第九十話 近接弓矢
突然の勉強が終わると、つまらなさそうな顔をしているエリザ姉がこちらに向かってやってきた。
「レイル敵倒しすぎだから、次からは前に出て一緒に戦って」
「…うん」
まだ一回しか戦っていないのにもう飽きたのか。勉強をしてつまらなくなったのかわからないが、次からはエリザ姉と一緒に戦わないといけないのか。俺も気合を入れてやらないといけないな。
俺は次の戦いに備えてそのままエリザ姉の後ろに強引にエリザ姉に引っ張られて行って、すぐに戦闘できるようにペルナ姉と一緒に配置についた。
「レイルも一緒に戦うの?」
「うん、そうみたい」
「エリザ様次のモンスターを見つけてきました」
「案内してくれる」
「はい、わかりました」
俺たちはそのまま会話を交わしながらゆっくりと歩いていると先に前に行ってモンスターを探してきてくれたカエターニが今度は大量のコボルトを見つけてきたみたいで、俺たちはカエター二に連れられて次のモンスターたちのもとに向かって行った。
目の前には先ほどの2倍のこのダンジョンでは信じられないほどの数がいた。たぶん、この階層でモンスターを狩っている人が少ないから、増えていっていたのだろう。
エリザ姉はたくさんのコボルトを見て少し喜んでいる。周りを見ないで剣を振ってきそうだな。
「気を付けてね」
「お互いにね」
ペルナ姉もエリザ姉の喜びに気付きこの後の展開を想像できたのか俺に注意をしてきた。俺も一応ペルナ姉にも注意をしておいた。俺はペルナ姉と顔を見せ合い、互いにがっくりとした。
やっぱりペルナ姉でもエリザ姉の容赦のない攻撃は避けるのが大変なのか。ペルナ姉なら大丈夫だと思っていたんだけど、エリザ姉相手ではさすがのペルナ姉も一筋縄ではいかないか。
俺とペルナ姉が話し終えたと同時に、エリザ姉が突っ込んでいったので俺はエリザ姉との乱戦になるのは避けたいので先に奥のほうに行き俺はエリザ姉が群れに突っ込む寸前にすぐに矢を取り出して、弓を弾き矢を放つ瞬間俺は矢に火属性の魔素を纏わせた。
「ファイヤー」
俺は矢の矢は炎の矢はさっきと同じくエリザ姉の横を掠めて直線上にいるすべてのコボルトの頭を貫通して行っった。コボルトはその場に倒れて直線上に道が開いたので俺はエリザ姉を抜かして先に突撃した。
「ちょっとレイル!」
エリザ姉は俺が追い抜かしていったときに文句を言おうとしたが俺はそれを無視して奥に進んでいった。
俺はコボルトたち通り越して後ろを取った。
そこから俺は弓に矢をすぐに取り出して弓を弾き至近距離でコボルトの頭を貫き、こちらに振り向いて向かってくるコボルト3匹こちらに向かってきいたので、矢を3本取り出して矢を引いてこっちに向かってくる3匹の頭を貫き、倒すと他のエリザ姉を向いていた俺の前にいるコボルトたちが俺のほうが脅威と思ったのか、俺のほうを向いて襲い掛かってきた。
こっちに向かってきたか。こっちに向かってきてくれるのは逆にエリザ姉から離れられて楽になるな。
俺は後ろに下がりながら俺に攻撃が届く前に弓でコボルトの頭を矢で貫いていき数を減らしていくが数が多いので、すべて倒しきれずにとうとう攻撃できるすきをコボルトたちに与えてしまい攻撃をしてきたので俺はすぐに攻撃を躱して弓に矢をセットしてすぐにコボルトの頭を貫いていくを繰り返していったが、すぐに俺は取り囲まれてしまった。
いい感じになってきたな。
俺は少し楽しくなりながらも、前からくるコボルトの振り下ろしてくる剣を躱してすぐに弓を巾着袋から取り出して倒した。
次は後ろから剣を振り下ろしてきたので今度は弓に矢をセットした状態で矢先にコボルトが振ってきた剣を受け止め右に反らして左前に出てコボルトの横に行き矢を放って頭を貫き、攻撃してコボルトをやさしく蹴って怯ませて、速攻で矢を巾着袋から取り出して頭めがけて矢を撃って倒した。
今度はコボルトたちが息を合わせて全方位から剣を振って攻撃してきたので、上に高く飛んで躱して巾着袋から10本くらい矢を取り出して、2本ずつ高速で連続で放ちコボルトの頭に向かって放って全滅させる。
俺は敵がだいぶ周りからいなくなったので、エリザ姉がどのあたりに来ているのかを確認してみると、周りのコボルト達を倒さないで後ろの敵をペルナ姉に押し付けてペルナ姉に守られながら正面のコボルトたちだけを倒しこちらに向かって突っ込んできている。俺を追いかけてきているみたいだ。
だいぶ近くなってきているな。そろそろエリザ姉にも警戒しておかないとな。エリザ姉のコボルトを切り裂いてのこちらに向かってくる剣は読みにくいからな。もっと敵を減らしておくか。
俺はそのまま敵を倒していくと、とうとうエリザ姉と合流してしまったので、俺は比較的な安心できそうなペルナ姉の近くのところに向かった。
「レイル、最初のすごいかったね。私も負けていられないな」
ペルナ姉は俺の隣でお互い背中合わせになりながら俺を褒めた。
ペルナ姉は俺の放った火を纏わせた矢を見て看過されたのかペルナ姉も剣に火属性の魔素を纏わせてコボルトを切り始めた。
まさか、ペルナ姉はその年で魔素を剣に纏わせて戦うことができるのか。一般的にこういうのを使える人たちは騎士学校の上級生とかならできるが、何も教わっていない人は才能がある人ではないと成功しないからなペルナ姉も天才の部類に入るのかな。
しかも、体力と魔素の量を最小限に抑えるように纏っている器用だな。あれなら、今日一日は維持し続けて戦えるだろうな。ペルナ姉も中々やるな。
火属性の魔素を纏った剣で焼き切りながらコボルトを切り倒いった。俺も隣でコボルトの攻撃をさせる前に蹴ったり肘で小突いたりして怯ませてから弓を引いて、頭を倒していきながら俺はペルナ姉を褒めた。
「ペルナ姉もそんな技が使えたとはすごいね」
「ふふん」
俺に褒められたペルナ姉は嬉しそうに鼻を鳴らしながらコボルトたちに突撃していき、さらにペースを上げて切り倒していった。
しばらくすると意図しない方向から剣が来たので俺はすぐに腰を低くして躱して、地面で手をついてコマみたいに回転して足で回りの近づいてくるコボルトたちを蹴って怯ませて時間を作って剣が来た方向を見ると、エリザ姉が剣を振るっていた。
エリザ姉か、仕方ない。エリザ姉を視界に入れながら戦うか。
俺はエリザ姉も視界に入れながらコボルトの攻撃とエリザ姉の攻撃を軽快なステップと矢尻に剣を当て、躱しながら戦っていくこと5分後コボルトを全匹倒した。
やっと終わったか、最後のほうは全ての敵をエリザ姉に任せたからな。
「ペルナ姉は大丈夫だった」
「うん大丈夫だよレイルは?」
「僕も大丈夫だよ」
俺は念のためペルナ姉が無事かどうか確認してみると体の動きには何の違和感もなく、いつも通りなので大丈夫だと判断して俺はエリザ姉の後ろに次の戦いに備えて付いた。ペルナ姉もその後ろに続いた。
「さぁ、次行くわよ」
前からモンスターを発見してきたであろうカエターニがこちらに向かってきたのに気付いたエリザ姉が俺とペルナ姉の手を引っ張り、俺たちを強引に連れて走ってカエターニのほうに向かって行った。
「「はぁー」」
俺とペルナ姉はこれからも長く続くエリザ姉との戦闘を想像して俺とペルナ姉は顔を見合い一緒に溜息を吐いき、覚悟を決めた。
そして、こんな感じでエリザ姉に振り回されて1週間がたちダンジョン訓練が終了したて家に帰った。




