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第四十五話 選ぶ


「この武器ってどこで手に入れたの?」


「冒険者を殺して奪ったに決まっているだろ」


 まぁ、そうなるよね。部屋いっぱいに飾ってある武器とさっき取り出してくれた、たくさんの箱の中に雑に適当に入れられているたくさんの武器を見る。相当冒険者を殺したみたいだな。


 俺は箱の中をしばらく見てアニェーゼの部屋にある短剣10本と俺のオーダーメイドの剣を大きくした剣を1本、片手剣の直剣を3本と曲剣を2本の計16本を床に並べる。


「これくらいでいいかな」


「随分多くないか」


 俺の横に顔を近づけて来て興味ありげに話した。服もボロボロだなここで、ついでに直すか。


「実戦でいろいろ試したいことがあるから、あと、布とか服とかない? 鎧も欲しいな」


「はい、どれでも好きなもの使っていいぞ」


 アニェーゼは俺が何をこれからするのか興味を持ったのか積極的に協力し始め、アニェーゼは空中から箱を取り出した。


 あれは無属性魔法のアイテムボックスだな。俺もいずれかは使えるようになりたいな。今度練習してみるか。今まで素手で戦っていたから必要なかったけど、使えたら便利だよな。


 俺は宝箱を開けて中を見てみる。また、乱雑に布とか冒険者からはぎ取ったであろう服や鎧とかが箱に入っていた。


 アニェーゼは一か所にまとめるだけでちゃんと整理整頓しないタイプだな。


 まずは適当に服の入っている箱の中の服を取り出して見てみる。


 おっ、ちょうどよさそうな服が入っているな。


 俺が手に取った服は、俺よりちょっと大きめの少年が着ていたであろう服だ。これも霊薬作りのために協力した少年の服だろうな。ちょっと胸のあたりに血がついてるし、服はこれでいいか。


 俺は少年が着てたであろう服を床に置いて、次は鎧が入っている箱を見た。鎧が欲しかったのは、剣を選んだまではいいが、選んだ剣の中にはその剣を納めるための鞘がないものがあり、そのための鞘を作るのに鎧を代用しようということだ。


 まず俺は、鞘のない剣よりも少し大きい鎧を手に持った。


「ふっ」


 それを剣がだいたい入りそうな形に素手で腕力にものを言わせて、鉄を曲て形を整える。そのあと剣の刀身の長さ太さに合わせて細かく整えて、紐を通すための穴を指を突き刺し数個開けて余分に余った鉄の部分は引きちぎる。引きちぎってギザギザして危ない箇所は殴って平らにする。これで見栄えは悪いが簡易的な鞘の出来上がった。


 鎧がきれいなだけあって意外とよく見えるかも。


「鞘か、強引だな」


「紐って持ってない」


「ほれ」


 アニェーゼは俺が、紐を欲しいと言うとすぐにアイテムボックスからそれが入っている箱を取り出してくれた。


 俺は残りの剣の鞘と靴底に上げ底を作り、鞘にあけた紐を通す紐と体に巻き付ける紐を用意する。さっき服の箱に入ってあったベルトも出す。


「ふー、できた」


 俺は背中の剣を降ろしボロボロになった服を脱ぐ、服の中に隠し持っていた銀製のナイフとフォークと糸が見える。


「なんだそれ」


「これ?」


「そうだ」


「こっちの糸はいま練習中の武器で、フォークとナイフは、魔法の媒体にしようと思って」


「まぁ、銀製のものは魔法には適しているからな。それにしてナイフとフォークかおもしろいな」


 俺はナイフとフォークと糸はそのままにして、床に用意した服を着て次々にほかに用意したものを身に着けていく、靴底に2本の短剣を入れ太ももに2本の短剣、腕、胸にそれぞれ2本の短剣背中に大剣2本、腰のベルトの後ろに短剣2本と直剣1本、左右に直剣、曲剣それぞれ2本、の剣をすべて装備が完了した。


 よし、これでようやくオッドーネたちと合流することができるぞ。


 あっ、そうだ。もう一つ作るもの忘れていたわ。


 俺は黒い大きめの布と長細い布を取り出す。俺は全身に気を纏い服の中にある糸を取り出し、その糸と布を気で強化し超高速で縫いローブを完成させそのまま黒いローブを着て外に出る。


「早いな、我では主の動きが見えぬな」


「この時計も1つ持って行っていいか」


「いいぞ、我には必要ないからな」


 俺は時計を一つもらい服の中に入れた。


「じゃ、行ってくるわ」


「もう、戻ってこなくていいぞ」


「アニェーゼはもう俺のものだから、さっき行った通り後で来るから自分の部屋で持っていてね」


 外を出てみるとやはり瓦礫だらけで道はないが、なぜか地面が土ではなく壁になっていた。たぶん再生したのだろう、とういうことは、ここはダンジョンということだろう。上って確認するしかないか。


 俺は瓦礫の山を登り、上に行けそうな場所を探す。見えないな。


 瓦礫を登っていけそうな道を探したが、瓦礫が邪魔でその道さえも見つけることができなかった。


 地道に探していくしかないか。俺は瓦礫から下りて地道に道を探すことにした。


 しばらく探してが上に上がる階段がどこにもなく見つかるのは、そこら辺に散らばっている。このダンジョンにいたと思われるモンスターの死体ばかりだ。


 たぶんダンジョンが崩れたせいで、なくなってしまったのかもしれないな。ただ単に、ダンジョンの階を上がる階段は細い道になっているらしいから俺が見つけられないだけかもしれないけど、仕方ない。


 上に登る手段がないので俺はダンジョンの天井を壊して上に行くことにした。5~8mくらいある天井に飛んで近づきベルトの後ろにある直剣を抜き、直剣に気を纏わせて壁を切って抜け道を作り俺は空中で跳気を使いもう一回ジャンプして次の階に強引に行った。


 ようやく、ダンジョンらしい雰囲気に戻ったな。


 俺はダンジョンの入り口の一回付近のこと思い出す。俺がさっき剣で切って開けたダンジョンの床をしばらく見てみると、ゆっくりではあるが徐々に閉じてきている。


 どうやらダンジョンは再生するみたいだがそんなに再生力は高くないようだな。さっきの俺とアニェーゼとの戦いで、ダンジョンがすぐに再生できていれば何階も崩れて壊れることはなかったはずだからな。


 たぶん、ダンジョンの再生能力がアニェーゼの爆発の魔法を使った時の衝撃で壁を見たとき再生した兆候はなかったはずだし、そのあとも壁を見たが全く変わってなかったような気がしたが、あれくらい全体的に傷がつくと、再生能力は働くなってしまうのかな。それはないな。さっきの階では何もなくてもダンジョンの床は再生していたからな。もしかして、攻撃を受けなくなってから再生するとか。


 うーん、気になるな。確かめてみたいが試すとなるとまたダンジョンを壊れない程度にボコボコにしないのでかなりの時間を食ってしまう。さっきの戦いで俺たちの地面が壊れて抜け落ちていないことから、ここはたぶんダンジョンの最深部だと俺は思っているんだが、その場合このダンジョンがもし俺が入ってきたのと同じダンジョンだったら、確か100階あったはずだからかなり外に出るのに時間がかかるが、1週間後にはマリー母さんと確か合流する予定だったはず。


 この階層でのモンスターと戦ってみたいし、今の武器の試し切りや今の体中にたくさんの剣を持つスタイルがどんな感じになるのかとか実戦で試したいことがたくさんあるから合流には急がないと間に合わないかもしれないが、その前にオッドーネたちと合流しなければならないし、さっきアニェーゼに行ってきいますといったそばから、戻るのも恥ずかしいので俺はこのままこの階のモンスターを探すことにした。


 それにしてもダンジョンって不思議な空間だな。


 俺の目の前に広がっているのはゴツゴツした大きな岩がところどころにあり、下の瓦礫ほどではないもののまたダンジョンの階段を見つけるのが難しそうだな。



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