イラスト部 新入部員決定
イラスト部ルールその陸 一年生の入部は裏の説明が終わったら正式に決まる。
「うん、ルールじゃねーよな。」
「えっ、本当に?」
全員驚きを隠せなかった。
「……無理、してない…?」
「当たり前です。」
「未耶香、もともとしってたし。」
ということは、本気で入るって言っているって事だ。俺は少しニヤニヤしていた。
「光君危ない人みたいだよっ。ここだから良かったものの…」
「ああ、悪りいな。新しくメンバーが増えると思うと嬉しくてな。」
「……だからって、光のあれの確立が減る訳でも…無いと……思うけど…。」
それを言うな。テンションがマジで下がるから、本気でやめてほしい。
「さて、一年生の入部も完全に決まったことだし…」
あ、嫌な予感。全員(一年生以外)その予感をしているようで、夢田はニヤニヤしているし、福谷先輩はため息をついているし、薄波先輩は……表情が読み取れないが、なんとなく笑っているように見える。
「遊ぼうか。」
ですよねぇ…
けどなぁ…
「……彩せめて今日は書こう。」
そう思うよな、やっぱり。
俺もそう思うからな。
「えぇーいいじゃないの。」
「…だめ。」
「今日書かなかったら、あんたいつまでも書かねぇじゃねーか。」
そんなこと無いという顔をしているが、絶対遊ぶからなこの人は。自信持って言える。そして俺達も悪ノリやら何やらで遊んでしまうということも。
え?お前らも遊ぶのかってか?
遊ぶよ、ノリノリで。
あぁノリノリで遊ぶさ、ノリノリで。何か悪いですか?
福谷先輩と木村先輩が言い合いを始め、他のメンバーは悪ノリを始め、一年生はオロオロする。
イラスト部はいつもの通りだ。