第四十三話 部屋
どうやら全力で俺に攻撃を仕掛けてくれるようだな。その心意気には答えてあげないといけないだろう。
よし俺もテイムとかは無視して最大威力の剣技で全力で攻撃しようか。しかし、この状況で剣を取りに行くのは厳しいな。魔法ならどうにかなるかもしれない、とりあえずやってみるか。
俺はまずラードゥガゴーレムを貫通していった剣を回収するため、風属性の魔法ウインドで風を操り落ちている剣を風に乗せ上へ打ち上げ、ウインドを維持して空中に剣を浮かせて待機させておく。
ラードゥガゴーレムもアニェーゼが乗っているところを中心に虹色に輝いている。魔法を溜め始めているようだ。
ラードゥガゴーレムが魔法を溜め終え、攻撃をして来たら動き出すか。それまではあのきれいな魔法を眺めておくか。
「溜まったか。食らえラードゥガルーチ」
ようやく溜まったか。
ラードゥガゴーレムは虹色に輝く中心に両手を持っていき虹色の球体が現れる。
よし俺も魔法で触手を切り拘束を解いて剣を持ってくるか。
俺はウインドで宙に浮かせている剣を暴風に乗せてこちらにものすごい速さで飛ばして、飛んでくる間に風属性の魔法ウインドソードで触手をすべて切り裂いて体の拘束を解いた。
ラードゥガゴーレムはもうすでに虹色の光線を発射したようだ。
暴風に乗ってきた剣を素手で掴み、その場で回転して下を向き跳気を使い宙を蹴って高速で地面に降りる。
あまりの速さでまだ俺が脱出したことに気付いていないようだ。逃げようと思えばまだ逃げられるが、それはやはり俺の中の熱い思いが許さないので受けてたとう。
「必殺・気剣技・轟剣」
この技は剣に俺の気の半分を剣に纏わせて気によって剣の耐久力、威力などを高めて全てを問答無用に叩き切るシンプルな技で剣技と気を組み合わせた気剣技。その気剣技の中で一番の威力を誇り、信頼しているお気に入りの必殺の技、轟剣はさらに気の形を相手に合わせて自由自在に形状を変化させることができる。
俺は轟剣の形を変え、気の纏う範囲を広げてラードゥガゴーレムの2倍の大きさの気を剣に纏い、ラードゥガゴーレムを軽く呑み込めるほどの大きさになった。
よし準備は万端だ。
俺の巨大化した轟剣はダンジョンの壁ごと壊しながら虹色のビームと衝突した。ちょっとした衝撃音とちょっとした鍔迫り合いの音が響いたが数秒で俺の轟剣がビームとラードゥガゴーレムの全てを飲み込んでいった。
ラードゥガゴーレムとアニェーゼはその場から消え去っていた。
テイムできなかったけど仕方ないか。全力バトルできたしそれで満足かな。
「ふぅー、スッキリした。全力バトルで楽しかったな」
俺は半分減った気を即座に回復させた後、剣を見てみると俺の気に耐えきれなかったのか。折れはしないものの剣の刃がもう誰が見ても明らかにボロボロだろうとわかるほど刃がギザギザしていた。
鋸みたいだな。この剣、地上に出るまでもつかな。ボロボロでも気を剣に纏って使えばしばらくは持つだろう。
俺は剣を背中の鞘にしまい座って少し戦いの余韻に浸りながら休憩していた。
「バキッ、ズ、ミシリ」
なんか辺りから変な物音がし始めたので辺りを見回してみると、爆発によってただれた壁と天井には俺とアニェーゼとの戦闘の衝撃や躱した際にできたと思われる跡がたくさん残っており、さっきの必殺技同士のぶつかり合いというより主に俺の轟剣のせいで壁がもう半分ほどなくなっている。なくなっている部分はちょっとした空洞になっていた。いつ壊れてもおかしくないくらいにグラグラしている。
俺の気半分で、こんなに壊れてしまうのか。しかし、なんかはっきりしないな。
俺は最後に残ったグラグラしている壁を見てそう思った。
ちょっと最後の1本残っている生命線を壊すか。うん、これできりがいい。
俺は残っているグラグラしている壁に近づき両手に気を纏い、軽く殴って壁の最後の生命線を壊すと壁がなくなり支えがなくなった天井が重力に引かれて落ちてきた。相当の重量を持っているのか今日見た中で、ダントツで速い。かなりの重量があるみたいだ。
受け止めることはできそうにないな。俺の半分の気で壊せるくらいの壁だから少し気を纏って殴ればなんとかなるだろ。
俺は一応破片とかが刺さらないようにするため一応全身に気を少し纏い体の守りを固めておき、念のために天井が一枚とは限らないのでモーションが速いジャブをすぐ打てる体制で天井が落ちてくるのを待った。
天井がジャブの間合いに入ってきたので、俺は天井に向かってジャブを繰り出し天井を破壊した。俺が通れるくらいの大きさの穴を作ることができた。
天井を通るとさらに天井が迫ってきたのでその壁も殴って俺が通れるくらいの大きさの穴をあける。さらにそのあと天井を10枚破ってようやくこの建物の落下が止まった。
地面は壊われた天井や壁の瓦礫で埋め尽くされていた。ところどころにモンスターの死体もあった。
やはり、ここはダンジョン内みたいだ。同じダンジョン内かはわからないけど、上に登っていけばいつかは外に出られるだろう。俺を探しているであろうオッドーネたちには悪いがマリー母さんと合流するまで1週間あるし、のんびり道中のモンスターを楽しみつつ上っていくか。
俺は瓦礫の上に登り瓦礫の上に立ち再度辺りを見まわたしてみた
それにしても酷い有様だな。んっ、あれは何だ。
瓦礫の中に何かが埋まっていたので俺はすべての瓦礫を高速でどかしてその埋っている物体を掘り起こしてみた。
なんだこの四角いものは瓦礫の中に埋もれている四角い大きな部屋?箱みたいなものが埋もれている。その箱には頑丈で重そうな鉄のドアがついていたのでたぶん部屋だろう。入ってみるか。
俺がドアを開けようとしたが鍵がかかっていたのか開かなかった。
鍵がかかっているのか?生意気だな。
生意気にドアに鍵がかかっていたので俺はその頑丈そうな鉄のドアを蹴り飛ばし、しっかりと破壊してドアを開けると、そこにはたくさんの財宝といろんな種類のたくさんの武器とたくさんの本が空き巣が入った後のように散乱していた。
先程の落下の衝撃で、本棚やちゃんと飾ってあった武器とかが落ちてしまったのだろうそれにしてもすごい量だな。ここは宝物庫か何か?
奥にはさらにはやドアがあったので、ドアを開けてみるとなんか変なドクドクしているものを煮込んでいる大きな窯みたいなものがあり、奥には魔法陣のようなものの中心の机の上に箱みたいなものが置いてある。何か大切なものがに保管されているようだ。
どうやって魔方陣を解いたらいいのだろう。試してみるか。
俺は魔方陣に向かってファイヤーボールを飛ばしてみると魔方陣が起動して魔法をガードした。今度は近づいてみるか俺は気で全身をガードして近づいてみると、魔方陣が起動してウインドブレードが発動した。ウインドブレードは俺を切り裂こうとしたが、気でガードしていたのでウインドブレードが、気のガードに触れたと同時にウインドブレードは単なる風に変わった。
なんだ、この程度の威力の魔法だったか。
魔方陣が思っていたほど強力ではなかったので、そのまますべての魔法を力技で発動させながら破壊していき無理やり、宝箱を開けると変な赤色の紙が一枚だけ入っていた。
なんだ、この紙。
俺はそれを手に取ってみるが何も起こらなかった。何も起こらず使い方もわからないので、つまらなくなった俺はその赤色の紙をそっと宝箱の中に戻した。
それから俺は武器や本など宝物庫の中を物色していると誰かが、この部屋に入ってくる気配がしたので、気の探査と魔法の探査を発動させながら、部屋をくまなく探してみるが、何もいなかった。
おかしいな。何かの気配を感じたんだがきのうせいか。
確認し終えた俺は物色をし始める。それから10時間後宝物庫を一通り物色をし終えた。
どれもこれも欲しいものばかりだな。全部持って帰りたいくらいだ。どうしようか。そうだ、ここは地下たぶんだが俺の地下訓練施設と高さ近い位置にあるはず、ならばここと地下訓練施設つなぐ道を作れば持って帰れるだろう。
俺は地下訓練施設にいる自分の分身一人に命令してこちらまで素手で掘ってくるように命じた。
よし、これで宝物庫にあるもの全部持って帰ることができるぞ。
俺はウキウキしながらさっきから気になっていた巨大な鍋に入っているものを舐めてみる。
不味いな。これはいったい何なのだろうか。
俺は宝箱をイスにしながら味見をしていると後ろから声をかけられた。
「おい、貴様その宝箱から降りろ」




