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第八十二話 鬼は


 ルカは日頃の恨みもあってエリザ姉を集中して探すことにしたらしい。ルカは木の上に登っては他の人を探しても、そちらには向かわずに探している。


 俺が確認している限りだとエリザ姉はスタート位置で他の人が来るのを堂々と仁王立ちで待っている。


 隠れる気はないようだな。早くルカもエリザ姉を見つけてくれないかな。


 そんなことを考えてから数分後ようやく、ルカがエリザ姉を見つけて木と木の後ろを隠れながら近付行ったが最初から一方向にしか森がないので、エリザ姉はその方向を常に見ていたためすぐに見使ってしまいエリザ姉は逃げて行ったが、その後をルカも追って行って鬼ごっこが開始してようやく激しい戦いになった。


 俺もその戦いが見たいため追っていく、エリザ姉は素早く木々をかき分けてルカの追跡を撹乱してきているが、ルカはその動きを読んでそのまま直進してきたのでだいぶ距離が縮まっていき、エリザ姉はそのまま捕まってしまった。


「中々やるわねルカ」


「はい」


 エリザ姉は自分を捕まえたルカに対し褒めた。ルカは溜息を吐きそうになりながらもちょっと悩んだような顔で答えた。


 ルカには思うところがたくさんあるようだ。エリザ姉と何年も一緒にいるからな俺にはわからない苦労があるのだろう。とりあえずエリザ姉が、次誰を狙うのか見てみるか。


 エリザ姉は魔法探知から気配を消しながらやみくもに探していたが、やみくもに探していてもだんだんと他の人達に近付いている。


 恐ろしいほどの感だな。


 この近辺にいて一番近いのはロベルト兄だな。たぶん、その方向に向かっているから今から逃げ出さない限り、見つかって終わりだろうがロベルト兄には何もできないからな。しかも、まだロベルト兄もエリザ姉のこと見つけていないため、先に見つけるのはエリザ姉だろうな。


「ふっ」


 エリザ姉は少し鼻で笑うとすぐに走り出した。ロベルト兄を見つけたみたいだ。エリザ姉はロベルト兄に気づかれないようにタッチした。


「エリザ姉!?」


「じゃね」


 そのままエリザ姉は逃げて行った。


 ロベルト兄は驚きながらもすぐに他の人を探すために歩きながら探し始めた。


 この方向はたぶんメルミだろうな。俺もロベルト兄に捕まろうとしていたが、たぶんその役目はメルミがやってくれるから先にもうメルミのところに先回りしてしまおうか。


 俺はすぐにメルミの後ろに回りこんだ。


「メルミ後は頼んだよ」


「はい、ロベルト様あとは任せてください」


 メルミはロベルト兄にタッチされるとすぐに他の人を探しに向かった。メルミは誰を狙うのかな。


 俺が先に探してみるとこの先にラヴィニアが歩いていた。


 ラヴィニアがターゲットになりそうだな。


 数分後ラヴィニアに気付いたメルミは隠れもしないで走って、逃げ出したラヴィニアにタッチした。


「メルミさん早いですね」


「それでは頑張ってください」


 ラヴィニアとメルミは少し会話をした後すぐにメルミはロベルト兄のところに戻っていった。ラヴィニアはどうしようかと迷っていた。俺は周りを探ってみるが周りには誰もいなかった。


 ルカはどうしているのだろうか。やはり自分の子分のリヴィアしか見ていないのだろうか。


 しばらく、ラヴィニアは困りながらうろうろしていたので俺はかわいそうになってきたので俺が鬼になることにした。


 俺はすぐにわかりやすい位置に移動してラヴィニアが来るの待った。すると、すぐにラヴィニアが気付いて俺にタッチをしてきた。


「レイル様、捕まえました。あとは頑張ってください」


 ラヴィニアは俺にタッチするとすぐに走って逃げて行った。


 次は誰を捕まえようかな。鬼になっていない人を狙いたいな。イーベルでも狙うか。


 俺はすぐにそこからイーベルに気づかれないように後ろに回って、背中を押して驚かしながらタッチした。


「きゃ、レイル様!?」


「次はイーベルが鬼だよ」


「レイル様が鬼だったんですか?」


「がんばってね」


 俺はイーベルを驚かしてすぐにその場から逃げたと見せかけて、イーベルの後ろに回りこんだ。


 次は誰かな。


 そのあとイーベルはレイアにタッチしてレイアはルカにタッチして、今はルカが鬼になっている。


 ルカを見ているとまたエリザ姉を探しているようだ。またエリザ姉を狙うのか。エリザ姉は今スタート位置でまた鬼が来るのを堂々と待っている。


 そんなに追い掛け回されたいのだろうか。追いかけまわされたいのなら今の状況を考えると森の中で走り回っていたほうがいいと思うが、エリザ姉に分からないから仕方ないか。


 ルカもこちらに向かってきているようだ。また同じ感じかつまらないな。


 そして、さっきと同じくルカにエリザ姉はタッチされてエリザ姉が鬼になってしまった。


 俺もちょっとエリザ姉に追い掛け回されて、振り切ってみるかな。


 俺はエリザ姉の進行方向を予測して先回りをして、遠くのほうから手を振ってエリザ姉に気づかせて挑発してみた。エリザ姉は俺を見つけると、すぐにこちらに向かってきたが挑発されたためか、さらに速度を上げてこちらに向かってきた。


 いい感じになってきたな。そろそろ俺も逃げるかな。


 エリザ姉が近付いてきたので俺は最初はエリザ姉が全力を出せば少しずつ追いつく程度の速さで木々を避けて走った。


 だんだんいい感じの距離になってきたので、今度はエリザ姉を少しくらい引き離せる程度の速さで走ると、追いつけないと思ったエリザ姉が横にある枝を走りながらむしり取って、こちらに向かって投げてきた。


「待ちなさい」


 とうとう実力行使に出てきたか。10分くらいこんな感じで走り続けているからな。嫌になってきたのだろう。諦めればいいと思うのだがエリザ姉は負けず嫌いだから諦めないだろうな。


 今度は砂とか、色々な物をたくさん投げ始めてきたのでそろそろ振り切ることにした。


 俺はエリザ姉から少し離れて木の陰に隠れたと見せかけて、その隠れた木の上に上って、エリザ姉をやり過ごせるか試してみた。


 これで他のところ言ってくれればいいんだがな。


「あれ?」


「…」


 エリザ姉が辺りを見回して、他のところを探して俺がいないのを確認して、他の場所を探しに行こうとしたがおかしいと持ったのか。再び周辺を探し始めた。


 これは見つかるな。


「いた」


 木につかまっている俺を見つけたエリザ姉が飛び掛かってタッチしに来たが、俺は木を蹴って後方に宙返りしてその手を躱して、さらに地面についた瞬間エリザ姉が、木を蹴ってこちらに向かって手を伸ばしてきたので、それを後ろに下がって躱しエリザ姉から離れて再び俺は走り出した。


「じゃね」


「待てー」


 エリザ姉もその後を追ってきた。


 次はどうやって自然と巻こうかな。また何か投げようとしているな。今度は石を俺に向かって投げてきたが俺は木々をうまく使いながらジグザグに避けて撹乱していく。


 そろそろエリザ姉を本気で振り切るか。俺は木々をジグザグに進んでエリザ姉から距離が取れてきたので俺は木と重なってエリザ姉から俺が見えなくなった瞬間、先程と同じく木の上に登った。そのあとは、木の上から横にロベルト兄が隠れている場所に向かって一歩で移動したこれで振り切っただろう。


 俺は木の上に登りさらに少し飛んで、エリザ姉の方向を見た。エリザ姉は先ほどと同じだと思いその場所を探しているようだ。


 うまく撒けたみたいだな。もう終わるまで木の上で寝そべって休んでいようか。


 それから、鬼ごっこは終了になったので俺はすぐにスタート位置に戻った。


「最後鬼誰だったの?」


「私よ」


 スタート地点にいるとみんなが集まっていた。俺は一応罰ゲームを受ける人を聞いてみた。


 エリザ姉は俺をにらみながら自分で言ってきた。もしかして、あの後ずっと俺を探していたのかな。執念深いな。


「まぁ、頑張って」


「(ゴクッ、ゴクッ)あーまずいー」


 エリザ姉は自分が出した変な色の飲み物を俺を睨みつけながら一気に飲み干した。


 うわー、大変だなエリザ姉も、これでようやく鬼ごっこは終わりか。


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