メーデー
メーデーは欧州では元来、夏の到来を祝う日でした。
半年前のハロウィンと対になっていて、東洋の春分秋分と同じような扱いの日です。
メーデーの前日はワルプルギスの夜と呼ばれ、夜通し騒いで冬を追い出す日とされています。
現在のように労働者が集会を開くようになったのは、ほんの百年ぐらい前からです。
労働者が集会を開くようになるまでは、長時間労働や少ない休日などで労働環境は劣悪でした。とは言え、現在のブラック企業よりはマシでしたけれど。
勤労観として我が国は独特だそうです。
欧州では労働は罰という考え方で、労働対価に見合った仕事しかしないそうです。
東洋の中国や韓国など中華文明圏では、労働対価に見合ったように見せかけて、如何に楽して儲けるかと考えるそうです。
それが「鬼殺の剣」とかいう人気漫画の盗用みたいなアプリ提供の原因でしょう。
我が国の労働は、如何に優れた品質で労働対価を超える結果を出せるか、と考えるそうです。
江戸時代の管理貿易体制(鎖国)が他国との競合ではなく、身内での競合に終始させた影響でしょう。
江戸では、何でも番付発表がされて、飲食店や温泉などの順位表が頻繁に発表されていました。今でいうミシュランガイドのようなものですね。
こうした切磋琢磨は、より良いものをよりお手頃に洗練させて行くのですが、国外から粗製乱造された廉価販売を受け入れてしまうと、存続危機を迎える脆弱性があります。
労働者に働く喜びを与えるなら、我々消費者が目利き能力を得て、本物志向になるしかないでしょうね。