出羽守
「〇〇では」と、他者や他国と比較することが多い方を出羽守と呼ぶそうです。
例えば消費税。
「スウェーデンでは25%」と喧伝されます。
ところが、「スウェーデンでは消費税が三段階」という事実や、「スウェーデンでは相続税は非課税」という事実は流布されません。
スウェーデンの消費税は、交通機関(バス、タクシー、電車、国内線航空)、コンサート・サーカス・映画・劇場・バレエ・オペラなどのチケット(これに類するチケットも含みます)、図書館・博物館・動物園の入場料、スポーツイベント参加費(スポーツ観戦も含みます)、書籍(小冊子、パンフレット、リーフレット、絵本、ぬり絵も含みます)、新聞・雑誌、CD・カセットテープ、楽譜、地図(壁掛けの地図、地形図も含みます)、これらは6%です。
次に、食料品(飲み物(アルコール度数の低いビール含む)も含まれます)、宿泊費(ホテル・ゲストハウス・ホステル含みます)、レストラン飲食・ケータリング利用、キャンプ施設利用、これらは12%です。
その他、多くのアルコール飲料(スピリッツ・ワイン・アルコール度数の高いビール)、タバコ、医薬品、化粧品、ペット用品、カレンダー、ノート、メモ帳、オーディオブック、メッセージカード、これらは25%です。
但し、歯科診療費、医療費(治療の一環として投与される医薬品も含みます)、教育費、これらは「非課税」です。
こうして見ると、文化活動や交通は軽減措置が行われ、嗜好品には重税感があり、基本的には12%という事実が明らかになります。しかも教育費や医療費には課税しないのですから、我が国のように「一利10%」の税制と比較した場合、生活費への負担は軽く感じるでしょう。
しかも相続税は非課税。
世界一高い消費税はハンガリーの27%ですが、多くの飲食物や生活必需品は5%程度まで下げられました。
海外では消費税が軽減される方向性ですので、我が国は先駆けて消費税廃止が望ましいですね。
更にもう一例、海外では「コロナ対策に奔走した政府対応が評価されて、政権支持率が上昇」しています。
各国より遥かに少ない感染者数と死者数の我が国では内閣支持率が低下していますので、「海外では意味不明の現象」とされています。
これについては情報媒体の主体が「新聞・テレビ」層と「ネット・SNS」層では顕著な差異があり、概ね「ネット・SNS」層が国際感覚に近い結果となっております。
「新聞・テレビ」は国際化の波に乗り遅れている古臭い媒体ということでしょう。
私も、幅広い分野から情報収集して時代の波に乗り遅れないよう頑張りたいと思います。




