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世界初の堕落した魔王になってやる  作者: チョビ髭
ベル王国反乱編
8/62

町の探索、能力の解析①

風邪ひきました。

必死で書きましたが、間違った点多々あるかもしれないので、もしよろしければコメントでご指摘お願いします。

 次の日の朝、俺はエヴァの提案で一人、城を出て町に降りてきた。

 町の中を見るのは三度目になる、一度目は奴隷として連れてこられたとき、二度目はモンスターの襲撃の時だった。なのでしっかりと町を見るのは今回が初めてだった。

 

 町に降りた俺は行くあてもなく、ただ町を見ながら、たまに壊れた建物を直すのを手伝いながら歩いた

 町はモンスターの襲撃によるダメージで半壊した建物が三割程度、半壊とまではいかない建物が五割、残りは無傷の建物だった。

 

 道端では商人達が出店をだし瓶に液体の入った物を大量に置いていた。気になって聞いてみたら、回復薬らしい。


 この世界の回復薬は万能ではないがある程度の体力の回復に役立つとのこだ。他にも魔力を回復する薬などもあるらしいのだがかなり高価な物みたいだ。回復薬が銀貨一枚に対し魔力薬は金貨一枚。

 お金は、銅貨、銀貨、金貨、白金貨の四種類で、

 銀貨一枚は、銅貨十枚

 金貨一枚は、銀貨十枚

 白金貨一枚は、金貨十枚

 となっている。てか俺もあまりお金にかんしては把握できていなかった。

 当たり前だ、今日初めてお金を見たのだ。エヴァが俺を買った時も奥の部屋でやり取りをして、自分の値段さえ知らないのだ。むしろ現実世界と同じお金なら、と甘い事を考えたりもしていた・・・


 とりあえずこの商人のおっちゃんから色々な事について教えてもらった。むしろ勝手に話し始めた。(まぁ、俺が金貨一枚ぐらいならそれほ高くないのでは? と呟いたからだ)

 ちなみに俺は城から出るときエヴァにお金の入った小袋をお小遣いとして渡されていた。中身は、銀貨十枚と金貨一枚だったのだがお金の価値を知らない為に何とも思っていなかったが、商人のおっちゃんの話に驚いてしまった。


 おっちゃん曰く、この国で働く男性の平均月収が大体、金貨二枚と銀貨五枚で低いと金貨一枚届くか届かないぐらい、つまり金貨一枚で十万円ほどの価値があると理解した。

 そうなると、銀貨が一万円、銅貨が千円の価値だと、千円以下の単価が無かった・・・大分おおざっぱな感じに思えるが慣れれば使い勝手良さそうな気もする。


 商人のおっちゃんにお礼を言い町の探索をしていると、後ろから声を掛けられた。


 「すいません、あなたはもしや・・・」


 振り返ると男性が立っていた。

 あっ、最初に瓦礫で動けなくなっていた男性だ。


 「やっぱり、あの時は本当にありがとうございました。あなたが助けてくれなかったら瓦礫の下で死ぬか、モンスターに殺されるかのどっちかでした」

 「いや、そんなお礼をされるような事、目の前で助けられなかった人もいましたから・・・」


 俺は少し暗い雰囲気になってしまた。

 しかし目の前の男性は


 「そうでしたか・・・しかし私はあなたに助けられました。絶望している所をあなたが瓦礫を退かし安全な場所まで連れて行って下さり、その際も 大丈夫、助かるから と言ってくださいました。その言葉だけでもどんなに安心できたか分からないぐらいです。ですので、もう一度言わせて下さい ”本当にありがとうございました” 」


 男性は俺の手を握り、最後は涙を見せながら俺に感謝の言葉を言い去って行った。

 その後も町を歩いていると助けた人たちが俺に気づきお礼、感謝の言葉を言ってきた。その言葉に俺のも心が救われる、感謝されるだけの事をやったんだと思えるようになった。


 しかし、俺はもっとどうにかできたのでは? ともやはり考えてしまう。

 そんな事を考えながら町を歩いていると、あることに気がついた。自分のスキルをしっかり把握していない事、つまり自分の力を使いきれていない事を。


 思い立ったらすぐ行動! 俺は足早、町の外に向かって走りだした。

 とりあえず、やれることをやってから考えようと思い町の外の焼野原に出てきた。


 そこで自分のステータスを鑑定で観た。


 

バックス・ローレン(大塚博文)

種族・魔人

装備・双竜の魔剣


ステータス

 レベル25

 HP(体力) ・30000

 MP(魔力) ・28000

 筋力(攻撃力)・35000

 耐性(防御力)・32000

 速さ(スピード)・36000

 特殊スキル

従者作成(5人限定)、宝物庫、飛行、限定解除、次元移動、クリエイト、鑑定


 種族が魔人に戻っていた。ステータスもレベルが上がった為上がっているが魔王種の時の桁外れた事にはなっていない。(今のままでも桁外れなのかもしれないが・・・)


 とにかく俺は魔王種に変化できるか試してみる。


 体に力を入れる・・・

 ”はぁぁぁぁあああ” 

 とりあえず叫んで気合を入れる・・・

 無心になり魔力を高める・・・・

 ・・・・・・・・・・

 ・・・・・・・・・・

 ・・・・・・・・・・


 一言で、全く変化なし!!

 変化する気配も、変化できる気もしなかった。

 

 あの時は、悲しみやら、怒りで訳が分からなくなっていたから、そういった感情が変化に必要なのだろう。

 自在に変身できるようになるか不安だ。同時に自在に変身できれば最強なのかもしれないが・・・

 そう上手い話があるのか? 少し疑問だ。


 魔王種の変化を一旦諦め、次にスキルを調べる。

 調べると言っても、従者作成を調べる為には使ってみるしかない。しかし使うにしても従者作成は五回までしか使えないので勿体ない気がした。

 そこであることに気がつく。

 スキルの鑑定でスキルの能力を調べることができないのか? だ。

 

 結果、鑑定でスキルの能力を調べることができた。少しおおざっぱに説明していこう。


    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 従者作成

  自分に忠実な従者を作成。作成には種族、性別、身なりなど事細かに設定できる。(性格などもだ。)

  作成された従者は死んでも復活可能。(従者のレベルによって必要な魔石を与えることで従者が復活。)

 

 魔石とはモンスターを倒すとごく稀に落とす魔力の結晶の事。以前のモンスターの襲撃でかなりの数のモンスターを倒したのだが、魔石を残したモンスターがいないことからかなり希少なのだと分かる。ちなみに復活に必要な魔石の数は、レベル一から十で魔石一つ、レベル十ずつで魔石の数が一つ増える。


 宝物庫

  装備、アイテムなど関係なく自身の心の中にしまえる。

  宝物庫の広さは自身の魔力の高さにより変化する。

  宝物庫に物を出し入れするには、出し入れしたい物を思い浮かべる。入れたい物は自身に触れていないと宝物庫にしまうことができない。しかし例外で装備品、アイテム各一つだけロックを掛けられる、掛けられた物は触れていなくてもしまう事ができる。


 飛行

  自在に飛行できる。しかし魔法ではないので魔力の消費はない事、魔力阻害などの影響を受けない。


 限定解除

  自身のステータスの一つを一定時間だけ二倍にできる。一定時間を過ぎると自身の全ステータスが百分の一になる。(ステータスが下がる時間は丸一日)

  一定時間は、自身の体力の高さによって変わる。(現在のレベルだと一分が限界)


 次元移動

  自身が行ったことのある場所に次元移動のマーキングをする事で瞬時に移動可能。

  マーキングには数の制限があり十か所のみとなる。


 クリエイト

  破壊された物を瞬時に直す事ができる。ただし無機物限定。

  自身のレベルの高さで直せる質量が変わる。(現在のレベルだと小さな小屋ぐらいなら直せる)


 鑑定

  目で見た物の詳細を知る事ができる。


      ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 なかなかぶっ飛んだスキルだと思う。

 強さや使い勝手もだが、使い方を間違えれば確実に俺が殺されるスキルもある、限定解除だ。

 一つのステータスを二倍にするのはすごいがその後が半端じゃない。今の俺が限定解除した後のステータス。


 HP(体力) ・300

 MP(魔力) ・280

 筋力(攻撃力)・350

 耐性(防御力)・320

 速さ(スピード)・360

  

 エヴァとそこまで変わらない、限定解除を使った後は騎士団の下っ端と戦っても余裕で負ける。

 小心者の俺には今限定解除を試すには怖すぎて使う勇気がない。誰かに守ってもらえないと・・・


 そこで少し考える、スキルの確認はしたのだが確認だけではいざとゆう時に使えない可能性がある。

 俺は決心し、数が限られている従者作成のスキルを一回だけ使うことに。


 従者作成、心の中でそう唱える。


 頭の中に色々な設定が出てきた。名前、年齢、性別、種族、身長、性格、戦闘スタイル。それらを頭の中で設定した。


 名前

 セレナ・ローラス


 年齢

 18歳


 性別

 女


 種族

 エルフ


 身長

 165センチ


 性格

 少しきつめ


 戦闘スタイル

 魔法主体


 すべての設定を終えると次に身なりの設定、これは自分で顔、スタイルなどを想像し設定した。

 設定し終わると目の前に光が集まり人の形に光が集約され、俺が思い描いた顔、スタイルのエルフが立っていた。エルフはすぐに片膝を地面に着き頭を下げる。


 「創造して頂きありがとうございます。私の一生を主に捧げることを誓います」


 美しいエルフの女性、セレナが忠誠を捧げた。

 セレナの見た目は、髪は金色のロング、目はエメラルドグリーン、肌は透き通る白さで、スタイルもかなり良い。まぁ自分で想像して作ったのだ、自分の理想の女性像だ。一応服も想像していた為、セレナは俺の想像した服を着ていた。


 自分の理想の女性像が目の前にいる、かなりドキドキしたのはしょうがないだろう。

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