第六十三話 珍しいな
リヴィアと別れてから俺はいつも通り本を読んでいたら、次の日の朝になっていた。
朝練か。ロベルト兄は鍵を閉めてうまく逃れることができたからな。エリザ姉もロベルト兄のことは諦めているみたいだし、俺が休んだりしたら乗り込んでくるから、もうエリザ姉によって朝練が習慣化してしまっているからな。
俺はいつも起きたらすぐに練習場に着替えていく。俺が出る時間はだいたいペルナ姉に合う。
「ペルナ姉おはよう、今日も早いね」
「レイル、おはよう」
ペルナ姉は眠気も見せずに挨拶を返してきた。しっかりと朝起きたら、ちゃんとメイドのイーベルが起こして、支度を整えているようだ。こっちのメイドはレイアが朝に弱いので、俺が蹴り飛ばして起こさないと朝練には間に合わないからな。たまに置いていくこともあるけど、その時はマリー母さんに怒られるれている。
「レイル様おはようございます」
「おはよう、ラヴィニア」
イーベルの後ろかひょこっと顔を出してきた。ラヴィニアとの挨拶を軽く済ませて、しゃべりながら移動した。
俺とペルナ姉は一緒に外に向かっていた。最近エリザ姉は俺たちが来ることがほぼ確実になってきたので自分で誘いに来ることはなくなっていて、もっと早くに起きて先に行って訓練している。
ようやく俺たちは練習場についた。エリザ姉がメイドと何かしているようだ。俺は近づいて確認してみた。
練習場につくとエリザ姉はメイドに剣術を教わっているようだな。昨日俺に負けたのが、悔しかったのか普段は人の話を聞かないエリザ姉が俺を倒すために頑張っている。
エリザ姉はこれから強くなりそうだな。ちょっと楽しみだな。
俺たちはいつも通り集合して、素振りを始めたがいつもと何か違うな。あっマリー母さんがいないのか。いつも声出し、してくれていたな。俺は聞き流していたからそんな印象はないがな。
どうしたのだろうか風邪かな?いや、マリー母さんは永遠に風邪をひくような雰囲気はしないな。健康優良体だろう。しかも、みんなは特に気にしていないな。俺以外みんな知っているみたいだな。昨日は、確かマリー母さんは朝練に参加していたはず、参加していたかな?
毎日いると思っているから、意識したことがないから覚えてないな。レイアは遠いいし、エリザ姉は俺に勝つために訓練をしている最中だからな。訓練が終わるか、昼食とかに声かけないと無視するだろうし、たぶん今日はエリザ姉は強くなるために、騎士たちとしか今日は模擬戦はしないだろうな。
もし、今日一度もペルナ姉たちと模擬戦をしなければ本気だ。きっと準備万端になったらすぐに模擬戦を申し込みに来ると思うけどその模擬戦をちゃんとリヴィアに見せるために勝つけどね。
三度目挑んできたら負けるパターンをリヴィアに見せるために負けるつもりだ。それが終わったらエリザ姉にはしばらく近づかないことにしよう。
あっ、そうだ。マリー母さんの話を聞かないとなペルナ姉はどうだろうか。俺はペルナ姉の方向を見てみるとペルナ姉は楽しそうにラヴィニアと話をしていた。無理そうだな。
他に誰がいるだろう。俺が探していると、リヴィアが一人で黙々と素振りをしているのを見つけた。リヴィアなら知っているのかな聞いてみようか。俺は巣びりをしながらリヴィアに近づいて声をかけた。
「リヴィアおはよう」
「レイル様おはようございます」
俺はまず軽い感じから入って、話を進めてみた
「昨日はよく眠れた」
「はい、よく眠れましたよ」
「それはよかった。ついでに聞きたいんだけどマリー母さんは今どんな感じ」
俺はマリー母さんがどうなったのか知らないのを、恥ずかしいから、知られたくないので下手な芝居で、マリー母さんについてリヴィアに聞いてみた。
「マリー様は、今はあってきていませんからわかりませんけど、私が見たときは元気でしたよ」
「そうなんだ」
リヴィアは当然のように言ってきた。
肝心なことが聞けなかったな。マリー母さんは元気なのはわかったが、いつ見たのかとか、何があったのかは聞けなかったが屋敷にいる俺以外のすべての人が知っている言い回しだったな。
また別の言い方で聞いてみるか?いや避けるべきか?俺が考えているとリヴィアが話しかけてきた。
「レイル様、昨日の復習をしたいので、私と模擬戦をしくれませんか?」
「う、うん、いいよ」
リヴィアは模擬戦の相手をお願いしてきた。
危ない、危ない、俺がマリー母さんの情報を何も知らないことがばれたのかと思っったじゃないか。びっくりしたな。
それから、素振りが終了して模擬戦になった。いつもはエリザ姉が暴れて誰かしらを大声で探しに来るが今日は来なかった。本気で頑張っているな。相当俺に負けたのが悔しかったのだろう。ペルナ姉はラヴィニアとやるようだな。
俺もリヴィアの目の前に立ち模擬戦を始めた。俺はリヴィアの練習のためにゆっくりと全方向から攻撃を行っていく、リヴィアは受けて受け流している。うん、こんな感じなら最小限の動きで体力を消耗しなくて済みそうだな。俺は攻撃をやめて離れた。
「レイル様、こんな感じでいいでしょうか?」
「うん、いいと思うよ」
リヴィアが、今ので正しかったのか聞いてきた。今のところは悪いところはないな。
俺はリヴィアに近づいて今度も木剣で全方位からまんべんなく攻撃していく、そろそろ予想外の突きでも繰り出してみますか。俺はいきなり突きをしてみた。リヴィアは驚きつつも木剣を構えて追撃を警戒しながら後方に下がって避けた。
うん、ちゃんと突きの避け方もできているな。不意の攻撃にも対応できたということはちゃんと俺の動きを見ている。
次は技を使わせてみるか。二度受けはまだ使えないからカウンターのほうを使わせるか。俺は攻撃し続けてリヴィアが受け流しを使ったときにわざと動きやすい動きをして隙を作って、リヴィアにカウンターを入れさせる行為をだんだん難しくして10回やったところ反応したのは最初の5回だった。
まぁ、良くもなく悪くもない成果だな。覚えたのが昨日の今日だから上出来だ。技を出させてちょうど、10分がったようだリヴィアとの模擬戦は終わった。
「どうですか?」
「いいと思うよ。その調子で練習していけばエリザ姉にすぐにはやられないと思うよ」
「あの…もう一回模擬戦をしてくれませんか?」
俺は辺りを見回してみると、エリザ姉は他の騎士ともう組んでいるたぶん今日は俺たちとは組まないだろう。ペルナ姉は引き続きラヴィニアとやるみたいというより、ペルナ姉もラヴィニアに剣を教えているな。
俺はペルナ姉と目が合った。その時に今日はラヴィニアに剣を教えるから、という内容で語ってきたので、ペルナ姉は今日はラヴィニアにつきっきりか。じゃ、リヴィアを鍛えますか。
「リヴィア、今日は模擬戦一緒にずっとできるみたいだから、練習相手になるよ」
「はい、わかりました」
俺はリヴィアを上達させるために全方位から攻撃をし続けた。
「今日はここまで」
マリー母さんの代わりのメイドが終わりの合図を出した。もう、朝練終了か。
「さ、もう部屋に帰ろうか」
「ありがとうございました。レイル様」
「うん、いいよ。そんなに言わなくても」
褒められると照れくさいな。俺はそそくさとレイアを引き連れて自分のに戻っていった。
そういえばマリー母さんどうしているのだろうか?レイアにマリー母さんのことを聞いてみるか。
「レイア」
「はい、なんでしょうか」
「今日、マリー母さん来ていなかったけど、どうしたの?」




