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私は、昔からサッカーをしていた。
しかしながら、彼は、私のサッカーの技術に関しては、
「その投げ方おかしいね」
というような批判はできない。
それは、私の方が、技術面や知識面において、彼よりも勝っているからである。
私の父親は、技術面を責めることで、私より優位に立つことができないのである。
では、どうやって、子供をいじめればよいだろうか。
それは、私以外のサッカー部員の技術を褒めることで、私に劣等感を植え付けてくる手法をとってきた。
当然、他の部員において、私よりも技術が優れている人もいれば、そうでない人もいる。
私より上手な部員を誉め称えることで、私に劣等感を植え付けてきたのである。
彼は、とにかく「弱い者いじめ」が大好きだ。
しかし、本人にその自覚はないのである。
「無意識」の怒り・さみしさ・屈辱感からの行動だからである。
その「無意識」から目をそらすために、「弱者」をいじめるのである。