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幕間 お宅探訪

 ──ラムダ視点──


 いやあ、びっくりした。


 夕方になったから、テントを出してとシグマに頼んだら、なんと家が出てきた。

 こんなでっかい物が、虚空庫に入るもんなんだねえ。

 ボクには、無理だね。というより、誰が入れられるのよ、誰が。

 絶対シグマが異常なんだよ、異常!


 で、この土製の建物は、コテージと言うらしい。コテージってお百姓さんの家のことかと思って居たけど。でもシグマが言うなら正しいんだろう、きっと。


 そのシグマは、お風呂に入ったら、とっと部屋に行っちゃったけどさあ。もう寝たのかな。男はいいよなあ、すっと寝られて。

 男ぽいとか、男前!とか言われるボクだって、年頃の乙女だからさあ。ぱぱっと寝る訳にはいかないよ、色々お手入れしないとね。

 そもそも子供の頃から、男の子になりたかったよなあ。お父様だって、槍を使ってみたいって言ったら、喜んで槍を教えてくれたしなあ。まあ、最近は少しはお淑やかにしなさいとか言うけどさあ。おっと、話が逸れちゃった。


 それはともかく、お肌のお手入れも後にして。

 1人でお宅探検!!!


 はい。

 部屋を出ました。この扉が引き戸なんだよねえ。しかも緩やかに反って、丸く開閉って。シグマは、よく分からないとこにこだわるよね。


 そして、個室を出たところが、共用の居間兼台所。リビングダイニングキッチンとか言ってた。窓が一切無いのに、清々しいのはアンジーがびっくりしてたよね。

 ってアンジーは、お風呂に入っているみたい。


 ドアを開けて玄関に続く廊下に出る。右手前のドアを開ける。脱衣所だ。

 おおう。脱いだ衣装と下着が、かごに入ってるね。


 なにが…

『お嬢様。今晩は部屋の鍵をしっかり掛けてお休み下さいね。シグマ様とて十代の男子。彼らはどう繕うとも、野獣ですから!』

 …よ。

 自分の方がガード低くない?


 さて。せーの。

 ガラガラ…


「何でしょう、お嬢様」

「ちぇっ。全然びっくりしない」


 湯船に浸かりながら睨んでる。

「ええ。気配で分かりますから」

「あっそ」

 一歩進んで、上から覗く。

 げぇ。浮かんでるよ。褐色の丸い塊が2つ。

 でかい、でかいよ!

 凶悪だなあ…これ。エレさんのも、でかかったけどさあ。ちと、あれは、でかすぎる気がするし。


 むーー。お尻もでっかいし。腰もきゅーーって締まってるし。アンジーはスタイル良いなあ。


 ボクだって、年相応以上に育っているって自負してるけど。むうう3歳のハンデはでかい。やばいね。


 し、シグマは大丈夫だよね。この前だって、目もくれなかったし。

 いや、かえって怪しいかも。むむむ。


 そう言えば、ヒュアキントスだっけ、王都のリストランテ。あの時の露出の多かった姿は、シグマを試すように、お父様に言われて、仕方なくって言ったけど。まあ本当なんだろうけど。


「えーと。お嬢様。いつまで、そこにいらっしゃるんですか?」

「あーー。ごめんごめん」


 空振りに終わったので、退散しよう。

 脱衣所兼洗面所。

 いいねえ、大きな鏡もあるし。こんな家見たことないなあ。


 廊下に出て。ついでだから、トイレ済ましとこう。

 ここはさっき一回来たけどさあ。

 水洗なんだよねえ。しかも、立ったら勝手に流れたのはびっくりしたよね。



 さて。

 さっきは、気になったけど触らなかった、これ。右の壁に刻まれた紋章。

 ”おしり”って書いてある。あと横に”ビデ”って書いてある紋章もある

それに小さく強と弱?なんじゃこれ。

 ビデ…なんか前に聞いたことあるような気もするけどなあ、思い出せないなあ。


 むむむ。女は度胸!

 えいっ!


 ブーン…何の音?

 プシァーーー。


「きゃぁぁああーーーー」


 なにこれ。びっくりしたあ。あそこに温水が当たってるよ…って、気持ちいい。おおう。ああ、この強弱って、水流の強さかあ


 トイレを出た。うーーむ疲れた。気に入ったけどさあ、あれ。

 なんていうか、さあ。言って欲しいよね、先に。


 さて次は。居間に戻って、空き部屋を見る。うーーん、何も無い。パス。


 最後!台所。

 むう。流し台って、普通壁向きに造らない?

 だけど、ここは、部屋向きなんだよね。独立した流し台がある。でもまあ、これはこれで良いかもね。料理しながら、居間に居る人たちとおしゃべり出来るしね。

 シンクに平台。魔石コンロが三口って、立派なキッチンだこと。


 おっ。流し台に引き出しが。げっ、すげーーー。包丁も大小7本、鍋もたくさん有るし。

 ってことは、こっちは!?食器棚に皿とか食器とかびっしり。

 なんなの?普通の家より、よっぽど立派だし。


 このキッチンだけじゃなくて、お風呂もトイレも、全部シグマの発想?それとも何か見て作ったの?

 いずれにしても、なんというかぶっ飛んでるよね。

 でも、ちゃんと理に適っていると言うか、気持ちいいし、衛生的だし。

 不思議だよなあ。


 うーーむ。こんな良い宿を作って貰ったんだから…ここはラムダ様が、腕に縒りを掛けて、おいしい料理を作らないとね。

 というか、作らないと女が廃るよ!


 見てろよ!明日の朝!

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