第01話～溜め息～
なんとなく書きたくなって来て書き始めました。
できるだけ執筆の間隔をあけないように努力しますので
何卒よろしくお願いします
はぁ～（溜め息
僕はもう何度、溜め息をしただろう
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目が覚めたら見慣れない初めて乗る船の中だった。
ちょうど東の空が明るくなってきて
夜が明けようとしてるんだなと解る。
船の上からの景色はなにかもの凄く美しくて・・・
静かに昇ってくる太陽と雄大な３６０度見渡す限り海の大パノラマの中で
まだ残る清涼な肌寒さと静かな波の音
朝の白と夜の黒が織りなす幻想的で神々しいほどの荘厳な瞬間に
堪らなくて溜め息がでるほど感動したのは決して感傷ではないだろう
おそらく１０人いたら１０人が感動すると思う
僕は、こちらに来ての初めての朝を自然と出た涙と感嘆の溜め息で
迎えたんだ。
どれだけ時間がたったのだろうか。
ずっと感動で見つめているうちに太陽は水平線の上に完全に登り
僕は感動から心を切り離して
やっと僕自身のことや僕におこったことを
確認して理解しようと思うことができた
そう、まずはそこから始めないと何も進まない。
どこから始めたらいいのか分からないけど
ひとつずつ整理して思いだそう。
僕の名前は、周防和哉
年は39歳。
あまりいい社会人じゃなかったと思う。
人の好い人間で頭もいいと、親や他人によく言われたけど
自分では、なんで俺はもっと上手くできないんだと
いつも自己嫌悪と反省を繰り返していた。
誰とも気軽に話せるけど、理不尽なことは大嫌いで
いじめられたりしている人や困っている人を見ると
どうしてもやるせなく感じてしまう
結局は、いじめている人や困らせている人を許せなくなって
つい、他人ごとなのに口を出してしまう。
もっと上手に立ち回って角が立たないように
収めることができればいいのに
我慢を重ねて、見てみぬふりをしていたあげくに
つい瞬間的に我慢できなくて爆発してしまうのだ。
我ながら、そうなる前に心の整理とか諦観とかすればいいのに
それができないのなら、根回しとか説得とか相談とか
いろいろと出来ることがあるだろうに
それが回りまわって会社にいきずらくなったり
精神的なもので体調が悪くなったりして
自分で辞めたり、辞めさせられたり・・・
いつのまにか俺はニートになってしまっていた。
もう、何度も面接にいって落ちるし
その度に落ち込んで
自己嫌悪してしばらく引き篭もるを繰り返していた
だんだん、自分が社会に必要とされていないのではないかと
疎外感を感じて、いや頑張ろう俺って、発奮して面接にいって
いったい自分は何をしているのだろう
いつしか俺はいろんなオンラインゲームに逃避ぎみな引き篭もりを
していた。
ここだけは俺が自由でいられる場所、安心していられる場所だと
思ってしまったのだろう。
リアルな現実に戻らないといけないという思いと逃げの思いで
結局はどのゲームも中途半端な状態で
あっちのオンラインゲームを少し、こっちのゲームを少し
朝は花札。昼はブラウザゲーム
夜はいろんなオンラインゲームという感じで
職業安定所の開いてない土日や祝日なんかは
ほとんど自分の部屋でゲームをしていた。
はぁ～（溜め息
いまから考えると恥ずかしくて溜め息がでてしまった
どうしても、実はこれは夢で目が覚めると
いつもと同じ毎日があるんだと
考えてしまう
どこか、いまでも夢の中にいるような。
だけど、これは逃げているのだと良く理解してもいる。
だって、目の前にこれだけリアルな現実があるのに
夢なの？って思うほど自分は頭が悪いわけでも
今、現実に体感していることを夢だと変換できるほど愚かでもないし
でも
「これはいくらなんでもないでしょう！」と叫びだしたくなる。
はぁ～（溜め息
あの時、あの場所の俺に
いまの僕が声を掛けれるのなら
夢じゃない！現実なんだ！しっかりしろと
おい！馬鹿！いい加減に危機感を持て！
と絶叫するだろう絶対に・・・
いや、声だけでなく足や手も出すことができるのなら
蹴り倒して口をふさいでも、殴りつけてでも
やめさせたはずだ
あんなことを願うなら
はぁ～（溜め息
あ・・・また溜め息がでた
僕、どうなるのだろう
まだまだ、書き始めたばかりですが
少し暗くなったかな？と反省しています。
いずれ、構成と校正をいじったり直したりしていくつもりですが
いまは勢いだけは欲しいのでこのまま書きつづけて行こうと思っています。
誤字脱字等ありましたら是非ご一報くださいますように
また、ご意見などありましたらよろしくお願いします。
