ヒミコ
古代史は想像力を逞しくする好材料です。
鬼道を用いて国を統治していたと記述されるのは「卑弥呼」と呼ばれる女性です。
古代中国の文献では、敵対する勢力や王化の及ばない地域に対して、故意に賤しい文字を当てることがよく行われました。
これは歴代の国王でも同じで諡に悪い文字を使うなどして、国王の評価を下す風潮がありました。
そのように考えると「卑弥呼」を音に直して「ヒミコ」から想像できる意味を探ると実体が見えて来るかもしれません。
「ヒ・ミコ」→「火・巫女」説
この可能性は低いです。古代の発音では「火=ホ」ですから、有り得ません。
「ヒ・ミコ」→「日・巫女」説
この場合、太陽神に仕える巫女なのか、巫女そのものを太陽神と同一視するのかが議論の的になります。
太陽神と言えば、我が国では天照大御神です。
人類史上、太陽神を女神にしている例は少なくないのですが、主神としている事例は我が国ぐらいでしょう。
卑弥呼が何者なのか異論は多いでしょうが、私は天照大御神の一人だと考えます。
そもそも我が国の神々は個別の話で性格が大きく変わる場合があります。
これは族長の名を襲名していたと考えると整合性が出ます。
つまり、天岩戸神話は卑弥呼(先代)が亡くなり、次代の卑弥呼(臺与)に交替した話と、日蝕が起きたことを併せて記述した話でしょう。
なお臺(台)を「ト」と発音させるならば、邪馬台国は「ヤマト」になりますが史学者は絶対に認めません。
古代史は、このように興味が尽きない分野です。
悪諡
悪諡(下諡):蕩・丁・干・荒・惑・刺・厲・戻・霊・繆・携・虚・煬・隠・幽・願・紂・專・縦・醜
代表例
殷の紂王
周の幽王
隋の煬帝
編集途中で寝てしまい、更新が遅れました。