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第八十一話 鬼ごっこ

「ごじゅう、ごじゅういち…」


 そろそろ半分か。俺も逃げないとな。とりあえずみんなの位置を知るために気を使って、位置を把握しておこうか。エリザ姉とリヴィアとラヴィニア以外それぞれで、探査魔法使っているから俺も探査しても大丈夫だろう。


 まず、みんなの魔法探査のレベルだとエリザ姉は才能で何となく探査できないように対応して映らないようにしてくるから意味ないし、勘が鋭いからどこにいるかすぐにばれるから隠れても意味がないがエリザ姉と俺とペルナ姉とロベルト兄以外には効くから有効だ。


 ペルナ姉も意外だがそういったことの対応が非常にうまいので、気づいたらすぐに何かしらの対策をしてくるから効かない。


 ロベルト兄は魔法に探知されないように魔法で対策しているが俺にはその対策は意味ない。


 メイドたちは自分の主と自分の子分のリヴィアとラヴィニアにも気を使って、それぞれ気を使っている相手にわかりやすいようにしているから別だ。


 俺の探査は気付かれずに探知ができるからまず俺が探知していることもばれないし、他にも地下世界の恐竜対策にたくさん作った探査の技術があるからな。まぁ、それでも地下世界にいる恐竜たちには効かなかったけどね。あと、俺自身もロベルト兄と同じように探知されないように魔法で対策しているからな。


 俺は木の上に登ってみんなの様子を確認してみることにした。


 メイドたちは主の近くに行って、隠れながら距離を保ち見守っている。エリザ姉が鬼の主のいないルカはリヴィアとラヴィニアと一緒に逃げているな。まぁ、ルカだけエリザ姉をサポートする気は毛ほどもないと思うけどね。でも、大丈夫かなリヴィアとラヴィニアは隠れて体力を温存しておいたほうがいいと思うけど後で伝えておこうか。


 ロベルト兄は走ってすぐに葉がたくさんある木の上に登って、隠れたようだ。


 これは妥当な判断だな。体力がない人は隠れてやり過ごしたほうが体力を使わずに済むからな。


 ペルナ姉は走って遠くのほうに逃げている。


 ペルナ姉なら2時間は何とか走れるから大丈夫だろう。この中で足の速さ順で言ったらルカ、イーベル、メルミ、レイア、エリザ姉、ペルナ姉、リヴィア、ラヴィニア、ロベルトの順になる。エリザ姉ととペルナ姉の間には大きな開きがあるけど、メイド達とエリザ姉はほぼ僅差だからいい勝負になりそうだ。


 とりあえずエリザ姉は最初っから飛ばしてきそうだから、俺も気を付けておかないとな。スピードはともかくとして体力はこの中でも底なしで一番あるから鬼の時に見つかったらしつこそうだ。


 そして、ついに100秒を数え終えたエリザ姉が全速力で走り出した。


 やっぱり最初っから飛ばしてきたか。しかも、スタートと同時に魔法での探知に引っかからないように、気配を消している。このままいくと数分後ペルナ姉にあうな。俺もエリザ姉を追ってみるかな。


 俺は気づかれないようにエリザ姉の後ろに降りて、足音を消してそのあとをついていった。すると数分後ペルナ姉が前に見えてきた。


「みーつけた」


 どうやらエリザ姉もペルナ姉を見つけたみたいでエリザ姉はペルナ姉を見つけると見つけながら楽しそうに言った。


 とうとうエリザ姉の標的にされたか。これは逃れられそうにないな。まだペルナ姉はエリザ姉が近付いていることに気づいてないようだ。


 エリザ姉はさらに速度を上げた。最初の速度が限界じゃなかったのかさらにスピードに磨きがかかっているな。


 エリザ姉が速度を上げたと同時にペルナ姉もエリザ姉が来ているのに気付いたためすぐに走り出して逃げて行ったが、エリザ姉の今の速度を振り切ることはできづにペルナ姉はタッチされてしまった。


 エリザ姉はすぐにその場から離れてスタート位置に戻っていった。俺はタッチする瞬間そのままばれないように木の上に行って身を潜め隠れた。


 今度はペルナ姉が鬼か。


 イーベルも100mくらい離れた場所で気づかれないように茂みに隠れてペルナ姉を見守っている。ペルナ姉も気づいているがイーベルのところにはいかずに他の人たちを探し始めた。俺もペルナ姉の後ろを気付かれないように追ってみることにした。


 これでも、結構早いのかな。


 ペルナ姉も最近リヴィアとラヴィニアが来てから、普通の子ではないことに俺は気づいた。


 エリザ姉のせいで掠れてしまっているが、ペルナ姉もその年にしては才能のある子だ。というより、この家で生まれた子供たちはみんな一般の人より才能がある。貴族生まれの子たちは大体そんな感じで才能がある子が多いいってこの前リヴィアとラヴィニアに聞いた。


 しかし、周りには俺とイーベル以外いないな。諦めてイーベルにすればいいのに、ペルナ姉の場合優しいから見守ってくれているイーベルには行きそうにないな。


 仕方ない俺が捕まろうか。俺は木と木を飛び移ってペルナ姉を抜かして俺は茂みに気づかれないように降りた。


「あっ、いた」


 ようやく気づいてくれたか。


 しばらくしても、来ないのでちょっと草を動かしてみるとようやく茂みにいる俺に気づいたペルナ姉が俺を捕まえた。


「捕まえたー」


 ペルナ姉は勢いをそのまま抑えずに俺に抱き着いてきた。俺はペルナ姉が傷つかないように受け止めた。


「ペルナ姉どうしたの?」


「えっ、鬼ごっこはこうやって、捕まえるんじゃないの?」


「違うけよ、触るだけでいいんだよ」


「わかった」


 ペルナ姉は俺の注意を聞くと、すぐに俺から離れて逃げて行った。急にペルナ姉はどうしたのだろう体調は悪くないはずよくわからないが、とりあえず他の人を捕まえに行くか。


 俺はそのまま走って、誰を狙うか考えていた。


 誰にしようかな。気軽に身内のレイアにでもしようか。俺は気で探知をしているのでもちろんみんなの場所がわかっている。俺は周りに誰もいないのを確認して、レイアがいる200m手前まで一歩で向かい足音を消して茂みに隠れているレイアの後ろに立った。


 俺はレイアを後ろからつついた。


「っ、なんだレイル様ですか、どうしたんですか…まさか」


「じゃ、あとよろしく」


 レイアはいきなり後ろをつつかれて驚いていたが、すぐに状況を察した。


 俺はニコニコしながらいかにも鬼ですよみたいな顔をしているし、何も答えを返さないことで俺が鬼だと気づいたのだろう。俺はレイアを捕まえてすぐにレイアから離れたふりをして気づかれないように木の上に隠れて、レイアがどこに行くのか見ることにした。


 レイアは誰を狙うんだろうな。


 レイアは木の上に登った。どうやら木の上から見つけるようだ。しばらく探していると誰かを見つけたのか。木から勢いよく飛び降りてその方向に走っていった。


 俺はレイアがいた木に飛び移って、レイアの行く先を探しているとイーベルがいた。レイアは動いて発生する音を極力消す動きをしてイーベルから見えないように木と木の陰に隠れながら、向かっていっていったので、俺もその後を追っていく。


 これはイーベルには逃げるのは厳しそうだな。


「レイア!?」


 そしてレイアはそのままイーベルの前に現れた。イーベルは逃げようとしたが今から走るのは遅く捕まってしまった。


 次はイーベルが鬼かイーベルは誰を狙うのだろうか。イーベルはペルナ姉のことを思ってかこの場所から離れた。


 するとそこにはルカと別れて走っていたのかリヴィアがいた。


「イーベルさん!?」


「リヴィアさん、すみません」


 イーベルはリヴィアをタッチしてその場から離れて、リヴィアに気づかれないようにペルナ姉の方へと帰って行った。


 リヴィアはどうしようか悩んでいたが、都合よくルカが見守っていたのでルカは見つかりやすいように歩いてリヴィアにわざと見つかった。


「ルカさん、すみません」


「いいですよ。リヴィアは早く逃げてください」


「ありがとうございます」


 リヴィアは捕まえさせてくれたことが分かったのか。ルカにお礼を言って走り去って行った。


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