減らそうと考えた。王国は帝国と仲が悪いため食料を買い付けることはできずさらに、周辺諸国とは昨年まで戦争状態にあった為こちらからも買い取ることはできない。


「それでね国力の低下をさせてさらに、食料が少なくなった国民は恐らく王族に対して不満を持つと思うんだ。そこに工作員を送ってクーデターの気運を高めさせて王族を滅ぼそうかなと思ってるんだ」


「そこまでお考えとは」


「うん、僕の同族に傷をつけた罰だよ」


紀伊は魔王になってから性格が変わっていた。人間を敵として考え人間を苦しめる為ならば手段を惜しまなくなっていた。



エリセーヌ王国 農園


夜間に農園に忍び込んだ陽炎他数名は火をつけようとしていた。


「隊長準備完了です。よし火を放て」


その瞬間油をまいていたため火は瞬く間に燃え広がり畑はごうごうと燃えていた。


「よしでは次に行くぞ」


陽炎達はその日の内に王都周辺の農園を焼き払い、別働隊も貴族領の農園を焼き払った。


エリセーヌ王国 王宮


この日の王都は騒がしかった消化作業に追われていたり、被害の確認、食料の余りの確認などに追われていた。


「陛下何者かによって国中の農園が焼かれました。残りの食料はもって一月であり他の国からも食料の購入は厳しいでしょう」


「何とかならぬか」


「はい、魔法国に兵糧の購入を申し入れましたが恐らく断られるかと」


「民衆の動きはどうだ」


「民衆はかなり慌ただしくしており、我ら貴族や王族の対応次第では反乱が起きかねない状態にあります」


「では対応はどうする?」


「今軍が備蓄している兵糧を民衆に配りその兵糧が持つ間に各国に兵糧を売ってくれるよう懇願するしかないかと」


「それしかないか……ではそのように致せ」


「直ちに」


その時一人の使いが走ってきた。


「一大事にございます!」


「何が起きた!」


「はっ! 一部の貴族領にて税金等に不満を持っていた領民が武装蜂起し領主を捕らえ占拠しています!」


「なんだと! 直ちに鎮圧部隊を送れ!」


その使いを始めに王宮に使いの者が続々と入ってきた。


「報告! 旧未開拓地より魔王軍の侵攻を確認、陸・海軍合わせて五万程の軍が国境線を越え侵攻中にございます」


「馬鹿な、火災は昨日起こった事、何故奴らが知っておる。まさか!此度の火災は奴らの仕業か!!」


「恐らくは、侵攻のタイミングが幾ら何でも良すぎます」


それから半月が過ぎた。


「王国も所詮はこの程度あとは王都を残すのみ」


この時王国側は兵糧もつき全軍を維持できる状態では無かった。さらに領地を占領した民衆は魔王軍を迎え入れ魔王軍はすんなりと王都まで来れた。


「王都に特殊作戦部隊による空挺降下をさせろ。それで全て終わる」


この作戦は今までのこの世界のドクトリンにはない作戦であった。故に王国はこれに対応できず降伏しエリセーヌ王国は滅亡した。


「皆、これからが大事な時である。同盟国を除き全ての国を倒すまで我らの歩みは止まらん」


魔王紀伊は本格的に種族の価値観に飲み込まれ争いを求める猫人族本来の姿へとなっていった。

この後彼等は世界を統一するが最後には民衆の反乱が多発し魔王国は滅んだ。


今作は練習作として書いていたので今回で無理矢理感はありますが終わらせて頂きます。

読んでくださりありがとうございました。

近いうちに出しますのでお待ちください。

ではまた次のお話で

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