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第二十一話 病み上がり

「大丈夫見たいですね。あの症状が何だったのか私には、よくわかりませんが今は健康そのものです、しばらく安静になさったほうが、いいでしょう」


「わかったわ。しばらくは安静にさせておくわ。私は朝練に行くから、レイアあとは任せるわ」


「はい、かしこまりました。マリー様」


 朝練をするためマリー母さんは俺の部屋を出て行った。


 俺は深い眠りから目を覚ました。体は疲れがすべて吹き飛んで爽快な気分になっていた。


 窓から外を見てみると、外は明るくなって朝になっていた。


 隣には俺を見張っていて疲れたのか、寝ているレイアがいた。マリー母さんはいつの間にかいなくなっていた。起きて俺の容体がよくなったためなのかもうこの部屋にはいなかった。


 俺は図書室に行くためベッドから体を起こし立ち上がり、着替えに行こうとした。


「レイル様、今日一日はベッドで寝て、安静にしてください」


「え」


 予想外の一言にちょっと驚いた。治ったからといってすぐに自由にさせてもらえないことに気付いた。昨日は悲惨なことになっていたので、安静にしていないと心配されるのも当然か。


「図書室に行きたい」


「レイル様は、大人しく寝ていてください。私が本を持ってきますから欲しい本を言ってください」


 俺は読みたい本があったので俺はその本をレイアに取って来てもらいに行かせるために、再度図書室に行きたいとレイアに、お願いしてみるとレイアが仕方ないという顔になり、取りに行ってくれることになった。


 取りに行くの嫌なら最初っから言わなければいいのにな。


「剣の鍛え方について、書かれている本を持ってきてよ」


「はい、わかりました」


 レイアは俺の持ってきてほしい本を聞くと、そのままドアを出て行って図書室に向かっていった。


 剣の鍛え方の本が欲しかったのは、使えそうな技があったら俺の技に昇華していきたいと思っているから何度も同じ本を読んで考えているし、周りには優秀な騎士やマリー母さんがいるが、俺的には本はそれ以外にも、たくさんのことが書かれているから退屈しないこともあるからね。


 それと、子供の俺にはマリー母さんたち大人はまだ手を抜いているので、やはり今為になるのは本しかないからでもある。


「レイル様、持ってきましたよ」


「ありがとう」


 レイアが本を持ってきたので、俺はさっそく本を渡してもらい読み始めた。


 一通り読み終え、俺は分身たちに止めさせていた訓練を再開させた。俺は肉体改造の成果を見に行くために分身に意識を移した。


 肉体改造してからの初めての分身は体が軽くなったような気がしたが、気のせいだろうと思いさっそく気を使ってみる。気を体内に流しただけで周りに衝撃が伝わり周りの空気が乱れ暴風が吹いた。


 すごいな。


 気を流してこれほどとは、試しに気を纏ってみると、今までとは全然違う量の気を纏えるようになり、気を振動させるパンチを繰り出してみても、肉体改造された腕は爆発しなかった。


 肉体も強化されたみたいで、ちょっとやそっとじゃ傷つかなくなっていた。気を纏うスピードも上がり、いろんな技が実践で使えるめどが立った。


 気は高めると自然と身体能力も上がるから、鍛えて損はないからな。このまま気を増やしていこう。今後の方針を俺は決めておいた。


 本体でもこの肉体改造の成果を確認しようと思い、気を体内に流し込みさくっと気を発動させて満足した。


 昨日の分身のおかげで肉体改造の作業は、最後のほうにはコツを掴み完璧に変化させることができていたので痛みは伴うが、こんなことはもう朝飯前になっていた。


 我慢しきれなくなってきたので俺は気を飛ばす訓練も、他の気関連の訓練と併用しようと思い訓練する分身の数をさらに増やした。


 訓練場の施設に分身が合計4000体になった。一応今俺が召喚できる限界は5000体だ。


 俺は土属性魔法の初級ソイルウォールを地面から棒状に発動させ何個も作った。


 この棒は訓練用で巻き藁みたく殴ったり、切ったりするもので俺はそれめがけて普通のパンチを繰り出した。俺の強化された体はそれだけで固いソイルウォールを砕いた。


 気を纏っていない素の状態の軽くでこれほどの威力とは、以前の気を纏った全力のパンチよりは劣るけど、近い力を出しているな。気を纏わなくても本気で殴ったら同じくらいの威力にはなるだろう。


 今度は気を纏い土棒を殴ると土棒は塵も残さずに消え去った。


「……」


 相当な威力だな。これで全力を出せばスタウリコサウルスに効くだろう。たぶんスタウリコサウルスの固い頭部も消すことができるかもしれないな。


 それから、いろんな技を試しては土棒を粉砕消失させていってそれから4日が経った。

 

 気の研究はかなり進んで気で、空中を走れるまでになっている。飛ぶのはまだ無理みたいでもっと気の操作をうまくなれば飛べるかもしれないが、その前にまだまだやることはいっぱいある。


 この4日間でスタウリコサウルスには、何匹来ても余裕で勝てるくらいにはなった。まだ恐竜は4種類くらいしか見つけてないがな。


 俺は本体に意識を移した。


 本体はこの4日間ずっとベッドの上で安静にされていた。ベッドの上から降りようとすると、毎回マリー母さんかレイアにベッドの中に戻されてしまう状態だったため、エリザ姉が退屈になっていたみたいだ。


 そのためか今日の朝いきなりエリザ姉が、ドアを開けて俺を引っ張って引き摺りながら俺を朝練へと無理やり連れて行った。


 俺はそろそろ本格的にロベルト兄みたいに部屋に鍵をつけようかな。これじゃ、毎日来られてきりがない。


 俺は家から出て訓練場に連れてこられて木剣をエリザから手渡された。


「久しぶりに模擬戦やるよ」


「やだ」


「問答無用」


 エリザ姉は、俺の意見に耳を傾けてすらくれずいきなり切りかかってきた。マリー母さんも、他の騎士たちを見てみると少し笑顔に、なったくらいで援護してくれそうになさそうだった。


 俺は迫りくる木剣をいつもの模擬戦の通りに、受け流す。模擬戦ではもう受け流しとたまに優しく、受け止められる反撃をすることしかしないと決めているので、今までやってきたが今回は強化された体での模擬戦なので攻撃の威力が抑えられるかどうか怖いので、攻撃はしないように受けにだけに徹することにした。


「ずっと受けていないで、攻撃しなさいよ。はっ」


 やはり、言われたか。エリザ姉は負けず嫌いだから、手を抜かれていると感じると指摘してきて本気で戦わせようとしてくるんだけど、今の俺では攻撃をエリザ姉に入れるのは怖いので何と言われようがしないが、今みたいにまたすぐにばれてしまうが無視して一度も攻撃はしないと心に決めた。


 俺は攻撃してこない不満を吐かれながら模擬戦は終了した。


「なんで攻撃が当たらないの」


 悔しそうな顔をしてぼやいていた。


「今日はここまでにして見学してなさい」


「まだできるよ」


「ダーメ」


 最近マリー母さんが病気が治った俺に対して、過保護気味になってきてるような気がしたがそんなことは俺にとってどうでもいいので、俺はマリー母さんに言われて見学しているがつまらないので、俺は素振りでもやることにした。


 素振りくらいなら問題ないだろう。


「今日はもう休みなさい」


「素振りくらいなら」


「ダメ」


 俺に運動をさせてくれない、マリー母さんもしかして訓練を受けたせいであんなことになったと思っているのだろうか。わからないが、それならエリザ姉に連れ去られてもマリー母さんに朝練行きたくないと言ったら、止めてくれるかな。


 俺の訓練のためにもマリー母さんにエリザ姉を止めてもらうか。朝練終わったら伝えてみるか。


「今日は終了」


 マリー母さんの終了宣言とともに朝練は終了した。俺はマリー母さんに近付いていった。


「マリー母さん、朝練をしばらく休みたい」


「いいわよ。私からエリザに言っておくわ。あなたはまだ小さいから朝練しなくてもいいわよ」


 俺は少し不安になりつつもマリー母さんに朝練を休みたいことを行ってみたら、予想外にもすんなりと了承してくれた。やはりあの時からちょっと過保護になっているのかな。


 部屋に戻って地下世界に行くか。


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