第三十七話 エリザ姉に連れられて
魔石を食べて、全身の痛み以外の害はなかった。
全身の痛みが治と体の魔素の循環がかなり良くなっていた。地下訓練施設での魔法の使用がスムーズになって精度、威力が上がって気持ちよかった。たぶん魔石を食べたからだろう、毎日食べ続けてみようかな。
それでうまくいけばさらに強くなれる可能性がある。魔石を食べたときに気でも石を魔石と同じようにしてみたら、魔石ならぬ気石ができたので、魔石を食べて強くなれればアロサウルスに勝てるはず。
うんなんだ。廊下からこちらに走って向かってくる音がこちらに近づいてきた。
これはたぶんエリザ姉だな。この家でどたどた慌ただしいのはエリザ姉と起こったときのマリー母さんくらいだ。
「レイル行くわよ」
「エリザ様どうしたんですか」
勢いよく俺の部屋の扉をエリザ姉が全力で開けてきた。ボーっとしていたレイアが驚いたのか呆然としていた。
エリザ姉が俺の服をつかみ俺を連れ去っていくという謎な行動に出た。
どうしたんだ。服がいつもの訓練服と違って随分と固そうな防具になっている。服装からしてどこかに行くようだな。一応転移の魔法具を持って行くか。この家は貴族だけ会って魔法具も豊富にある。
この家の地下室にはなんかいいものがあるみたいだ俺の探知で何かあるのを確認したし自然同透過でも剣が厳重に保管されているのをこの黒い目で見ている。まぁ、魔剣かなんかだろう。
俺は家から出るときに魔法具部屋から転移用の魔道具をばれないように取って懐にしまった。
それにしてもどこに行くんだろう。
「マリー母さんレイル連れてきたよ」
「なんで連れてこられたの?」
「レイル以外のロベルトとペルナの二人はダンジョン訓練は速いから連れてきちゃだめってマリー母さんに言われたから」
「なるほど」
「レイルも来たわね。早く乗っていくわよ」
すぐ外には馬に乗ったマリー母さんとほかの騎士たちがいた9人いた。
騎士たちいすぎだろ4人くらいでいいんじゃないか。
エリザ姉はマリー母さんの馬にすぐに乗り、俺は後ろの騎士の馬に乗りダンジョンに出発した。
今朝で起きたばかりで着替えたばかりで、普段着なのだが大丈夫なのか。
そんなことを思っているうちに俺たち一向は家の敷地のダンジョンのある方角の東側の門に向かって行った。
3時間がたちダンジョン近くの門まで来た。俺がここに来るのは初めてだ。ここには騎士の宿舎があり、結構な人数が門の警備のために大半が騎士だが住み込みで働いているようだ。
「ついたわ。レイルの装備を整えておいて、準備が整い次第門の前集合ね」
「レイル様こちらへ」
そこに着いた俺はすぐに他の女性騎士に連れられて問答無用で俺は普段着から動きやすい何かの生き物の革製のライトアーマーに着替えさせられた。
というより何にも説明を受けてないのだが、早く誰か教えてほしい。
「レイル様行きましょうか」
女性騎士たちが鉄のライトアーマーに着替え終わり身支度を整え終わったらすぐにマリー母さんが待っている門の前まで連れていかれた。
「準備万端のようね。これからエリザのレベル上げに1週間潜るわよ」
「レベル上げ?」
「そうよ。エリザは6歳になったから半年に一回レベル上げのためにもダンジョンに数週間潜るのよ。エリザは今日で2回目だけどね。こないだ言ったじゃない。レイルを連れてきたのはエリザが連れていきたいって言ったのもそうなんだけど、2歳で潜るのは随分早いんだけど実力的にエリザ並みに強いし、…まぁ馴らすために連れてきたのよ」
最後面倒くさくなって話を切り上げたな。ちょっと足が震えている早くモンスターと戦いたくて、武者震いしているようだ。
それにしても前にも言ってたのか?興味なかったから覚えてないな。しかし、レベル上げの手伝いをしてくれるとはいい家だな。たぶん貴族だと当たり前なのだろうけどありがたいな。
本で学んだ限りだと1レベル上げるのにかなり時間がかかるらしいからな。普通に魔物を倒さないで生活しているだけだと、1年に1レベル上がるかどうかで、魔物を倒しても頑張らないと1ヶ月1レベル上がるか上がらないかくらいの感じになっている。
レベル上げはレベル差があればあるほど多く経験値がもらえるよくあるパターンでレベル差が近かったり低かったりすると、数を倒さないと経験値がそんなにもらえないのでレベル1の頃は誰かとパーティを組んでいくのがこの世界では主流みたいだ。
まぁ戦闘ではレベル差も圧倒的に離れてなければ問題ないみたいだからステータスの意味合いが強いみたいだけどね。
俺らは東門をくぐり家から50kmほど馬で山道を進むとダンジョンの入り口が見えてきた。
ダンジョンの入り口は山の横にできて、ゴツゴツとした岩になっていて洞窟の入り口になっている。入り口付近にはまた騎士の小屋があり入り口には甲冑を着た重武装の騎士たちが立っている。
ふーん、いかにもダンジョンですよと言っているような佇まいだな。
「よし、ようやくダンジョンにたどりついたわよ。早速行くわよ」
「ま、待ってください。急ぎすぎですマリー様」
「えー、レイルとエリザは疲れてないじゃない。早くいかないとほかの冒険者たちに獲物が奪われちゃうわ」
このダンジョンはオルトシーニ家が管理していて許可なく入れないが、オルトシーニ家の東の門で許可証をもらえば誰でもはいれるようになっているし、ここは貴族が管理しているダンジョンだけあって安心できるみたいで、冒険者に人気があるダンジョンなので俺たちが来た時もちらほらとダンジョンに入っていく冒険者を見かけている。
管理されていないダンジョンだと悪い輩や、盗賊、山賊がいたり、救援が遅かったりいろいろと危険がいっぱいになっている。
管理されているダンジョンでも深い階層だと実力不足で命を落とすこともあるが、やはり管理されているダンジョンのほうが素材集めやレベル上げはいいみたいで、目的が探索ではなくモンスターを倒すレベル上や素材集めで魔物を倒していくからマリー母さんは獲物が減ってしまうのを焦っているみたいだ。
俺らは許可証がなくても顔パスで入れるみたいだ。東門で許可証をもらっていないからな。
「私たちが万全の体制じゃないといざとなったとき守り切れませんから」
「仕方ないわね。少し休憩したら行くわよ。はぁ、今度からもっと訓練を厳しくしようかしら」
「ありがとうございます」
しばらく無言の休憩が始まり俺はどう間を持ったらいいのか苦労しながら待った。
「もういいでしょ。ダンジョンに入るわよ」
「はい」
そしてついにダンジョンに入ることになった。
初めてのダンジョンのモンスターかわくわくするな。レアなモンスターがいたら捕まえるか。下の階層に早くいきたいな。
だいたいのダンジョンは階層が上がるごとに魔物も強くスピードも上がっていくが、ボス部屋もあるみたいで、俺はそのボス部屋にいるモンスターをゲットしたいと思っている。
いけるかな。もしダメだったとしても、分身を送り込んで強引にでも行くか。
「別行動になるからエリザとジェンティーレ、カエターニ、マッダレーナ、ジェンマは私についてきて、リナルド、オッドーネ、ステファノ、コロンナ、マビリアはレイルをお願いするわ」
俺マリー母さんやエリザ姉と一緒じゃないのかこれならばれないように魔法を使っても気づかれないな。マリー母さんとエリザ姉の第六感は半端ないからな。気づかれる可能性が大きいが、この騎士達ならならたぶん大丈夫だろう。
俺はダンジョンに入っていった。
ダンジョンの中は外と比べてしまうと暗いが少しだけ光っていてうす暗い感じで思ったより見やすくなっている。
ダンジョンに入るとすぐに分かれ道になっていて、左が次の2階層に行く。
「私とリナルド、ステファノの三人はレイル様の前マビリア、コロンナはレイル様の後ろで護衛してください」
「「「「はい」」」」
オッドーネという赤紫色の髪の騎士が一番偉い指揮官的な役割を担っている人かな。彼女がひと声かけるだけですぐに配置に着いた。
張り切っているな。
「「「「「じー」」」」」
もっと力を抜いていて気楽に行ったほうがいいと思うな。みんな1階層なのに明らかに気を配りすぎだ。なんか不安になってきた。




