第四十話 ゴーレム
1匹をとり越して、こちらに走って向かってきている2人。それを1匹が追ってきている。
これはやられた冒険者には悪いがラッキーだな。どんなモンスターなのだろう。一度戦ってみたいがオッドーネたちがいるから片づけてしまうだろう。
「後ろから誰か走ってきます」
「た、助けてください」
さっきのダンジョン1階の休憩していた。溜まり場らしきところにいた人たちが来た姉と思われる人物は、息を切らしながら俺たちに助けを求めてきた。
「どうしたんですか」
「ゴーレムに追われています」
あのゴブリンやコボルトよりも大きな反応はゴーレムの反応だったのか。
「おじちゃんを助けて!」
妹のほうは焦りながらさっき一緒にいた男の人の心配をしていた。やはりあの男の人はこの子たちの保護者だったか。
「レイル様と君たちとステファノはここで護衛してください。私たちはゴーレムと戦ってきます」
オッドーネたちは顔を合わせてうなずいた。
どうやらこちらに向かってきているゴーレムを倒しに行くようだな。
「はい」
「うん」
オッドーネたちは走って姉妹が走ってきた方向に向かって走って行った。
俺はオッドーネたちを気で視力強化を使いその先を見てみると、人型の岩の塊がこちらに向かってのしのしとゆっくり歩いてきていた。
力強そうだな。俺ってテイムできるのだろうか。
なんでゴーレムがいるんだろう。
「なんでゴーレムがいるの」
「わかりません。この階層には出ないはずなんですけどね。出てくるならボス部屋の手前とか50階層以降なんですが。このダンジョンのボスとミミック以外のモンスターなら私たちでも何とかなるのですが、強さが分かりませんね」
なるほど少なくとも50階層クラスになるとレベル25くらいかな。たぶんダジョンで出てくるイレギュラー体みたいなものだろう。家にある本で読んだことがある。
こういったモンスターは二ヶ月に一回くらいランダムでどこかの階層に湧く、強さは強い時と弱い時の両極端でその階層に出てこないモンスターが出て来ることが多いいらしい。
この階ではゴーレムはいないはずだからな。強い場合だとダンジョンの強いボス並みになる。
あのゴーレムテイムできるかな。それより逃げ出すなら今がチャンスだな。
「ステファノは行かないの」
「はい、レイル様を守らないといけないので」
もうちょっと粘ってみるか。
「1階層なら僕1人でも大丈夫だよ」
「それでもだめです」
駄目か。ほかの手段を考えないとな。
俺は助けを求めてきた姉妹を見てみる。怖がっているな。暇だしちょっと勇気づけてやるか
「お姉ちゃんたち大丈夫?」
「うん」
「う、うん」
「…」
だ、駄目だ。会話が続きそうにない。俺、身内や友達以外の女の子と話したことなかった。どう勇気づけてやればいいのかわからない。
「…」
その後も頑張ってっ見たが会話は続かなかった。
余計なことしなければよかった。まぁ、それどころじゃないよなこの子たちにとってはね。
そろそろ、ゴーレムとオッドーネたちが出会うかな。
俺はゴーレムがいる方向に視線を移すと、オッドーネとリナルドとコロンナがゴーレムを囲み接近戦をしようとしている。
マビリアは後ろから魔法で支援をするみたいだな。だいぶフォーメーションが整ってきたなリナルドがゴーレムの前に立ちゴーレムの注意を引くつける盾役になっている。その隙にオッドーネとコロンナの二人が後ろから攻撃をしてダメージもしくは注意をそらしてのリナルドによる正面からの攻撃をし、隙を作らず戦っている。そのおかげでマビリアに攻撃が集中せずに魔法に集中ができて仲間に身体強化や回復、隙を見ては注意をひかない程度に魔法で攻撃を行っている。
いい連携だな。ここにいるステファノがいた場合はどうなるか気になるが、また見る機会があるだろう。
この調子でいけばオッドーネたちはゴーレムに勝てそうだな。ゴーレム大した強さではなさそうだな。
ん?
ゴーレムが急に消えたと思った瞬間姉妹の妹の目の前に現れた。
「危ない」
ゴーレムがその妹をつかもうとしたので俺は、剣を抜きゴーレムの手を止め手を切りつけながらはじき返す。ゴーレムの手を見るが傷はなかった。やはり岩だから切る攻撃は効かないか。
「レイル様」
「二人で相手するよ」
「いえ、これくらいの強さのゴーレムなら堅くて倒せはしませんが、一人で戦い続けることはできるのでレイル様はオッドーネたちのところに行ってください」
やっぱりこのゴーレム弱かったのか。
しかし、このゴーレム瞬間移動が使えるのか。だからさっき俺たちとはすれ違わないで、姉妹のところに行けたということか。どうしてしまいを狙うのかはわからないが、欲しいなこのゴーレムこいつをテイムできれば俺も瞬間移動が使えるようになることができるかもしれないな。
ステファノがゴーレムの気を引き付けてくれるようだ。仕方ない、姉妹は危ないから安全にオッドーネさんのところに行かせてあげようか。
「じゃ、二人とも騎士たちのところにまた走しっていってね」
「あなたは?」
「僕はゴーレムと戦いたいもん」
「レイル様も行ってください」
「わかった。二人は僕の後ろについてきて」
俺は妥協して姉妹の先頭に立って姉妹を引き連れ走っていくが、狙われているのは妹なので途中でゴーレムがこちらに瞬間移動して妹を掴んだ。
ゴーレムは何の目的で妹を追っているのかわからないが、ターゲットにしていた妹を掴んでいたので俺はその隙をついて背後からゴーレムの背に乗り攻撃をしようとした瞬間ゴーレムはまた瞬間移動を発動させた。
俺は振り落とされないように足でゴーレムにしがみつきゴーレムと一緒に別の空間に移動した。
ここはどこだ。天井は高くかなり広い空間に連れてこられ手みたいだな。
俺はゴーレムの頭上を通りゴーレムの前に出る。ゴーレムの左手を見てみると気を失った妹もついていた。
まぁ、とりあえず一人になれたことはよかったがこんな感じで一人になれとは思わなかったな。運のいいことに妹もちょうど気を失っているしゴーレムに耐久実験でもしてみますか。
俺はゴーレムに近付き今度は岩のような腕を切ってみる。切ってみるが少し砂が出てきた後にすぐに再生してくっついてしまった。
ゴーレムは再生できるのか。今度は腕を切って飛ばしてみる。ついでに手に抱えられている妹を助け出した。ゴーレムの反応はさっきと同じく再生していった。
こんな調子で俺はいろんな個所を切ってみたが、ゴーレムは再生を繰り返すだけだった。このゴーレムの能力はこれだけかな。
じゃ、そろそろ本格的に倒していこうかな剣で。
「ここどこ、お姉ちゃんは」
俺が脇に抱えていた妹が起きてしまった。ゴーレムに捕まってから気を失っていたみたいだな。
今いいところだったのにな。そうだ家から持って来た瞬間移動の道具を使って元の場所にこの子だけ送ればいいのか。俺は妹を瞬間移動の道具を使って元の場所に送ってあげた。
俺は自力で頑張りたいし最悪ここに俺よりい強いモンスターがいても、身を潜めて力をつけてから戦えば何とかなるだろう。
よし、気を取り直してゴーレムと戦うか。
俺は静止しているゴーレムが次動き出したら即座に倒すためゴーレムの正面に立ち、剣を背中の鞘に納めて柄を右手で添えすぐに相手に接近できるように左手を姿勢を低くし足に力をためてゴーレムの体全体を見ながら動きを止める。次動いたら俺の剣技の中で今一番速い技で木っ端みじんにしてやろう。
それから俺がゴーレムと対峙してから5分くらいたった。この間ゴーレムは一切動いていなかった。
早く動いてほしいな。
俺は剣技を繰り出す姿勢のまま動かずに構えていると、上から何かが落ちてきた。
人?




