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第03話~夢~

ここはどこだろう。

自分の部屋でないことは確かだ。

だからといって、どこかと言うとすれば。

厳密にいえば、あえて答えるならばだけど

『宇宙?』


そうとしか形容のしようがなかった。

なんか星がみえるし、真っ暗だし

目の前に地球が見えるし

よくテレビなんかである宇宙空間の映像でしか

記憶にないからだ。


思わず疑問系で呟いてしまったのもしょうがないだろう

それだけ変な事になっている。

何が変だと聞かれても、どこからどこまでも変としかいいようもない。


まず、空気がないはずなのに普通に息をしているし、宇宙遊泳よろしく

ふわふわと漂っているし

何より俺・・・裸なんだけど。

そりゃ、誰も回りにいないし、誰も見ていないだろうけど

自慢ではないが、本当に餓鬼の頃や大学時代にはお酒に酔っ払って

自分の部屋や友達の前で裸になったことはあるけど

社会人になってからいままで

お風呂に入ったりするとき以外はひとりで素っ裸になったことはない(はず)

記憶にないし・・・

だいいち、俺って砂浜にいたよね?そうだよね?

いや、もしかしたら救急車が来て

いまは集中治療室とか病室で寝ているのかもしれない

いや、きっとそうに違いないし、そう思いたい

もし、これが現実だとしたら

俺は・・・

頭の中である漫画のせりふがよぎるが

全力で否定したい。


”おまえは、もう死んでいる・・・”


このセリフまさか俺にはないよな?

だって俺、息してるし

まぁ、宇宙空間でそれはありえないと思うけど

あまりにも嘘みたいな現実的でない状況に

諦めの気持ちと何の冗談?という気持ちが交差している

でも、これってどうなの?

現実逃避かもしれないけど、逃避だろうけど

その為にどうしてもやっぱりこの状況の

その一部が気になってきた。


一応、常識人だと思っている俺・・・自分ではだけど

だからこそ、このわけのわからない状況でも

俺はそれが気になる

どうしても譲れないというかこれだけは駄目だろう

俺、体に自信がないし、特に・・・あれな意味でもだけど

でも、そうじゃなくても普通の常識のある人なら

考えるはずだ・・・

例え、銭湯にいっても出張にいっても

他人がいるときは

前を隠している俺が言うのだから絶対だ。

だからこそだ

宇宙空間にはそれがあることを

俺は気にしてる

今の心境を表現するなら


”まじでどうにかして欲しい。”


こんな素っ裸で宇宙を泳いでいる所を

人工衛星なんかで撮影されたりしたら

一生の恥でしかない。

きっと、近所のひとから変態扱いにされるだろう。

誰も俺を知らない町に引っ越すしかなくなる。

それどころか

公然わいせつ罪とか公然陳列罪とか

こんなことで警察に捕まったりしたら

もう、考えるだけで泣けてくる。

なんの罰ゲームだ・・・これ


あれ?まてよ、日本の人工衛星ならいいけど、他の国の人口衛星に撮影されたりしたら

どうなるの?まじで勘弁して、誰も写さないで(泣き

日本人の恥と言われたりしたら、ちょっと遠くへ引越しするどころか

日本国外に住むしかなくなる。密林とか海の孤島とか・・・

まじで泣けてきた。


まじで精密撮影とか拡大撮影とか勘弁してください。

俺、立ち直れない・・・


必死で股間だけでも手で隠しながら前のめりに宇宙を漂っていると

急にあることが閃いた

なんで、思いつかなかったんだろう。

『あ~!そっか・・・夢だ。』

ププ(笑い

なんかそう思うと凄く気持ちが楽になって楽しくなってきた。

確かに普通に息ができているとこが夢らしい


もうひとつの可能性は幽体離脱とか

よくわからないのだけどそれなら

なったことがないので判断もできないが

もし、幽体離脱ならば、そもそも宇宙に

こようとは思はないはずだ。

だって、地球上ではないし、日本でもないし

宇宙にいきたいとか

考えたこともないし・・・

ならば可能性としてこれは夢だと思う

そう判断してしまうと

こんな夢はいままで、見たことがなかっただけに

なんかうきうきする。

そうと決まれば、何をしようかなぁ・・・

股間も隠す必要もないし、夢なら何をやっても

人様に迷惑はかけない

だからおもいついたら即実行と考えて

やることにした。

とりあえず、バク転をしてみる、そしてムーンサルト(月面宙返り)

平泳ぎ 背泳ぎ 高速スピン 座禅


あはは(笑い


・・・飽きた。


本当にここって何もないな

夢なら夢で、何か遊べるものを手に持ってたらいいのに

相変わらず裸族だし。

せっかく夢の中で宇宙に来たのに

いざとなったら、あまりすることがないんだな

まったくつまらん・・・


夢が覚めてしまう前に、何かやれるだけの事をしないと

後で後悔する気がする。きっとするはず・・・


そうだ、ボレロだ!あのクラシック音楽を歌おう

ずんちゃっちゃ、ずんちゃっちゃ、ぱ~らりらぱらり~ぱらりら~♪


・・・

・・・・

・・・・・俺の音楽の引き出しのなさに落ち込んだ(遠い目


数時間後

いまだ、宇宙を漂っている俺・・・

俺はもう、知っている歌は歌いつくした

(うろ覚えな歌詞はでたらめだけど・・・)

ひとり漫才をやり、筋○マンの屁の移動まで

やってのけ

他にやることがなくなって

ぼ~~と膝を抱えていた。

『暇だ・・・』


そのとき

『そこのひと』

『?』

誰だ?もしかして俺?

俺は声がしたほうに振り向いた。

何もない宇宙空間で神々しいまでの美しい絶世の美女が

微笑でいた。

唖然として時が止った気がしたが

軽く数秒かかって俺は再起動した

そして

『・・・誰?』

おもわず股間を隠しながら前のめりに女性に問いかけた

もう、なんの罰ゲームだろう(涙目

こんな美しい女性の前でこんな裸で会うなんて

心からそう思いながら

おもわず答えていた


まだまだ、序章のつもりなのですが

どうも、構成にしっくりきていません。


いずれ、1話から順番に再構成していきたいと思っていますが

当分は様子をみながらじっくりと書き込んでいけたらと思います。

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