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はいてく

 私の家にはロボットがいる。玄関からはいってすぐ右にあるトイレにそれはいて、消臭剤にちょこんと座っている。私の今月の給料のほぼ全部を使って手に入れた会話AIロボットだ。通販で衝動的に買ってしまったそいつは、宅配ボックスに無理やりねじ込まれながら家にやってきていた。思えばあの時からそいつは相応の扱いを受けていた。


「カンカンカン……オイ、キガチルカラアッチニイケ」ゴロゴロと鳴る腹を両手で抑え前かがみになっている私にそいつは声をかけてきた。「カンカンカン……チッ、ショウガネエナ、オシエテヤルヨオマエノチチオヤノコトヲ」

「黙ってくれないかな」

「チッ、ショウガネエナ」

 

 そいつは一等親の体を偉そうに上下させ、それから一切動かなくなった。


「カンカンカン……オイ、キガチルカラアッチニイケ」


 私は無言で出すべきものをだしてトイレからでた。まだ腹の調子は悪かった。だがあのままそいつと同じやりとりを繰り返すよりかはマシだった。

 

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