第三十六話 石を使って
ペルナ姉の部屋を出た俺は、今度は斜め前にあるマリー母さんの部屋をノックして入る。マリー母さんに会いに行った。
「はい」
マリー母さんのメイドのエミルがドアを開けて出て来てくれた。
「マリー母さんいる」
「はい、いますよ。どうされました」
「誰が来たのエミル」
メイドが話しているのを見たのかマリー母さんが奥からやってきた。
「レイル様が来ました」
「レイル入っていいよ」
マリー母さんはすぐに部屋に入れてくれた。
「それ何」
俺は今まで疑問に思っていたマリー母さんの胸につけているネックレスにはめ込まれている石について早速聞いてみる。
マリー母さんはいつも胸にネックレスを付けている最初の頃は貴族だからつけているのが当たり前なのかと思っていたのだが、メイドたちもほとんどネックレスとかアクセサリーを付けている。それが毎回毎回気になっていたので暇だった今日マリー母さんに聞いてみることにした。レイアに聞けばいいんだけど頼りなさそうだからね。
「これ」
「うん、そのネックレスに、はめてある赤いものは何?」
そのネックレスにはめられている赤く輝いているルビーのような石その石になんだか何かを感じるんだよね。魔力的な何かだと思うけど何でだろう。
「これはね火属性の魔石よ」
魔石とは魔法の補助的なアクセサリーとかに使われている奴かな。一応聞いてみるか
「火属性の魔石?」
「よく聞いてくれたわね。そう、これは私が魔晶石に火属性の魔素を送り込んで作ったのよ。苦手な魔法を頑張ったのよ。別にこんなものをつけなくてもいいと思うんだけどロマーノや他のメイドたちがつけたほうがいいってうるさいし、実際魔法の発動の補助になっていることを実感しているけど本当は恥ずかしくてつけたくないのよね。でも、訓練を教えている指導者の立場的なこともしているからつけたほうがいいことを率先して教えないといけないから仕方なくつけているんだけどね」
火属性の魔石のことを聞いてみるとマリー母さんがどうだすごいだろうという雰囲気を出しながらしゃべり始め最後は愚痴で終わった。
なんかマリー母さんがめちゃくちゃしゃべり始めたな。そんなにその魔石に思い入れがあったとは、仕方ない聞いたのはこっちだし相槌くらいはうっておくか。
「へー」
「このロマーノとの結婚指輪もそうなのよね。だいたい貴族や魔法を使う人たちや騎士たちはみんなつけているからレイルも魔法適性があるからいずれはつけるようになるわよ」
へー、しかし意外だな。魔法使いや貴族がアクセサリーを身に着けているのは不思議じゃないが、騎士もアクセサリーを身に着けているとはでもどこに身に着けているのだろう。マリー母さんみたいにネックレスとかにして服に隠しているのかな。
この家にいるメイドや騎士たちを見ても露出しているところにアクセサリーを身に着けている人はいないのはなんでなんだろう。マリー母さんみたいに、はずかしいからかな。そうなると、聞きづらいから機会があったら聞いてみよう。
その魔晶石はいくらなんだろう、安かったらほしいな。
「それって高いの」
「いいものだと高いけど品質によって値段が変わるから、値段はまちまちかな。レイルはまだ2歳なんだから値段とか気にしなくていいのよ。それにロマーノがいるから魔晶石から魔法を込めて作ってもらうこともできるから、気にしなくていいよ」
高いのかそれじゃぁ買ってもらうのは悪いし、気が引けるな自分で作るか、どうやって作るのか聞いてみるか。
「魔石って作れるの」
「作れるわよ。普通の石からでもできるけど魔石を作るのに使うのは普通この魔晶石という石に魔素を込めるとそれが魔法石になるのよ。魔晶石だけでもいいものは高くなるけど出来上がった魔石よりはだいぶ値段は安いみたいよ」
魔素を込めれば魔石を作ることができるのか。なぜ俺が魔石を欲しいのかは、食べたらどうなるのか気になるし、赤く輝いていて飴みたいでおいしそうだから、食べてみたいんだよね。
「それって食べられるの」
「食べられないわよ」
一応聞いてみたがまぁ、予想の通り反応だった。やっぱりこれを食べたことのある人っていないのかな。でも、食べてみたいな。
「じー」
「駄目よ食べちゃ」
もう一回おねだりをしてみた。マリー母さんに向かって子供の愛らしい眼差しを使ってみるが駄目だった。
「ほんとに」
俺はしつこくなだってみる。
「(珍しいわねこの子が積極的になるなんて)駄目なものは駄目よ」
しかし、すぐにあしらわれてしまった。
「えー」
「ほら、もう帰りなさい」
仕方ない部屋に戻るか。しかし、魔石を食べることを諦めたわけではないぞ。石からでも作れるから、家の周りに落ちている石でも拾って魔石に代えて食べてみるか。
俺は部屋に戻るとまだレイアが気持ちよさそうに眠っていた。俺は隣に入り寝たふりをして意識を地下訓練施設の分身に移した。俺は地下訓練施設の壁に埋まっている石を取り出す。
これで準備は整ったな。とりあえず安全そうな光属性の魔素を石に送り込むとするか。
俺は石を右手に持ち、持った石に光属性の魔素を石に少しずつ送り込んでいくとすぐに石が光り始めて爆発してしまった。たぶん石の魔素の許容量がいっぱいになって爆発してしまったのだろう。今度はもっと少しずつ光属性の魔素を入れていこうか。
少しずつ入れた結果光っている石ができた。
これは成功したのかわかないな。マリー母さんの火属性の魔石しか見てないからな。火属性でやると失敗したら危ないイメージがあるんだよな。まぁやるか。
今度は火属性の魔素を光属性の魔素を込めた時と同じ要領で入れていったが、できたのは燃え続ける石が出来上がった。悪い予感がしたので俺の手は火属性の魔素でガードして石が燃えても石が爆発しても完全ガードできるようにしているので痛くない。
失敗したな。たぶん俺の予想だと石が赤くなるはず。魔晶石は無色透明なきれいな透明な水晶のようだと本に書いてあって読んだことがある。それに属性を付与することでその属性ごとの色が付く感じだと書いてあった。だから、石が燃えたり光り続けたりするするのは失敗ということになり、マリー母さんのネックレスのように石の色が変化しないと成功ではないと俺は思っている。
よしさっきは魔素を全体的に均一にしたから駄目だったのかな。もっと魔法の感覚を研ぎ澄まして魔素の注入感覚を完璧に感じ取って、自由に操作できるようにしないとうまく作れそうにないな。
俺は気を増やしているときの精神状態になって魔法の感覚を研ぎ澄ましていく、さっきよりも正確に火属性の魔素を石に注入していく今度は石の中心から魔素を埋めていくように火属性の魔素を石の表面限界まで敷き詰めていく、徐々に石の色が赤くなっていき俺が石に魔素を敷き詰め終わると石の色は赤色を通り越して赤黒くなって深紅色になった。
これはかなりいい感じになったんじゃないか。
コツをつかんだ俺はさらにいろんな属性で試して、すべての属性でが濃い色になったどうやら魔素の入る量によって色が濃くなるみたいなのが分かった。入っている量が多いいほど色は濃くなるのでこの石の補助御効果は濃いほうが効果がいいようだ。
よしたくさんできた。いよいよ食べてみるかな。俺は最初火属性の魔石を食べてみた。
「バキゴキ」
噛むごとに石が砕ける音がする。石の味と何とも言えない石の味がする。見た目道理の味だった。そこ以外は噛んだ時に石の中から漏れ出す火属性の魔法が効果を発揮して口の中がめちゃくちゃ熱くなって燃えている。口と胃の中が焼けただれて溶けてしまいそうになるくらいだ。
口を開けると、火が出て面白かった。その漏れ出す火属性の魔素はなぜかおいしいと感じた。
次は水属性の魔石を食ってみるか今度は口の中に水属性の魔素が広がり口のと胃の中に水が10分間、発生溺れそうになり、お腹も破裂しそうになったが、水の魔素もおいしいかった。
風属性の魔石を食べると口と胃の中に風が発生したが水と火属性の魔石に比べて体に害はなくただ体内がくすぐったくなるくらいで安全だった。もちろん、はじける魔素はおいしかった。
土属性の魔石は口に入れると土がたくさん出てきて水の魔石と似たようなことになり土がお腹にたまり、窒息しそうになった。光属性の魔石はただ体中の穴から光が漏れだしただけで特に体に害はなかった。
闇属性の魔石は特に反応はなかった。
これで一通りの属性の魔石を食べることができたな。結果的においしいが食べると体中が痛くなるな。害がなければいいんだが。残りも全部食べておくか。
次の日、体全体が全身筋肉痛を何倍にも痛くしたような痛みに全身襲われる邪目になって、自分の体を少し心配した。




