表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
④断罪のゆりかご ~継承される地獄~  作者: MCdragon


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

11/16

第十一章:張り巡らされた「救済」の網

一真は、プライベート・システムの警告音を聞きながら、焦るどころか深いため息をついた。

その溜息は、ただの疲れではなく、愛する姉の浅はかさを憐れむ、慈父のような優しい響きを帯びていた。

彼は、幼い頃から姉の性格を知り尽くしており、彼女の反逆は、予測可能なパターンでしかなかった。


「姉さん…。君が僕を壊そうと動くことくらい、何年も前から予測済みだよ」

と、一真は独り言のように呟いた。声には、深い失望と、それでも消えない愛情が混じっていた。

一真は手元のキーを一つ叩いた。

すると、世界中に拡散され始めていたはずの映像は、瞬時に別の映像へと差し替えられた。

それは、小春が大学時代に「一真を倒す資金を得るため」と称して手を染めた、違法なインサイダー取引と、彼女を支援していたはずのトレーナーとの生々しい癒着の証拠だった。

小春の過去の過ちが、鮮明に映し出される。彼女の若々しい顔が、取引の現場で緊張しながらも野心的に輝いていた。

あの頃の彼女は、純粋な正義感で動いていたつもりだったが、一真にとってはただの幼い遊びだった。


「な…っ!? どうして、これを…」


小春は画面を見つめ、愕然とした。

心臓が激しく鼓動し、喉が乾く。

彼女はこれらの証拠を、誰にも知られていないはずだと信じていた。

大学生活での秘密は、彼女の弱点であり、決して表に出さないように細心の注意を払っていたのに。

一真がこれを知っているという事実は、彼女のプライドを粉々に砕いた。


「どうして…一真がこんなものを…」

と、彼女は震える声で呟いた。

恐怖と怒りが交錯し、視界がぼやける。

愕然とする小春のスマートフォンが、けたたましく鳴り響く。

彼女の恋人、支援者、そして信じていたすべての人間が、一夜にして一真の手によって「買収」されるか「破滅」させられたことを告げる通知だった。

一つ一つの通知が、彼女の心を刺すように届く。

恋人からのメッセージは「ごめん、君のことはもう…」と、冷たい別れの言葉。

支援者からは、事業の崩壊を告げる絶望的な叫び。

すべてが一真の仕業だと悟った瞬間、小春の胸に激しい怒りと無力感が渦巻いた。


「信じていたのに…みんな、裏切ったの…?」


彼女の声は、かすれながらも必死に抵抗を試みる。


「君が僕を撃つために用意した銃には、最初から空砲しか入っていない。そして、その銃を君に売ったのは、僕のダミー会社だ」


一真は、静かに説明した。

心の中では、姉の必死の努力を思い浮かべ、密かな満足感を味わっていた。

彼女の計画をすべて予測し、網を張り巡らせていたことが、証明された瞬間だった。

彼は、姉を完全に自分の支配下におきたいという感情が、歪んだ形で膨れ上がっていた。

慌てて海辺の家へ舞い戻り、廊下で崩れ落ちている小春に、一真はゆっくりと歩み寄った。

彼は小春の細い肩を鷲掴みにし、壁に強く押しつけた。

小春の体は、抵抗する間もなく固く張りつめ、一真の力に抗うことができなかった。

彼女の心は、パニックに陥っていた。


「一真…やめて…触らないで…」

と、彼女は必死に言葉を絞り出すが、声は震えていた。

一真の指が小春の首筋を這い上がり、軽く絞めながら敏感な耳朶を甘噛みする。

小春の体がびくりと震え、熱い吐息が漏れた。

彼女の体は、拒絶する理性とは裏腹に、懐かしい弟の触れ方に反応してしまう。

幼い頃の記憶がよみがえり、複雑な感情が胸を締めつけた。


「こんなの…いけないのに…体が…」


一真はそれを味わうように、もう片方の手をスカートの中に滑り込ませ、ストッキング越しに太ももの内側をゆっくりと撫で上げ、秘部に近づくたびに指先で軽く弾く。

彼の心は、姉の反応を楽しんでいた。

彼女の体がこんなに素直に反応する姿が、愛おしくてたまらない。


「やめなさい!一真…私たち、姉弟なのよ!」


へたり込みそうな小春の体を、一真は腕で支えながら、彼は低く笑った。

彼女の言葉は、拒絶の叫びだったが、心の中では恐怖と、抑えきれない快感の予感が混じり合っていた。

全身が震え、体が熱くなるのを、彼女は必死に否定しようとする。


「これが君の現実だよ、姉さん。君の体はもう、僕の指一本でこんなに反応してしまうんだ。僕の掌で、すべてを支配される準備ができている」


一真の声は、優しく響くが、底知れぬ支配欲を秘めていた。

彼は姉の体が自分の手に委ねられる瞬間を、待ち望んでいたのだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ