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全ての記憶を忘れられない私。

作者: 七瀬





___孤独とは、、、?

こういうモノなのか?



___全ての記憶を忘れられず、持っている事は心を崩壊しかねない。

いい事は、覚えていたいけど?

嫌な事は、直ぐにでも忘れたい!



・・・それなのに、忘れられないなんて。

酷過ぎるよ。




 ▼



___私の名前は、【ディミー】12歳になる女の子。

私の家族は、お父さん、兄と弟。



私以外は、みんな男ばかり。

だから? 私が母親代わりにならなくっちゃと思っていたの!




___お母さんは、弟を産んで、亡くなってしまったわ。

元々、体が弱かったお母さんは?

弟が産まれる時に、医者にこう言われていたの!


『___ダグリントさん! この出産は、やめたほうがいい!』

『・・・えぇ!? どうしてですか?』

『___あなたの体が持ちません! 母子母体が無事である保証

はもてません!』

『それでも! 子供だけは、助けてください! 例え、わたしの命が

亡くなってしまっても。』

『・・・・・・』

『___先生! お願いします!!!』

『・・・・・・わかりました、』





___たまたま、幼かった私だけが、その話を聞いていたの。

お母さんは、必死に先生を説得していたわ!



・・・もし?

弟が産まれてこなければと、考えた事もある。

だけど? お母さんが、自分の命より大事に想っていた弟を今度は!

私が守らないとって思っているから。




 ▽



___お父さんは、お母さんがこんなに大変な時に、、、。

違う女性ひとと浮気をしていたわ。


お父さんは、幼い私が知らないと思っていたのよ。

何度か? お母さんが居ない家や病院でも、その女性ひとを見かけたわ!

二人は、隠れて何度も浮気を重ねていたのよ。




・・・お母さんは、お父さんの “浮気” に気づいていて。

知らないふりをしていたのよ。


___そんな事も知らずに、、、。

平然とお父さんは浮気相手と。



___早く! 忘れたい記憶なのだけど?

忘れる事ができない!




 *



___唯一の味方だと思っていた。

お兄ちゃんは、私の親友の女の子と関係を結んでいたの。


兄は、22歳で私の親友の女の子は11歳だった。

そして、たった一回の過ちで、子供を身ごもってしまったのよ。

お兄ちゃんは、自分の子供じゃないと私の親友の女の子を捨てたわ!




___私は、何て言っていいのか?

その親友の女の子とは一切! 会わなくなってしまった。

申し訳ない気持ちとお兄ちゃんが私を裏切った事。




 *



___なにもかも?

忘れる事が出来ない記憶。



___今でも、お母さんの為に。

家族を演じているだけ! お母さんが、死ぬ前に私に言った言葉。


『___ディミー! 家族を守って! みんなを貴女の力で1つにして!

大切な家族をどんな事があっても、バラバラなんかにしないで! お願い!

約束してくれる、ディミー?』

『___ううん。』

『___ディミー! 貴女は、優しい子! 唯一、女の子でわたしの愛する

子供! 愛しいディミー、』

『・・・・・・おっ、お母さん! 眠っちゃいやだ! 起きて! お母さん、』




___そうやって、お母さんは亡くなってしまったから...。

私は、お母さんの最後の言葉を守って、家族を一つにしているわ!





・・・だけど?

私は、一人になると? 全て思い出して泣いてしまうの。

相変わらず、お父さんはアノ女性ひとと浮気をしている。

お兄ちゃんは、私よりも若い女の子が好きらしく! 毎日のように

デートをしているし! 弟は、お母さんが亡くなって、言葉を話さなく

なったの。




___この家は?

すでに、崩壊している! それなのに、無理に “家族ごっこ” をして

いるだけ。こんなの家族と言えるのかしら、、、?



___私は、どうしたらいいの?

ねえ! 教えてよ! お母さん!!!




最後までお読みいただきありがとうございます。

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