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平安貴族

 平安貴族の暮らしぶりを前回、少しだけ紹介しました。

 占いに生活全般を委ねていた平安貴族は、物忌みの他にも、方角を気にして生活していました。

 例えば勤務先(内裏)から見て自宅が凶方位にある場合は、凶方位にならない別の場所へ移動してから、一泊後に帰宅するなどしていたようです。

 これを方違(かたたが)えと言いますが、十六方位中、五方位ぐらいが凶方位とされますので、現代でこれを実践すると不便この上ないと思われます。

 また、平安時代は通い婚が一般的で、夜な夜な男性が女性の部屋(寝所)に忍び逢いに訪れていました。

 この風習も方違えに(かこつ)けて、逢引きや忌避の選択事由に入ったようです。

 通い婚では複数の女性と交際し浮名を流す男性もいれば、複数の男性が恋い焦がれる女性の場合は寝所で鉢合わせなんて事例もありました。

 その時は力比べです。

 双方の男性が和歌を贈り、女性は気に入った男性を寝所に招き入れます。恋に破れた男性は立ち去らないとなりません。

 もっとも男性が女性の寝所へ通う前には和歌を贈り、キチンと承諾の返歌がないことには入れませんから、男女共に和歌や教養の学習には余念のない時代でした。

 それで逢瀬が終わると後朝(きぬぎぬ)です。

 古くは互いの下着を交換したそうですが、平安時代は和歌を交換したようです。


「明けぬれば 暮るるものとは 知りながら なほ恨めしき 朝ぼらけかな」


 こういう気持ちですね。

 やはり、いつの時代も恋人との逢瀬の時間は名残惜しいものです。

 こういう気持ちを巧く表現できるようになりたいものです。


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