↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
238/247

第3話 デインジャラス・ゾーン!

「では先《ま》ず、この映像をご覧いただこう……」


 事務長が、ちょっと気取った様子で手にしたリモコンを操作すると、窓がシャッターのように閉まり、照明が暗くなった。 


 ……!


 シャッターのように見えたのは大きなスクリーンだった。 さすがに映画館とまではいかないが、それなりに大きな画面で、シーリング・プロジェクターの映像を映し出す為のものだ。


『あぁ〜……こんなの買ってるから私達のお給料は安《やっす》いのかあ〜……』などと、ぼ〜んやり考えていると、重厚な音楽が流れ出し、画面に大きく文字が表示された!


『サーベルタイガー』


 何? アニメ!?


 その動画は、いかにも殿方《とのがた》が好みそうな、露出度の高い、ほとんど水着とも言える鎧(プロテクター)を纏《まと》ったCGのヒロインが、剣だか銃だか良く判らない武器を振り回しながら舞うように戦う……といった内容だった。


 院長・事務長・看護部長という町野中央病院の上層部と、入職後まだ一年にも満たない新米の臨床検査技師が、肩を並べて半裸女性のCGを眺めている姿は、シュールを通り越してアブナイ世界だ!


 ……ぷろもーしょん動画? が終わりスクリーンが上がると、陽の光が差し込んだ。 


 眼をしょぼつかせていると、事務長がメガネを外してハンカチで拭きながら「遥さんには、是非ともこのヒロインをやって頂きたいんです」と言った。


 途轍もなさ過ぎて眼のしょぼつきが全く改善しない私を見て、看護部長がいつもの思いやりの中にも厳しさのある声をあげた。


「事務長《じむちょ》! そんな頼み方じゃ遥さんが引き受けてくれる筈がないでしょ! ねぇ!」


 いやいや! 『ねぇ!』と言われましても、私はゲーム経験は皆無だし、そもそも論として、切った張ったは大の苦手なんだ!


 このお話は断固拒否したい!


 ……その事を正直に伝えると看護部長が座り直し……


「実はね、今回の人選は、病院職員の『総意』なの!」


 そ! 総意ぃ!?


 何で私が全く知らないうちにそんな話が進行してるのぉ!?


 事務長がメガネを胸ポケットに入れながら……


「今回のイベント『eスポーツ』で使用するゲーム『サーベルタイガー』は……『VR』ゲームなんです!」……と言った


 ……『ぶいあーるぅ』!?


 ナニソレオイシイノ(?_?)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。