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第九十五話 男

 階段を下に降りてみるとまた同じく白い石で壁ができていた。


 また白い壁か。まだ罠は続きそうだな。


 それから、10階までその空間が続いた。ここまで一本道のため俺は、ただそれを走ってきたので数時間でたどり着いてしまった。この10階は一本の道なのだが、その奥に青色の大きな門があった。


 これはボス部屋かもしれないな。俺はその門を開けて中に入っていった。


「初めてだ」


 門を開けた先には入ってきたときの壁と同じく白い石でできたかなり大きな四角い空間が広がっていた。その中央には椅子に座っている青髪の青い目の青年の感じの一人の男がいた。


 人みたいだな。なんでこんなところに人がいるのだろう。何かこの地下世界のことについて知っていそうだな。聞いてみるか。


「誰?」


「しかも敵だ心躍るな」


 かなり喜んでいて自分の世界に入っているようだ。どうやら俺の声は届いていないようなので俺はもう一度聞いてみることにした。


「誰?」


「私か? 私はお前の敵だ。死ぬがいい」


 するとその男は椅子からいきなりこちらに一気に跳んできて、右手で殴りかかってきた。


 俺はそれを難なく左手で受け止めた。その握った右手を掌底で弾き飛ばして椅子のところに戻した。


 なんだ? 敵? 何がなんだかさっぱりでわからないが、あの門から察するにボスということになるもだろうか。よくわからないが、やるしかないのか。


「ほぅ、中々やるなお前」


 男は飛ばされたところから座っていた椅子の裏にそのまま後ろに行って一瞬姿が見えなくなったと思ったら、その男の武器であろう水色の槍をもって現れた。


「では、始めようか」


 その男はそう言うとその水色の槍を両手で持ち、姿勢を低くして右腰あたりにこちらに槍の先端を向けて構えた瞬間その場から、こちらにまっすぐ突っ込んできた。俺は槍を白羽取りで槍を軽く受け止めて、もう一度名前を聞いてみた。


「だから、誰?」


「知ってどうする。どうせこれからお前は死ぬんだ。言わなくてもいいだろう」


 はぁー、どんな話も聞けそうにないな。仕方ない、流れに任せて倒してしまうか。俺は白羽取りで掴んでいる槍を手から放して懐に潜り込んだ。その男の鳩尾を目掛けて足刀を入れて椅子の位置まで吹き飛ばした。


「ちっ、普通に対応してくるか。本気でいくしかないようだな」


 その男はイライラしながら、人の肌だった腕と足に青色の鱗を纏い青色の髪の毛はさらに濃くなり、丸い目が縦長の目に代わって行き、さらに体の周りに水を纏い始めた。


 水? 魔法か? 確か地下世界は魔法が使えないはず。この感じは気で水を作って操作しているのか。


 その男はその場で俺に向かって槍を突いてくるとその槍から、高速の水が発射されてきたので俺はそれを躱した。躱した水は白い壁を貫通していった。


 見た感じ威力は少しありそうだが、体に当たっても問題はなさそうだな。


 その男は背中に槍の形をした水、数十本を円形に槍の先端をこちらに向けて配置した状態になった。


 俺はその間に一気にその男に近づいて左フリックで攻撃をしようとしたが、その男は俺の左フリックを気で操った水をクッションにして俺の左フリックを一瞬遅らせ後ろに下がって回避した。


「危ねっ!」


 その男は驚きつつ回避しながらも、今右手に持っている槍を突き後退しながら、背中に展開している水の槍を俺に向かって連続で発射しきた。


 俺は背中から発射された水の槍躱しながら後ろに下がる。それを見た男は効果があると思ったのかさらに背中に水の槍を展開させてこちらに向かって飛ばし始めた。


「ふー」


 男は安心したかのように、その隙に驚いて乱れた集中力を息を整えながら直していた。


 この槍ってどのくらいの威力があるのだろうか。


 俺は試しに男に気づかれないように左手の小指を一本その水の槍に当ててみて威力と切れ味を確かめてみた。


 うーん、まぁまぁかな?


 水の槍に当たった左手の小指は切れもせず折れもせず当たったなくらいの感覚しか来なかった。


 一応気を普通に纏っている状態だからあんまり効かないな。気を少ししか纏っていない状態だと、切られはしない状態でも軽く捻挫くらいにはなっていたかな。もし気を纏っていなかったら突き指は確実にしていただろう。


 俺はそのあと数秒男の動きを見た後、発射した後一瞬攻撃が遅れることが分かった。俺はその隙をついて男の懐に潜ってアッパーを繰り出した。相手を上に突き上げた。俺はさらに跳んで空中に飛ばされているその男の鳩尾に踵落としを食らわせて地面に叩きつけた。その男の周りにはクレーターが少しできていた。


「強い、出し惜しみをしている場合ではないな」


 男は口を切ったのか血を吐き出して、ふらつきながら立ち上がると、まだ何か技を持っているみたいで、その男は槍を地面に刺した。


 槍を地面に刺した瞬間、辺り一面が白い霧に覆われた。俺は一瞬その男を視界から見失なってしまった。その瞬間男は俺に近づいて槍を両手に持ち変えて月を繰り出してきた。男は背中にかなりの数、展開している水の槍を全て俺に向かって発射してきた。俺は男の槍だけを躱わした。水の槍は威力がないので躱さずに無視していると、男は水の槍が効いていないことを知った瞬間に槍を横に振ると水の斬撃が俺の至近距離で放たれた。俺は避けることが出来ずにその攻撃をお腹に受けた。


 「イタッ」


 結構、最後の攻撃は威力があったな。それにしても霧を使って俺を目眩ましして隙を強引に作るとはいい霧の使い方をするな。


「何!? 効いていないだと」


 俺は目を霧に慣らすために目を気で強化して見やすくして視界を確保した。視界を確保した時には、男はさらに気を濃くしてどこかに消えた瞬間、後ろに気配を感じたので俺は後ろにバク中をして逆に男の後ろをとって、鳩尾めがけてパンチをすると俺の拳は男の体を突き抜けた。


 なんだ? この手ごたえのない感触は。


 俺は男を見ると男は水になって崩れ去ってその場から消えた瞬間霧が晴れた。俺の目の前には槍を上に掲げている男がいた。


 さっき感触は水の分身か。中々この男もやるな。


「これで終わりだ」


 俺は男の懐に潜り込んで攻撃をしようと動こうとした瞬間、男の掲げた槍からものすごい量の水が出てきて今度は、この部屋の中が水中になった。


 あの物言いからフィールドを変えたということは、これがあの男本来の戦い方ということか。下手に動かないほうがよさそうだな。


 俺は気を使って水中呼吸を発動して相手の動きを見た。


 すると男はすぐにこちらに向かって、上と前後左右から槍で突き攻撃と機動性を生かして攻撃してきた。

水がなかった時よりも数倍速い動きになっていた。


 やはり、水中戦が得意だったか。


 少し経ち俺は相手の槍を躱しながらどう反撃するか考えていた。隙が無いかを探しているが洗練されている動きで、隙は少なかった。


 俺はとりあえず槍を掴んだ。槍を掴まれて俺の正面で動きを止めている男に反撃の一撃、左の蹴りを右脇腹に与えた。蹴りを食らった男は後ろに後退してこの部屋に天井まで溜っている水を操作して、この水巣全てで俺に圧力をかけて動きを鈍らせて再び槍で突っ込んできたが、俺は操作された水を強引に振り切って避けると男はさらに背中に水の槍を作り、飛ばしながら突っ込んできた。


 厄介だな。


 男が放っている水の槍はさっきよりも威力を増していた。それに加えて水中なので水の槍が、同化していて全く見えない。少し気が揺らいでる場所に発生していると決めつけて俺の感で躱わし続けているが長く持ちそうにないな。早く決着をつけるために俺は地面を蹴って一瞬で男に近づいた。


 男は水の中に入ってから全く動いていないので、動けないと思っていなかったのだろう男は俺が水中で高速移動をして驚いている。


 俺は驚いている隙に鳩尾にアッパーを入れると、今度はしっかりとした手ごたえとともに男のお腹を貫いた。

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