第九十三話 空地
俺はスーパーサウルスとの戦闘を終えた。
草原を遠くまで見渡して目で他の恐竜を探しているとお目当ての恐竜が歩いていた。俺は気を纏ってその恐竜に近付いて行った。
こいつはセイスモサウルスという恐竜で全長は30mくらいあり、スーパーサウルスと同じ大きさだが、こいつの使う気は重力の気という気で主に重力を操ったり、地震を起こしたりする技だ。もしかしたら何かの役に立つかもしれない思い今回は見に来ている。
重気を使うせいなのかセイスモサウルスの周りは他の大型の草食恐竜に比べてさらに10倍程度の1000倍くらいの重力になっている。動きが少し遅くなり戦うのがしんどくなるが、強くなるためなら仕方ないだろう。
俺はセイスモサウルスに近づき、スーパーサウルスと同じように背中あたりに左手の爪で傷をつけてから、右手を手刀の形にしてさらに傷を広げるとセイスモサウルスは俺に気づいき尻尾を振って攻撃してきた。
また尻尾か。大体の尻尾の長い大型の草食恐竜は尻尾から攻撃してくるのが流行っているから仕方ないけど、そろそろ飽きてきたな。
今度は躱ずに生身の左腕でガードして尻尾を掴んでセイスモサウルスをその場でハンマー投げのようにぐるぐると回した。重力の気で体重が40000tに増しているセイスモサウルスを吹き飛ばした。セイスモサウルスが地面に落ちると大きなクレーターとともに地面が割れて周りに地割れができるほどの揺れが起こった。
重気を使っていると歩くだけでも軽く震度4くらいの地震が起きるからな。投げられたときも気を纏っているから仕方ないか。地面が傷ついてしまったけど、この地下世界はこういう自然物に大きな傷がつくと治るのが早いみたいで、ほとんどが1日から2日で治ってしまうから明日から明後日あたりには元の地面に戻っているから大丈夫だと思おう。
そして、吹き飛ばされ倒れていたセイスモサウルスは、その場で立ち上がり俺に顔を向けて気弾を飛ばしながら口に気を溜め始めた。
これはたぶん光線が来るな。
さっきのスーパーサウルスは溜がない咆哮と光線はさっきは出してこないまま倒してしまったため、見ていないが両方とも少しの気を纏えば防げることができるのだけどセイスモサウルスのこれから繰り出す光線もそうなのだけど重気という気は、攻撃力アップの効果もある。攻撃力は地下世界ではトップクラスを誇るので、少しの気を纏った俺を消し去る程度の威力を出してくる。生身の状態の俺では、確実に消されて死んでしまうから躱さないとな。
俺は光線を躱すためセイスモサウルスの光線を吐き出す口の動きを見ていると、口が少し動いた次の瞬間口を開けた。俺はすぐセイスモサウルスの足元に行ってセイスモサウルスの光線躱した。光線吐いている途中なので俺が足元に来ていることに気付いていない。俺はお腹めがけてアッパーを繰り出して光線を吐いている途中のセイスモサウルスを空中に跳ばした。飛ばされているセイスモサウルのお腹めがけて跳んで、パンチでセイスモサウルスのお腹を貫いたあと、さらに跳気を使って空中で移動しながら、パンチで体中を貫きまくり蜂の巣した。セイスモサウルスは力なく空中から地面に落ちていった。
すると俺を影が遮ったので上を見るが空には何もいなかった俺は後ろを振り向いてた。俺がさっき倒したスーパーサウルスのところを見てみた。巨大な翼竜が6匹死んだスーパーサウルスを大きな嘴でつついて食べていた。
でた。面倒な奴だ。
こいつはケツァルコアトルスという全長6mの翼竜だ。い普段小さい生き物や生き物の死体をつついて襲って、食べている。縄張りとかに侵入したり機嫌を損ねたり興味を持たれたりすると、数匹でしつこくつついては、気を使い空に飛んで逃げ、またつついてくるヒット&アウェイ攻撃を得意とする技巧派だから、倒すのに少し時間がかかる。
相手にはしたくないが、向こうはもうこちらを向いて興味を示してきているからな。どうせ追ってきてしつこく攻撃してくるだろう。後々面倒くさいことになるから今のうちに倒すか。
俺は少し気を纏い一気にケツァルコアトルス6匹に近づいて食事に夢中の1匹に向かって胴体にアッパーを繰り出した。アッパーを食らったケツァルコアトルス1匹は一瞬アッパーの威力で飛び上がりその後そのまま地面に落ちて倒れた。他の5匹は1匹が倒されると気を纏った。ケツァルコアトルスが使う本気の気、軽気という気を纏いながら、気を使って高速で跳び上がり空を飛んだ。
軽気は纏うと自分の体重を軽くする。さらに動く速度を早くしたり空中で浮く時間を長くできるようになるだけの気だ。しかし、ケツァルコアトルスの場合は軽気と大きな翼をうまいこと使って空中で上下左右に様々な動きをする。敵を翻弄してより一層攻撃を当てにくくさせる。さらにヒット&アウェイに磨きがかかり厄介な状態になる。
俺もあの様な動きをしてみたいんだが、俺には翼がないからできそうにない動きだ。跳気で空中で疑似的にずっと動くことはできるんだけど、まだ空を完全に飛ぶことはできないからな。
俺は空に飛び去って行ったケツァルコアトルスを追った。俺は上に跳んで跳気を使い加速しながら、ケツァルコアトルスに追いついた。その瞬間逃げ遅れた2匹を追い着き様、右手と左手で同時に殴るとケツァルコアトルスはそのまま力をなくして地面に落ちていった。他の3匹は俺に追いつかれる前に遠くのほうに空を飛んでいった。飛んでいる最中にケツァルコアトルスが3匹その場で宙返りをしてこちらに上下左右に移動しながら向かってきた。
まだ戦う気があるようだな。これくらい倒してしまうと逃げることもあるのだが、こいつらは根性がある奴らだな。
俺は跳気を使い宙返りしてまた空中で跳気を発動するを繰り返した。空中で待機し続け、3匹が来るのを待った。3匹がそのまま嘴を突き刺そうと突っ込んで攻撃してきた。その瞬間に俺は上に跳ぶ。3匹を躱すと俺のいた場所を突っ込んできた勢いのまま通り過ぎたが、風をうまく使ってこちらに一瞬で3匹とも方向転換して迫ってきた。俺はさらに跳気を使ってその攻撃を躱す。
ちょうどよく俺の攻撃範囲内にケツァルコアトルス3匹が纏まってくれないな。今、俺はケツァルコアトルス3匹を逃がさないようにするために3匹同時に倒そうとしている。たぶん3匹のうち1、2匹だけ倒してしまうと、他はその隙に逃げてしまう可能性があるからだ。1匹でもケツァルコアトルスに逃げられてしまうと、他の仲間を呼ばれてしまい後々面倒なことになってしまうかもしれないからな。だから、できるだけまとめて逃げられないように3匹同時に倒したい。
俺はしばらく空中で跳気を使いながらケツァルコアトルス3匹の攻撃を躱し続けていると突然ケツァルコアトルス3匹がなんの予備動作もなく必殺技を出してきた。
いきなりか。
3匹は俺を取り各模様に空中で同時に口を開けて咆哮を放とうとしてきた。俺は単純に空中を水平に跳気で加速しながら、追ってくるケツァルコアトルスの攻撃を躱していった。
威力は弱いがこの咆哮で動きを止めることができる。その隙にケツァルコアトルスは1匹が咆哮を維持したまま他のケツァルコアトルス2匹が、嘴を強化して攻撃してくる。ケツァルコアトルスのつつく攻撃は気で強化されると今の状態の俺では貫かれてしまう危険な状態になってしまい。万が一が起こる可能性がある。仕方ない。使うか。




