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第二話 転生準備

 光に包まれた俺は一面が白い空間で目を覚ました。


 なんだ、ここはどこなんだろうか? 天国か? 天国は本当に存在したのか。


 俺は死んだかもしれないと思ったが、一瞬の出来事で何が起きたのかわからなかった。


「君は死んだよ。異世界の勇者召喚の魔法陣に巻き込まれて」


「誰?」


 突然目の前に現れた一人の単髪、黒髪のジーパン、半袖の男の子が突然俺が死んだことを伝えてきた。俺は男の子が誰なのか訪ねた。


「僕は神、創造の神たちの長、始まりの創造神だよ」


「神……ですか」

 

 神?よくわからないがそういうことにして無理やり納得しよう。


「君にはすまないことをしたよ。まさか僕が管理していた召喚魔法に体半分ごと持っていかれて死んでしまうとは本当にすまなかったよ」


「……」


 俺の死に方を告げた自称神、あの光の正体はやっぱり魔法だったのか。王様が転生させるやつとか、それに半分にされたとは運が悪すぎるだろ。


「お詫びに好きな異世界に、転生させてあげるよ。でも、地球ではすでに死んだ扱いになっていて半分になった体が蘇ったら少し世界のバランスがおかしくなったり、いろいろと面倒だから地球以外で転生してもらうと助かるよ。その代わりに君にはいろいろな能力とかつけてあげるからさ。さぁ、どんな異世界に転生したい?」


「まぁ、別に地球に未練はないです。もう、人生がつまらなかったのでどんな世界があるんですか」


 ふーん、転生させてもらえるのか。案外面白そうかもしれないな。能力もくれるのかどんな能力があるんだろう。もうワクワクが止まらないがせっかくだし面白い能力にしたいな。


「たくさんありすぎて紹介するよりも、君の好きな条件を言ってもらえば探してあげるからキーワードみたいな感じで行ってみて」


「じゃ、すごく大きな星でまだ開拓途中の星、ファンタジー世界、たくさんの種族がいる、勇者と魔王がいて、面白い世界(危機のある世界)がいいな。あと辺境の土地もいいな。など、いろいろと条件を言っていった」


 異世界ってたくさんあるのか。俺はそう思いながら広くて面白い世界を願った。地球ではできなかったことをしたいな。

 

 まぁ、俺は新しい世界で新しい人生を楽しく生ることができればどこでもいいけどね。


「……一つ見つかったよ。次に君の能力を決めていきたいと思うよ。君の能力が入る量を測ってみるよ」


「能力の入る量?」


「転生や勇者召喚をする際に付与できる力には限りがあってその範囲内で能力がつけられるんだよ。君の場合は始まりの創造神特権でそれを倍化してあげるよ。測ったところ、すごい量だ。普通の状態でも多いい人よりも、2倍くらいさらに多いいようだね。それをさらに倍にしてあげるよ」


「そんなにもらってもいいの?」


 俺は能力の入る量を聞いて普通の人よりも多いのにさらに増やしてもいいのかと不安になり何か企みがあるのではないのかと思った。


「大丈夫、大丈夫。異世界召喚とかは僕が管理していてね、僕の管理の責任なんだよ。その処置として特別待遇するのは当然だと思うんだよね。……倍化には成功したよ」


「成功?失敗することもあるんですか」


 どうやら何か企んでいる様子はないようだ。しかし、神が成功と言って疑問に思った。


「あるよ。たまにだけどね。久しぶりに使ったから不安なことだったけど大丈夫だったよ。君の能力は君が自分で決めていいよ。新しく作ってもいいよ」


 俺は失敗した時のことを思いしっかりしろよ神と思った。


「能力はどんな能力があって、どれくらいもらえるんですか?」


 疑問に思ったことを聞いた。


「獲得できるポイントを表示するよ。あと、スキル一覧とかも表示しとくよ時間かけてもいいから説明欄もついていし、僕は今回の後始末があるから終わったら読んでね。じゃ」


 そう言って、神は消えていった。無責任だな。


「1000Pか。どんな風にしようかな」


 俺は一覧を見た。ものすごい量のスキルやら特性やら種族などありとあらゆるものが書いてあった。それからめぼしいしいものを開き説明を見ながら絞っていった。


 俺が選んだ一部は

 種族の人=10P、完全属性=80P、固有創造=50P、錬金術=25P、従魔術=25P、感覚共有=10、不老=50P、永遠命=50P、オリジナル固有分身=150P、隠蔽=20P、言語=25P、文字=20P、など様々なスキルだ。


 俺が作った能力もあるため自称創造神に聞いてみよう。どうやって呼べばいいんだろう。


「おーい、自称神様―」


 試しにふざけて叫んでみた。


「自称じゃないよ、本当に神だよ。準備はできたかい?」


 突っ込んできてくれた。結構面白い奴だな。


「あのオリジナルのスキルとかを考得たんだけど、どうやって、ポイントを振るの」


「これに書いて、自動でポイントをつけて、反映させてくれるから、あと、さっき選んだものも書いといて」


 神に紙みたいなものとペンを渡された。そこに先ほど俺が考え付いた、オリジナルの魔法やスキルなどを事細かに書いていった。しばらくたち書き終えた。


「終わりました」


 神はおもむろにそれを手に取ると粉々に破り、空中に指で文字を書き、人差し指で弾くと俺の足元に魔方陣が現れ粉々にした紙と文字が俺の中に入り込んだ。


 その瞬間、俺の体は消失した。


「っなぅ」


 驚きのあまり変な声が出た。


 体が消えてしまったようだ。声は出せるみたいだが一転しか見えない自分の体が今どんな姿になっているのかすごく気になるが全く分からない。


「何をしたの」


「転生するためにいったん魂になってもらったんだよ」


「いきなりですね」


「あの紙には、そういう効果もあるの言ってなかったね。言うの忘れてたよ。まぁ、これから転生してもらうよ」


 いよいよ、俺の新たな人生が始まると思うとワクワクが止まらない。これから始まる世界に期待しながら楽しく生きていこうと思ったが神様にその空気を崩されてため息が出た。


「はぁー」


「それじゃ、これで会うのは最後だと思うけど頑張って生きてね。あっ、一応言っておくけど向こうの世界の管理している僕の子分たちの神には君が来ること伝えてないからどうなるかわかんないけど、自然な形で転生するようにしたから大丈夫だと思うけど、まぁ、気おつけておいてね。もう一つ言うけど、その世界には君の友達も勇者として、能力をもらってくると思うから会えるといいね。いってらしゃーい」


 神のさりげない一言に一瞬で不安いっぱいになった。今になって俺はこの神いろいろと忘れすぎだろと思った。

 

 もう先が不安になる要素しかない。

  

 また友達と会える可能性もあるのでうれしいが、この神いろいろとまだ忘れていることがたくさんありそうだな。


 まぁ、転生できる喜びで気持ちが高揚してきたのでもう細かいことは気にしないようにした。

 もう気にしても仕方ないからな。あとはなるようになれだ。


「はぁ~」


 長い溜息をした瞬間、いきなり視界が暗くなった。こんな感じで別れの挨拶も交せぬまま俺は異世界に転生された。


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