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④断罪のゆりかご ~継承される地獄~  作者: MCdragon


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第三章:崩壊と、新たな支配

翌日。康夫の喜寿を祝う会場には、親族やビジネス関係者が詰めかけていた。

康夫は壇上で、いかに自分が家族を愛し、導いてきたかを演説していた。


「私の人生の最大の功績は、この素晴らしい家族です。修くん、瑠美さん、そして一真…」


その時、会場の照明が落ち、巨大なスクリーンに映像が映し出された。

最初は家族の思い出の写真。しかし、数秒後、映像はノイズと共に切り替わった。

そこには、暗い寝室で、泣き崩れる瑠美を組み敷き、卑劣な言葉を投げかける康夫の姿が鮮明に映っていた。


「君の体は、もう修のものではない…私の動画一つで、あいつの人生は終わるんだぞ」


会場は静まり返り、やがて悲鳴に近いざわめきが起きた。

康夫は顔を真っ赤に染め、絶叫した。


「消せ! 誰だ、こんな悪質な細工をしたのは!」


しかし、映像は止まらない。

康夫が瑠美を「調教」し、一真が自分の子であることを誇示する音声までが、スピーカーから響き渡る。

瑠美はその場に膝をつき、顔を覆った。

修は、震える手で瑠美の肩を抱いた。

それは十四年前、出張先から戻った時にすべきだった、唯一の行動だった。


「お義父さん。もう、終わりです」


修の声は、驚くほど静かだった。

康夫は崩れ落ちるように椅子に座り込んだ。

彼の社会的地位、名誉、そして最も執着していた瑠美への支配権。

すべてが、一瞬にして灰に帰した。

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