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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

ポンコツアプリの召喚魔法




数百の魔術師達が集まり、魔王を倒すべく、勇者を異世界から召喚する儀式を行っていた、







と、ナレーションは語るが、ゲームの中の話である。気まぐれにRPGのゲームがやりたくて、偶然目に留まってダウンロードして起動した、全くと言っていい程無名なゲームアプリ、荒廃した彼岸と此岸の英雄、とかいうタイトルのアプリのプロローグである。


この画面で止まったまま、体感5分くらいフリーズしたまま、文鎮の如くレポートの端に放置している。普段からよく止まるのだ、このスマホは。








そろそろ一旦強制終了しようかと、スマホに手を伸ばすと、窓の外が一瞬、雷でも落ちたかのように光った。


ビクッとして目を窓の方に一瞬やると、何事も無かったかの様な快晴の街が見えるだけだった。スマホに目を戻すと、プロローグの文章が進んでいた。



ビカッと強烈な雷が落ち、魔法陣が浮かび上がった。


タップして次へ





召喚に失敗しました。どうやら勇者は不幸にも別の世界へ召喚されてしまったようです。


タップして次へ




スタミナが足りません。









「クソゲーやん」


アプリを強制終了し、そのまま残り少ないレポートの続きをやり、終わってから、アプリストアに「圧巻の斬新なシステム。暇潰しには良いです!」と、皮肉タップリなレビューを送信した。








翌朝、近所の公園で上半身が砂場に埋まり窒息死している身元不明の男性が見付かったが、まさかな。








あれから大分時は過ぎて、アプリの存在も忘れていた頃、ストアアプリからアップデートのお知らせが来た。どんなアプリだったかすら覚えていなかった俺は、律儀にアップデートし、アプリを開いた。


「ん?あ、これもしかして召喚に失敗しましたっつってスタミナが足りないとかでプロローグすら終わらなかったクソゲーか!」


ナレーションは一応前回の続きになっているようだ。





魔力を回復させ、召喚の儀式のリハーサルも行って準備万端な魔術師達は、今回こそはと召喚の儀式を行った。


タップして次へ




「おいこれまさかまた失敗しましたってオチじゃねえよな?」





雷が落ち、魔法陣が光り輝く。(ありがちなエフェクトと共に、タップして次への文字が点滅する。)



老剣士が召喚されました!(老剣士のチビキャラが飛び跳ねている。あ、転んだ。)


打ち所が悪かったようだ。老剣士は死亡した。(もう1度召喚しますか?yes/no)




「クソゲーやん」


俺は苦笑いしつつ、yesを押した。すると、突然俺の部屋に魔法陣が光り始めた。想定外の事態に狼狽える俺。




魔法陣の真ん中に、先程頭を打って死亡したと思われる老剣士が横たわったまま現れた。




「はあああああ!?」



スマホの画面には、性懲りもなく「召喚に失敗しました」の文字が出ていた。










あの後警察に通報し、取り調べを受け、スマートフォンを押収されたが、そんな馬鹿なといった顔で警察官が迂闊にもアプリを検証した結果、巡査が1人消え、スライムとゾンビ犬が署内に召喚されていた。


アプリの開発元に問い合わせを使用とした警察官は、問い合わせのメールを送ろうとしたところ、魔法陣が現れ姿を消してしまった。




俺はというと、アプリを強制終了させ、署内の喧騒をよそにそそくさとアパートへ帰った。




続きません。

こんな感じのストーリーがあったら読みたいなぁ、という願望が入った短編投稿。起伏も無くオチも無く、単なる駄文ですみません。

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